Takeda Pharmaceutical Co Ltd (TAK) 2012 Q3 法說會逐字稿

完整原文

使用警語:中文譯文來源為 Google 翻譯,僅供參考,實際內容請以英文原文為主

  • 司会

  • 時間となりました。これより会議を始めます。この電話会議では将来予測を含む情報が提供されることがありますが、これらの情報は当社の現時点での予測にすぎません。さまざまな要因により、実際の業績がこれら将来予測と大きく異なる場合がありますのでご留意ください。

  • プレゼンテーション中は、すべての回線が聞き取り専用になっております。質疑応答はプレゼンテーションの後に行われます。また、この会議の様子は、質疑応答を含めインターネットで中継しておりますので、参加者の方はご了承いただきたく存じます。インターネットからお聞きの方は、聞き取り専用となっておりますのでご注意ください。

  • それでは武田薬品工業、大槻部長、お願いいたします。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • 本日は大変お忙しい中、当社の2011年度第3四半期決算カンファレンスコールにご参加いただき、まことにありがとうございます。私は、本日司会を務めさせていただきますコーポレート・コミュニケーション部の大槻でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

  • 本日当社からは、プレゼンターおよび質問回答者として、常務取締役、医薬営業本部長の山中、取締役、チーフコマーシャルオフィサーのモリッヒ、取締役、チーフメディカル&サイエンティフィックオフィサーの山田、ミレニアム社社長兼CEOのダンサイア、事業戦略部長の井上、経理部長の高原が参加しております。

  • まず、当社より2011年度第3四半期連結業績の概要および研究開発におけるトピックスについて、ご紹介させていただきます。その後に質疑応答の時間を設けております。

  • それでは、お手元にカンファレンスコールのプレゼンテーション資料と決算短信をご覧いただきながら、ご参加ください。

  • まず初めに、高原よりプレゼンテーションさせていただきます。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 経理部長の高原でございます。ただいまより、2011年度第3四半期連結業績の概要についてご説明させていただきます。

  • 売上高は、昨年9月末に買収したナイコメッド社の業績が10月から連結されることなどで増収となり、為替の円高によるマイナス影響373億円を吸収し、前期から465億円、4.3%増収の1兆1,276億円となりました。

  • 一方、売上総利益、営業利益、経常利益、純利益は、いずれもナイコメッド社買収に伴う企業結合会計処理による償却費の増加を主な要因として、ご覧のとおり減益となりました。

  • 次のスライドをご覧ください。本スライドでは、前年同期からの業績を旧ナイコメッド社を除く既存事業での増減、旧ナイコメッド社の事業損益が加わったことによる影響、同社買収による企業結合会計の影響の3つに分解してご説明いたします。

  • 売上高は、既存事業においては為替の円高によるマイナス影響が373億円ございましたが、為替影響を除くと「アクトス」の減収を新製品の伸長により吸収し、前年並みとなっております。これに、ナイコメッド社損益の計上による839億円の増収がございますので、全体では465億円の増収となりました。

  • 営業利益は、既存事業では為替の円高影響や製品構成の変化などによる売上総利益の減益などから、322億円の減益となっております。ここにナイコメッド社損益による158億円の増益効果がございますが、同社買収に起因する企業結合会計処理として511億円の費用増加があったことから、全体では675億円の減益となりました。

  • 純利益は、ナイコメッド社の買収に起因する特殊要因や、税制改正による税金の増加などにより、全体では549億円の減益となりました。

  • 次のスライドをご覧ください。売上高の増減をセグメント別にご説明いたします。

  • 医療用医薬品事業のうち、国内での売上高は「ネシーナ」や「ベクティビックス」など、2010年度以降に発売した新製品が順調に伸長しており、前期から144億円の増収となりました。

  • 海外での売上高については、ナイコメッド社を除く既存事業では、「ピオグリタゾン」などの減収により506億円のマイナスとなりましたが、10-12月のナイコメッド社の839億円の売上高が加わっております。

  • 次のスライドをご覧ください。地域別の医療用医薬品の売上高はご覧のとおりです。

  • 欧州および新興国に広く販売基盤を有するナイコメッド社を買収したことにより、これらの地域で大幅な増収となりました。特に、新興国市場では前期から383億円の増収となり、4倍以上の492億円となりました。米州については、「ピオグリタゾン」、「ランソプラゾール」の減収により、マイナスとなっております。なお、ナイコメッド社の売上高の状況につきましては、後ほどご説明させていただきます。

  • 次のスライドをご覧ください。主要製品5品目の売上高の状況につきましては、ご覧のとおりでございます。

  • 次のスライドをご覧ください。営業利益の増減内訳についてご説明いたします。

  • 売上総利益は238億円の減益となりました。ナイコメッド社の買収に伴う企業結合会計処理として棚卸資産を時価評価し、その増加分を11年度中に償却することから、売上原価が増加したことが主要因です。

  • 一般管理販売費については、ナイコメッド社の買収に起因する無形固定資産やのれんの償却費が発生したことに加え、旧ナイコメッド社事業の一般管理販売費が連結されることから、439億円の増加となりました。

  • その結果、営業利益は前期から675億円、20.3%の減益となりました。なお、無形固定資産償却費など、買収関連費用などの特殊要因を除いたベースでは214億円の減益となります。

  • 次のスライドをご覧ください。純利益の増減内訳についてご説明いたします。

  • 営業利益は減益となりましたが、遊休不動産の処理をしましたので、整理をいたしましたので、特別利益176億円がございました。

  • 一方、税制改正に伴う繰延税金の評価替えの影響で、実効税率が7ポイント上昇をいたしました。その結果、純利益は前期より549億円,25.5%の減益となりました。なお、特別損益および買収関連費用などの特殊要因を除いたベースでは、308億円の減益となります。

  • 次のスライドをご覧ください。当期のキャッシュフローの状況についてご説明いたします。

  • 9月末のナイコメッド社の買収に伴い、投資活動によるキャッシュフロー、財務活動によるキャッシュフローが大きく変動しております。子会社株式の取得による支出といたしまして1兆300億円のキャッシュアウト、買収に要した借入金の増減で5,400億のキャッシュインがございます。

  • 一方、営業活動によるキャッシュフローは2,482億円で、前年から大きな変動はなく、配当金支払額を十分に上回る水準となっております。

  • なお、配当につきましては、11-13中期計画期間中における年間配当を1株当たり180円として維持する方針に変更はございません。配当水準は維持した上で、余剰キャッシュから12月末で5,400億の残高となっております。借入金を5年から6年で返済できると考えております。

  • 次のスライドをご覧ください。次に11年度の業績予想についてご説明いたします。

  • 第3四半期までの業績推移と、見通しの前提となる為替レートの見直し、1-3月は1ドル75円、1ユーロ98円を置いております。

  • 合理化策の実施、税制改正影響などにより、スライド右端のとおり業績予想を修正いたします。前回11月公表予想からは、売上高で300億円の減収、研究開発費で150億の減少、特別利益で244億円の減益、純利益で400億円の減益となっております。売上高では、「アクトス」の減収210億円の下方修正が主な要因となっております。

  • 特別損益では、本年1月18日に発表いたしました欧米での事業運営体制の合理化策のための費用として、420億円の損失を見込んでおります。この本年度の損失見込額は、3月末時点での各国での合理化策の進捗状況を踏まえ、会計監査人の監査を経て確定いたしますので、3月末時点で引き当て計上されない場合は翌年度以降にずれ込む可能性もございます。

  • なお、今回の合理化策の実施により、費用は当期で70億円減少すると見込んでおりますので、合理化策による当期の損益影響は税前利益ベースで350億円の損となる見込みであります。

  • 一方で、遊休不動産の売却に伴う固定資産売却益が発生しております。また、先般の税制改正により法人税率が引き下げられたことに、なりましたことにより、11年度末に繰延税金資産を取り崩すことで、税金が200億増加する見込みです。その結果、純利益全体で400億円の減益を見込んでおります。

  • なお、本年1月にインテリキン社を買収いたしましたが、その買収対価1億9,000万ドルは無形固定資産等に資産計上されますので、11年度業績への損益影響はほとんどございません。本見直し後の為替の1円変動影響は、スライド下段にお示ししたとおりであります。

  • 次のスライドをご覧ください。最後にご参考として、旧ナイコメッド社の業績について買収前の前年同期と比較してご説明いたします。

  • ナイコメッド社の主要な事業地域である欧州、カナダ、および新興国売り上げ、市場での売り上げはスライドにお示ししたとおり、対前期で順調に推移しております。

  • EBITDAは1億7,300万ユーロ、11.1%の増加となっております。当社はこれらナイコメッド社の事業基盤を活用して、当社のポテンシャルの高い製品パイプラインの価値最大化、すなわち売り上げシナジーを早期に実現すべく、両組織の統合を鋭意進めてまいります。

  • 以上で、私からの説明を終えさせていただきます。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • それでは次に、山田より研究開発におけるトピックスのプレゼンテーションをさせていただきます。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフメディカル&サイエンティフィックオフィサー

  • (通訳済み)こんにちは。山田忠孝と申します。タケダのCMSOでございます。

  • 研究開発活動のご報告に関しましては、ご参加をいただきましてありがとうございます。いま現在、研究開発の組織も再編成をしております。これまでのものとは変えるということで、また別の機会をとらえまして、このリストラに関しましては詳細をご説明申し上げたいと思います。

  • 今回は、タケダの(SPEPD)に関しまして、研究開発に鑑み、この製品戦略部の機能を3つに分けました。すなわち1つはセガテューチェックエリア、もう1つはニューフロンティアサイエンス、これは特に早期の学術的あるいは研究活動の成果を利益につながるという意味で。それから、またさらにはCMSOオフィスということで、現在製品戦略部長の岩崎氏がCMSOオフィスの長として、このCMSOをサポートしていただく役に就くことになります。

  • この新しい研究開発活動の組織に関しまして重要な点でありますけれども、非常にピンポイントに、狭義に、患者さんのニーズにフォーカスをするために原則が重要であるということで、われわれ患者さんに対しましては、新製品を開発するに当たりましては、このニーズの理解が重要であると考えております。

  • それに当たっての重要な原則として、まず緊迫感を持つということ。われわれ、もちろん多くの患者さんがさまざまな苦しみを抱えてらっしゃいます。それに対してそれを緩和するような手段を、われわれはとる必要があります。そのために、やはりわれわれサイエンティストとしては、それが可能であれば大きく動機づけられるわけでもあります。

  • それから2つ目の原則といたしまして、イノベーションという概念です。最終的にイノベーションは非常に困難なアンメット医療ニーズを満たしていく必要があります。アルツハイマー病であれ、あるいは精神疾患であれ、あるいは癌であれであります。またそのほかの重篤な状況、糖尿病であるとか肥満、既存の治療では対応できないもの、こういった分野におきましてイノベーションを推進する必要があります。そして、これが市場において報いを得ることができる分というふうに考えております。

  • それから、3点目の原則といたしましては評価であります。われわれ日々仕事をして、その業務の結果、これを活動ということで見て評価することはしやすいんですけれども、しかしながらどれだけのアウトカムを生み出したのか、そして患者さんのニーズをサポートするという意味で何ができてるのか、またそれをいかにしてその企業価値ということで作りだしていくのか、そういった点において研究開発として成功しているのかどうかの厳しい評価が必要です。

  • それから最後になりますけれども、研究開発においては1人で独立した形で目標を達成することはできません。パートナーが非常に肝要です。バイオテクノロジーの企業であれ、あるいはその他の製薬企業であれ、あるいはまた学術の分野の人たちであれ、こういったパートナーとの協働が非常に肝要であります。

  • 現在、われわれ研究開発の生産性を上げていく上では3つの段階があると考えておりますが、その後期の段階においては、われわれが現在持っているこの資産価値を最大限にする必要があります。後のほうのスライドで、われわれ多くの製品がこれまでもすでに登録をされている、また今後数年間に登録される製品に関してお見せいたしますけれども、これらすべての製品がすべて成功していく、そして可能な限りのポテンシャルを発揮するということが重要であると考えております。

  • また中期におきましては、われわれパイプラインに大きなギャップがあります。もちろん、積極的に導入を図るということによりましてこれを埋めていく。これは例えばインテリキン社を最近買収をしたということ、こういったことでも示されていることでありますけれども、さらにはわれわれナイコメッド社からの資産獲得、これによりましても大きなベネフィットがあり、このギャップを埋めることができると考えております。

  • それからまた、早期のステージのポートフォリオに関しても強化ができると考えております。早期に関しましては、われわれ責任があり、また機会もあると考えておりますのは、やはり創薬の組織の強化でありますけれども、このキーエレメントといたしましては、優れたバイオテックの企業がタケダファミリーの今一員になったということで、(セレックス)、ミレニアムがこの2例でありますけれども、この精神、あるいはこういった組織の企業家精神を持った人たち、こういった点が非常に重要であり、またわれわれの創薬を進めていく上でのいいモデルになるというふうに考えています。

  • 次のスライドでは、研究開発のパイプラインに関しまして、昨年11月以降の最新の状況をお見せしております。

  • 5つ、大きな承認が得られております。「ベルケイド」、これは皮下投与の承認、これが米国で1月に承認を得られました。それから「アジルバ」、アンジオテンシンのブロッカー、これ高血圧症の治療薬でありますけれども、日本で1月に承認を受けております。それから「イダービ」、「TAK-491」ですが、やはりアンジオテンシン受容体のブロッカーでありますけれども、12月に欧州で承認を得ました。また素晴らしいコンパウンド、これは「イダービ」と「クロルタリドン」との合剤であります「イダーバクロー」、これが米国で12月に承認を得ています。それから「フェラヒム」、鉄欠乏性貧血の治療薬、カナダで承認を受けました。

  • また、3つの化合物が進捗をしております。規制当局に対して申請に向けて動いております。

  • 「SYR-322」、DPP4阻害薬で「メトホルミン」との合剤です。これは米国の規制当局に申請をいたしました。「491」、「イダービ」ですが、高血圧症ということでブラジルで申請をいたしました。それから「デキサラント」、これはそのリリースのフォームを改善したもの、フィリピンで申請しております。また重要な新製品、前立腺癌の治療薬であります「TAK-700」が第3相へと進みました。また新しいワクチン、ジフテリアや破傷風、百日ぜき、ポリオによる感染症予防のこの化合物も第2相へと進んでおります。

  • 次のスライドですが、新しい資産がパイプラインに前回11月以降新規にリストされております。このうちの3つ、ナイコメッド社が保有していたものです。「デキサス」はPDE4阻害薬、これはCOPDの治療薬。それから「ベルツズマブ」、これはモノクローナルの抗体であります。それから「MT203」、やはりモノクローナル抗体でGM-CSF(腸)薬です。

  • また2つの重要なバイオロジカル、これもイムノロジーのフランチャイズのほうでナイコメッドの買収ということで入ってきております。それから「INK128」、「INK1117」は、インテリキン社が保有していたパイプラインということで、その買収により獲得をしています。

  • 次のスライドですが、繰り返しになりますけれども、11月にパイプラインのお話を申し上げました。

  • 2011年度、「ベルケイド」、「イダービ」、「イダーバクロー」、「ダクサス」、すべて登録をされております。

  • それから2012年度、「アドセトリス」、「ネシーナ」、「Peginesatide」、「デクスラント」、これはデュアルディレード・リリースでありますけれども、2012年の承認申請となっています。

  • それからルンドベックの「AA21004」の抗うつ薬、これは2013年の申請予定。また2014年、15年度には一連の会社の将来の成長にとって重要な製品が並んでおります。糖尿病治療薬の「TAK-875」、それから「TAK-700」はお話をいたしました。それから「MLN9708」、第2世代のプロテアソーム阻害薬。「ラツーダ」、非定型の抗精神病薬で、パートナーの薬です。それからまたモノクローナル抗体の「MLN0002」、これは炎症性の腸疾患の治療薬です。それから「TAK-438」、これがやはりその胃酸の障害治療薬です。

  • 「ピオグリタゾン」に関しまして、1月に欧州委員会から正式な通知がまいりました。「ピオグリタゾン」に関しまして、2型糖尿病の治療選択肢として有用であるという結論であります。

  • 「アクトス」は膀胱癌治療中の患者には推奨されていません。また、膀胱癌の既往を有する患者には慎重な判断が求められております。また、膀胱癌ならびに膀胱癌の既往を有する患者には投与禁忌であります。しかし、膀胱癌の発症リスクとベネフィットを考えた場合に、2型糖尿病の治療薬としては有用であるという結論であります。

  • また、タケダでいま非常に素晴らしく進んでおりますのがワクチンビジネス部門設立の動きでありますけれども、このビジネス部のミッションはグローバルな公衆衛生向上に貢献するということで、ワクチンというのは最もコストのかからない、健康問題に対して低コストでの介入をするということで、その向上に貢献する対策であります。タケダのグローバルな事業基盤を活用し、既存ワクチンをさらに展開して、新しい市場、特に途上国に展開を図りたいと考えます。

  • また、強力な新しいワクチンのパイプラインが、これは成人用、小児用、両方ございます。引き続きs-IPV混合小児ワクチン、また細胞培養インフルエンザワクチンの着実な開発を進め、また新規革新性の高い製品や新規基盤技術の導入も図ってまいります。積極的にビジネス活動を展開し、この領域の拡大を図ってまいります。また研究開発、また製造ということでも、ワクチン分野で積極的に投資を行ってまいります。ご清聴ありがとうございました。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ご清聴ありがとうございました。それでは、Q&Aセッションに移りたいと思います。それでは皆様方からご質問を11時30分頃までお受けしたいと思います。日本語会議、英語会議にご参加の皆様より、同時に質問をお受けいたします。お願いいたします。

  • 司会

  • (司会の指示)予定時刻まで質疑応答を行います。順番がまいりましたら、オペレーターより指名させていただきます。

  • 最初のご質問は、シティグループ証券、山口様です。山口様、お話しください。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • もしもし。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、聞こえております。どうぞ。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • よろしくお願いします。最初におうかがいしたいのは、連結業績予想の変更の内容についてなんですけれども、売り上げのところですが、為替影響を除きで260億円引き下げたということで、ちょっと私聞き取れなかったんですが、「アクトス」はいくら下げたというふうにおっしゃいましたですか。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 高原でございます。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • こんにちは。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • こんにちは。中間の公表の時から、「アクトス」は210億というふうに申し上げたつもりでございます。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • わかりました。じゃあ残り50億は、いくつか小さな製品の引き下げが入ってると。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • そういうことです。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • そういうことですね。あと研究開発が150落としましたが、販管費等々は期初見込みと変えておられないんですか、研究開発以外のところ。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 管理販売費は50億程度、中間公表の時から下げております。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • 下げてますね。はい。その2つで営業利益へのインパクトは忠実ということですね。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • そうです。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • わかりました。あともう1つ、配当についてなんですけれども、ここにちゃんと書いてあるので日本語を読めばわかるんですけども、御社は来期減配を発表するっていうふうに言い切ってる人がたくさんいるらしいんですね。で、先ほどの考え方をもう1回確認させていただきたいんですけども、営業キャッシュフローによる、営業活動によるキャッシュフローが配当金の倍ぐらい出てるわけですから、結果として会計上のEPSが180を下回っても減配をする可能性はないという考え方でよろしいのかどうか、その辺をちょっとご確認させていただければというふうに思います。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 先ほども申し上げましたけども、11-13の中期計画中は1株当たり180円を維持するというふうに中期計画の中で皆様にご説明しておりますんで、この内容についてはまったく今のところ変更する予定はございません。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • そのベースになる話は、ご説明いただいた営業キャッシュフローが潤沢であるうちは当然大丈夫であるという考え方でよろしいですね。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • ええ、結構でございます。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • わかりました。あと最後に、「TAK-700」についてもしおわかりだったら教えていただきたいのですが。競合薬の1つであります「MDV3100」がいいデータを出してるということもあり、ヤンセンの「Zytiga」はすでに発売されているっていうこともあり、「TAK-700」のこれらの製品に対する競合優位性と、あとフェーズ2におけるOSベネフィットあるいはPFSベネフィット、オーバーオール・サバイバル・ベネフィットあるいはプログレッション・フリー・サバイバル・ベネフィットがあったら、何カ月ぐらいで出たのかということを、2つの質問が一緒になってますが、ご紹介いただけますでしょうか。

  • デボラ・ダンサイア - 社長兼CEO

  • (通訳済み)ミレニアムの者です。「TAK-700」についてお答えいたします。「TAK-700」というのは17、20リアーゼ阻害剤ということで、これはテストステロンの合成を阻害します。コルチゾールへの影響はないということで、「アビラテロン」などはそこへの影響があります。ですから、「アビラテロン」というのはいつでもステロイドと一緒に併用しなければいけません。コルチゾール、コルチゾイドを追加するためです。

  • しかし、「TAK-700」のほうは、ステロイドがなくても早期の前立癌にも有効である可能性があります。そして、転移性のものについては、フェーズ3のグローバルの治験をやっています。前立癌の患者さんで転移があった患者さん、これまでに化学療法を受けてうまくいかなかった、あるいは化学療法をまだやっていない患者さんということで、転移性の患者さんに対し「TAK-700」をステロイドと併用して使っています。ステロイドのほうは抗癌作用というものはそれだけであるからです。そして早期の前立癌については、ステロイドなしで使うということで可能。つまりステロイドの副作用を避けることができるのではないかと感じています。

  • 「MDV3100」の結果はよいものでしたけれども、これらの製品、「TAK-700」、そして「MDV3100」については、同じようなアウトカムではないかと思いますが、一緒に使う可能性もあると思います。ホルモンの抑制のメカニズムが違うということです。ですから、併用して使うこともできる。それによってより有効な結果ということも考えられると思います。

  • 「TAK-700」については、日本以外では最初にと。最初にマーケットということではないけれども、日本についてはまず最初にこの種の薬としては出る可能性もあるかと思います。そして今の治験、グローバルの中には日本の患者さんも入っています。これである程度の情報を提供できたかと思いますが、いかがでしょう。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • ありがとうございます。最後にもう1つ、よろしいですか。すみません、短いんですけど、大丈夫ですか。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • 短くお願いいたします。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • じゃあ、いいです、いいです。じゃあ後でまいります。ありがとうございました。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、ありがとうございました。それでは次の質問、お願いいたします。

  • 司会

  • 続いてのご質問は日本経済新聞、(村松)様です。村松様、お話しください。

  • 村松 - メディア

  • 日本経済新聞の村松です。聞こえますでしょうか。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • 聞こえております。どうぞ。

  • 村松 - メディア

  • よろしくお願いします。フランク・モリッヒ取締役に1問、高原部長に1問、それぞれお願いいたします。

  • まず、フランク・モリッヒ取締役への質問なんですけれども、今回欧米で合理化、人員削減を発表されましたけれども、今のタイミングでいわゆる人員を適正化する意義、狙いというものを改めてご説明いただきたいのと、一方で当然、ナイコメッドを含め新興国では事業拡大に動かれると思うんですけれども、その具体策といいますか、今後のビジョンのようなものを教えてください。まず、これがフランク・モリッヒ取締役への質問です。

  • フランク・モリッヒ - 取締役 チーフコマーシャルオフィサー

  • (通訳済み)モリッヒです。質問がきちんと理解できていればいいんですけれども、われわれ先進国市場におきましては、その市場の状況を見まして削減をしております。特にヨーロッパでは新しい規制、例えばヘルステクノロジーアセスメントといったような新しい規制によりまして薬価が切り下げられています。それに対して適切に対応するということで、営業の人員を減らしております。

  • それから研究開発の分野におきましては、ヨーロッパにおいては詳細な分析を山田氏のリーダーシップの下行っております。これがかなりこの業界全体の動き、あるいは市場のダイナミックスと一貫性のある動きと考えております。

  • それから新興市場における拡大ということに関しましては、これはやはり市場のダイナミックスに応じているということで、高原さんのプレゼンテーションの最後のスライドにあったかと思いますが、ナイコメッド、旧ナイコメッドの進捗に関しまして、政治不安があるというようなことから、メタの地域に関しましてはやや減じているんですけれども、しかしそれ以外、ヨーロッパでは2桁成長であります。ほとんどの企業、製薬業界のほとんどの成長がこの分野から発しているということで、われわれもやはりナイコメッドを獲得した背景にあった推進要因というのもこれでありますけれども、高原さんのプレゼンテーションの最後のスライドにまとめられているのはこのような数字、これを元にこういった動きをとっております。これでお答えになっていればいいんですけれども。

  • 村松 - メディア

  • はい、ありがとうございます。続きまして、高原部長への質問を申し上げます。

  • ナイコメッド買収に伴っての借入金の返済計画は以前からもお聞きしておりますけれども、改めて中長期的な今後数年間の返済の計画を改めてお聞きしたいということと、あとは結果的には格付けも下がったんですけれども、その市場に対して今回タケダにとって必要な、タケダの成長にとって必要なことであるということであったり、今後の財務体質改善に向けてのそのメッセージといいますか。今、高原部長としておっしゃりたいことをお願いできればと思います。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 高原でございます。

  • 村松 - メディア

  • よろしくお願いします。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • それではお答えいたします。当社はここ30年ぐらい無借金で来たということで、非常に今度ナイコメッド買収に伴って借り入れをしたということがいろんな方の注目を浴びておりますけども、当社の過去の歴史を振り返ってみますと、その時々の事業拡大に応じて社債を発行したり、それから増資をしたり、もちろん銀行からの借り入れにも(依存)いたしました。そういう時期もございまして、決してずっと無借金で来たというわけではございません。

  • 久しぶりに借入金がなくなってから約もう20年はたってると思いますけども、今回借り入れをして、それも多額の5,700億ということでございますが、まず10月に300億返済いたしまして、借入金の残高が今5,400億になっております。これを何年で返せるかっていう点でございますけども、現在のキャッシュフローの想定で見ますと、だいたい5年ぐらい、悪くても6年では返済できるだろうというふうに考えております。これは先ほど申し上げました配当金の180円を払って、もうだいたい5年から6年ぐらいで返済できる。もちろん戦略的な投資っていいますか、研究開発については当面3,000億のレベルを維持するっていう前提に立っておりますので、こういう戦略投資および配当を支払った上で、5年から6年で返済できると今のところ考えております。

  • 村松 - メディア

  • 改めて、格付けが下がったというのは結果ではありますけれども、タケダにとって必要な、あるいは今後の成長に向けてのメッセージというか、財務を預かるお立場からのコメントのようなものはありますでしょうか。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 財務の格付けが確かに下がったということについては非常に残念ではございますけども、それでも現在の格付けも世界の医薬品企業と比べればかなり高い水準を維持できるというふうに考えておりますし、これは次の15年以降の成長のために不可欠な戦略投資をやったわけですから、一時的な格付けの下がるっていうことについては甘んじて甘受しなければいけないと、そう考えておりますし、近い将来、元の水準には十分回復する力はあると、そのように考えております。

  • 村松 - メディア

  • わかりました。以上です。ありがとうございます。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、ありがとうございました。それでは次の質問、お願いいたします。

  • 司会

  • 続いてのご質問は野村證券、漆原様です。漆原様、お話しください。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • もしもし。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、聞こえております。どうぞ。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • ありがとうございます。2つほどおうかがいしたいんですが、高原さんに2つおうかがいしたいんですけれども、簡単な質問なんですが、1つが研究開発費を2,800億という設定をされたんですけども、来期以降の研究開発費はどれぐらいを考えておけばよろしいんでしょうか。今までのご説明では、年間来期以降3,000億ぐらいっておっしゃったんですけれども、これ来期以降も2,800億ぐらいと考えておいてよろしいんでしょうか。これが1点目です。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • まず、今年度は2,800億にいたしましたけども、これは先ほども申し上げましたけど、インテリキンの買収、円貨で150億程度だったと思いますが、これが株式の購入っていうことにしましたんで、なりましたので、当期の費用に落ちないということでありまして、実質は3,000億レベルというふうに考えております。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • 高原 宏 - 経理部長

  • それから来年以降、12年度以降どうするのかという話につきましては、これは当面3,000億レベルを維持していくということの方針については、今のところまったく変更はございません。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • わかりました。ありがとうございます。2つ目が先ほどの山口さんのご質問のところで、「アクトス」の売り上げは210億下げたというふうにおっしゃったんですけれども、この210億の内訳で日本とアメリカはどれぐらいずつ下がっているんでしょうか。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • お答えいたします。高原です。国内で15億、米国で235ミリオンということであります。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • わかりました。そうしますと、第4四半期のアメリカの「アクトス」はドルベースでだいたい対、クォーター・クォーターで3割減ぐらいで見てらっしゃると考えてよろしいんですかね。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • ちょっとお答えとずれるかもわかりませんが、米国の「アクトス」は今年度通期で3,125ミリオンの予想になっております。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • わかりました。3,125ということは、第4四半期でだいたい680ミリオンっていうことですか。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • すいません。今ちょっと計算しておりますんで、通期の数式は作っておりませんでしたので、後ほどお答えします。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • はい。ありがとうございます。以上になります。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、ありがとうございました。それでは次のご質問、お願いいたします。

  • 司会

  • 続いてのご質問はバークレイズ・キャピタル証券、関様です。関様、お話しください。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • もしもし。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、聞こえております。どうぞ。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • よろしく、バークレイズの関です。よろしくお願いします。すみません。2つおうかがいしたいんですけども、1点目が中長期的なキャッシュフローを考える上で、「ネシーナ」、アメリカにおける「SYR-322」が非常に重要かと思うんですけども、これの承認目標日が4月25日で迫っているということで、これの発売の準備など、またはその発売の見通しなど、現時点で話せる範囲、お話しいただける範囲でいただけますでしょうか。

  • フランク・モリッヒ - 取締役 チーフコマーシャルオフィサー

  • (通訳済み)すみません。ちょっと今、通訳のシステムでやや聞こえにくくて、よく理解できていないんですが、この4月25日が承認の予定日ということで、コマーシャルに、またメディカルにもこの日を目指してもう十分に、完全に準備をしております。これでお答えになってますでしょうか。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • わかりました。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフメディカル&サイエンティフィックオフィサー

  • (通訳済み) 山田です。ちょっと説明をさせていただければと思います。このPDUFAの4月25日ですけれども、「ネシーナ」と、「ネシーナ」、「アクトス」の合剤、両方がこの日です。両方の承認を期待しています。12月には「アクトス」、「メトホルミン」の合剤のこの審査終了目標日、12月となっています。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • 少々お待ちください。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 高原です。先ほどの漆原さんのご質問の第4クォーターのアメリカの「アクトス」の売上高、見込みいくらかというご質問ですが、683ミリオンです。よろしいでしょうか。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • 漆原さんとライン切れてますんで、はい。今のをお伝えをした上で、関さん、いかがでございますか、今の質問。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • はい、わかりました。あともう1つおうかがいしたいんですけども、山田タチさんにおうかがいしたいんですけども、先ほど研究開発におけるパフォーマンスの強化ということをご指摘いただいたと思うんですけども、パフォーマンスの評価をされる際にパイプラインの戦略的な整理をすることはあるのでしょうか、お考えでしょうか。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフメディカル&サイエンティフィックオフィサー

  • (通訳済み)すみません。おっしゃっていることがよくわからないんですが、パフォーマンスの評価をする上で価値の創造にわれわれフォーカスを置いております。この価値創造の一番いい手段といたしましては、プルーフ・オブ・コンセプト、それから競争力です。ですので、われわれとしては評価基準といたしまして、バリューベースの評価基準を設ける。すなわち、プルーフ・オブ・コンセプト、それからその分子化合物の競争力を出せるような、そういったことがうまくいっているのかどうかの評価をいたします。第3相の臨床試験、これを50%ぐらいの成功率にしたいと考えています。ですので、価値創造ということに基づいての評価になります、活動の評価というよりは。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • わかりました。ありがとうございます。以上です。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ありがとうございました。それでは次のご質問、お願いいたします。

  • 司会

  • 続いてのご質問はクレディ・スイス証券、酒井様です。酒井様、お話しください。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • 酒井です。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、聞こえております。どうぞ。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • すみません、2つ。1つは非常に簡単な質問なんですが、今回バランスシートについて高原さん何も言及されてませんでしたが、これはナイコメッドの資産すべて連結された上で今回発表されたということでよろしいんでしょうか。その場合、資産価値の評価等はすでに監査法人等で行われているのか、それともまだ作業が残っているのかですね。繰延税金資産が増えてますけれども、この理由を併せて教えていただけますか。その点、1点です。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 高原です。企業結合会計がすべて終わっているのかというご質問だと思いますけども、すでにナイコメッド社の資産については全部評価をしまして、若干ベースでもう9月末の段階で一応連結してます。

  • ただ、ご承知のように、これ特に大きな買収の場合はこの企業結合の手続きに非常に時間がかかりまして、原則的に1年以内にこれ完結すればいいというルールになっております。したがって、会計士さんとの間ではもう暫定的に一応合意はできているんですけども、まだ細かいところの資産の評価というのが続いておりまして、そういう意味では完全に確定したかといわれると、完全にはまだ確定してないと。特にのれんとか、この辺の評価についてはまだ少し動く可能性があると。そのように考えております。

  • それから、繰延税金資産が増えてる、どうしてやと、こういうお話ですけども、これは企業結合会計の手続き上、無形資産の特許権でありますとか販売権でありますとか、こういう資産の部分については税効果会計を適用するためにグロースアップして、税金相当を借方の繰延税金資産に上げるという手続きがございまして、この関係で繰延資産が、繰延税金資産が増えてるということであります。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • そうすると無形特許権等の償却が進めば、この金額も減っていくという理解でよろしいんですか。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • そうですね。さっきちょっと説明がうまくいきませんでしたけども、借方にその税金相当の分資産に上げて、それと同時に貸方のほうに繰延税金負債を上げて、(ドウヨテイ)にするっていう手続きです。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • あ、わかりました。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 償却が進むにつれて、繰延税金負債の相応分を振り戻していくと。こういう手続きになります。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • そうすると、増えた部分はほとんど、その何ていうんですか、今回の処理に、会計処理に該当する部分だ、金額だという理解でよろしいですね。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • そうです。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • はい、わかりました。それから2つ目なんですが、「ダクサス」については何も、「Daliresp」っていうんですか、アメリカの製品名は。お話がなかったんですが、これは多分ナイコメッドの中では一番成長のポテンシャルが高い製品だと思いますけれど、アメリカではフォレストが売っていて、だいたい四半期で8ミリオンぐらいの売り上げが上がってきてる。

  • ヨーロッパではメルクから、販売権確か買い取ったんじゃないかと思うんですが、今ヨーロッパのこの「ダクサス」の状況、それから英国のNICEでしたっけ。結局、あそこは何でもブロックするのはわかってるんですが、結局承認取れないということで、再度追加の治験をやるというお話が、記事が業界紙にも出ていたと思うんですが、この辺ちょっと「ダクサス」の状況を簡単にで結構ですが、ご説明いただけませんか。

  • フランク・モリッヒ - 取締役 チーフコマーシャルオフィサー

  • (通訳済み)フランク・モリッヒです。おっしゃるとおりです。NICEの今回の承認は得られませんでした。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • ええ、それはわかっているんですけど。ちょっと今、英国以外で、ヨーロッパで何カ国で売れているのか。総額でいくらぐらい売り上げが上がっているのかっていうのは、何かあるんでしょうかね。

  • フランク・モリッヒ - 取締役 チーフコマーシャルオフィサー

  • (通訳済み)はい。なぜ、まずはNICEについてなぜレコメンテーションもらえなかったか、理由を説明したかったんですが、それ必要ないかもしれません。

  • ドイツ、フランス、スペイン、そしてイタリアについては販売しています。単体として売っています。われわれとして売っています。ナイコメッドの買収によって、メルクとも話をいたしまして、前の取り決めはやめました。「ダクサス」の資産については、ヨーロッパについてはタケダが完全に所有しているという形になっています。2010年の数字しか今ここにはないんですが、ちょっといま数字を探しています。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • じゃあ、もう時間も時間ですから、後ですみません、大槻さん、後で数字を教えていただけますか。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、またお答えいただけましたらお答えします。

  • フランク・モリッヒ - 取締役 チーフコマーシャルオフィサー

  • Thnak you very much.

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • はい、どうもありがとうございます。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ありがとうございました。それじゃあ、またご連絡させていただきます。次の質問、お願いいたします。

  • 司会

  • 続いてのご質問はモルガン・スタンレーMUFG証券、三田様です。三田様、お話しください。

  • 三田 万世 - アナリスト

  • もしもし、三田です。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、聞こえております。

  • 三田 万世 - アナリスト

  • よろしくお願いします。2つあります。1つ、ナイコメッドで「アクトス」とかタケダ製品をすでに取り扱いを始めてらっしゃるのかどうか。もしくはまだ始まってない場合はどのようなスケジュールを考えてらっしゃるのか。その辺りをお願いします。

  • フランク・モリッヒ - 取締役 チーフコマーシャルオフィサー

  • (通訳済み)モリッヒです。これはミックス状況です。すなわち、国によってかなり進んでいるところ、例えばメキシコであるとか、そういった法人の対象っていうことでは、旧タケダの製品がコントラクトセールスの組織からナイコメッドのほうへともう移っております。それから、ブラジルではこの登録のプロセスを変更いたしまして、タケダ、ナイコメッドの組織になっております。ですので、現時点におきましては、この両社の統合がもともと予想していた以上に非常にスムーズに早急に進んでいるということになります。

  • 三田 万世 - アナリスト

  • ありがとうございます。もう1つは「ネシーナ」についてなんですけれども、国内の状況が非常に元気になってきたというか、切り上がってきたように思うんですけれども、まず国内では確か「リオベル」も出て、もう1つ「メトホルミン」との合剤というののタイミングですとかがありましたらば、教えていただきたい。また、同じように「ネシーナ」と「メトホルミン」のアメリカのご予定もお願いします。

  • 最後にもう1つ「ネシーナ」関係で、ヨーロッパの状況を教えてください。以上です。

  • 山中 康彦 - 常務取締役 医薬営業本部長

  • 営業本部の山中です。「ネシーナ」ありがとうございます。いま伸びてきております。

  • 「ネシーナ」と「アクトス」の合剤「リオベル」は昨年の9月に販売をしております。国内では、「メトホルミン」というのが第1選択剤にはなってない関係もございますので、今のところ「メシーナ」と「メトホルミン」の合剤というのは国内では開発してなかったと思います。

  • 今後、われわれ「ネシーナ」って、DPP4阻害薬の1週間製剤って「SYR-472」というのもございますし、「875」もございますので、その辺りのプロダクトミックス、糖尿病に対する最適治療でカバーしていきたいと考えてます。

  • 三田 万世 - アナリスト

  • かしこまりました。ありがとうございます。アメリカとヨーロッパの、あら、どうしちゃったの。

  • フランク・モリッヒ - 取締役 チーフコマーシャルオフィサー

  • (通訳済み)審査終了目標日ですけど、「ネシーナ」との合剤、メトホルミンとの合剤、これは2012年の12月です。

  • 三田 万世 - アナリスト

  • ありがとうございます。

  • フランク・モリッヒ - 取締役 チーフコマーシャルオフィサー

  • (通訳済み)これは非常にポートフォリオの中でも、糖尿病の中で重要な製品になると。タケダUSにとりましても、重要な製品だと考えております。

  • ヨーロッパは今、第3相です。いま現在、研究中です。また追加の試験を行っております。「メシーナ」、「メトホルミン」のヨーロッパ(合剤)、これも貴重な試験を行っておりまして、2012年に申請の予定です。

  • 三田 万世 - アナリスト

  • ヨーロッパでの申請は2012年ということでよろしいんですね。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • そのとおりです。

  • 三田 万世 - アナリスト

  • ありがとうございます。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • フランクのほうから、「ダクサス」の話でちょっと追加を。はい、「ダクサス」の販売国の話です。

  • フランク・モリッヒ - 取締役 チーフコマーシャルオフィサー

  • (通訳済み)「ダクサス」が承認をされている国、そして価格がついておりますのが、アメリカ、ドイツ、スペイン、イギリス、NICEのお話をいたしました。それから、イタリア、スカンジナビア、ギリシャ、アルゼンチン、カナダ等です。価格がまだ承認されておりませんのが、韓国とロシアです。

  • 下期の予想を下げておりますのは、この保険償還の価格ですけれども、国によりましてはコンビネーションのスタディによって、いま標準治療とされておりますもの、これで「ダクサス」の試験を始めているわけなんですけれども、その状況があるということで、やや予想としては落としております。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい。たくさんのご質問ありがとうございました。今、皆様方からご質問いただいた部分でまだお尋ねいただく部分につきましては、武田薬品コーポレート・コミュニケーションのほうにご連絡いただきまして、私どものほうからお答えさせていただきます。

  • 時間も予定時間を過ぎております。ただいまの質問で本日の質疑応答を終了させていただきたく思います。

  • これをもちまして、2011年度第3四半期決算カンファレンスコールを終了とさせていただきます。本日はお忙しい中、ご参加いただきましてまことにありがとうございました。今後ともなお一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。

  • 注-- このトランスクリプトで(通訳済み)と注釈がついている部分は、イベント中にライブで通訳者によって通訳されたものです。通訳者はこのイベントをスポンサーする企業によって提供されました。