Takeda Pharmaceutical Co Ltd (TAK) 2013 Q1 法說會逐字稿

完整原文

使用警語:中文譯文來源為 Google 翻譯,僅供參考,實際內容請以英文原文為主

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • 本日は大変お忙しい中、当社の2012年度第1四半期決算カンファレンスコールにご参加いただき、まことにありがとうございます。私は本日司会を務めさせていただきますコーポレート・コミュニケーション部の大槻でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

  • 本日、当社からはプレゼンター、および質問回答者として、取締役医薬営業本部長の岩﨑、経営企画部長の本田、経営管理部長の高原、CMSOオフィス長の三好が参加しております。

  • まず、当社より2012年度第1四半期連結業績の概要、および研究開発におけるアップデートについてご紹介させていただきます。その後に質疑応答の時間を設けております。

  • それではお手元にカンファレンスコールのプレゼンテーション資料と決算短信をご覧いただきながらご参加ください。

  • まず初めに、高原よりプレゼンテーションをさせていただきます。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • 経営管理部長の高原でございます。ただ今より2012年度第1四半期連結業績の概要についてご説明いたします。

  • 2012年度第1四半期の連結業績はご覧のとおりとなりました。売上高は前期から411億円、11.5%増収の3,983億円。営業利益は前期から536億円、46.2%減益の626億円。純利益は前期から120億円、15.8%増益の876億円となりました。次のスライドより業績について、詳しくご説明いたします。

  • まず、売上高の増減内容をセグメント別にご説明いたします。医療用医薬品事業のうち、国内では「ネシーナ」、「アジルバ」など新製品の寄与があったものの、「アクトス」や「ブロプレス」なども既存品の減収を吸収できず、前期から27億円の減収となりました。

  • 海外については、ナイコメッド、およびURLの買収効果を除きますと、米・欧における「ピオグリタゾン」、および「カンデサルタン」の減収や円高による減収影響により、375億円の減収です。

  • しかしながら、昨年9月に買収したナイコメッドの増収効果が概算で770億円、本年6月に買収したURLの増収効果が39億円ございましたので、海外の医療用医薬品全体では、前期から434億円の増収となりました。

  • 次のスライドをご覧ください。

  • 売上高の増減内訳を品目別にご説明いたします。「ピオグリタゾン」が前期から373億円の減収となったことに加え、「カンデサルタン」、「ランソプラゾール」、「リュープロレリン」などの成熟品も前期から減収となりました。

  • しかしながら、米国ミレニアム社の「ベルケイド」で35億円の増収となり、国内の「ネシーナ」、「アジルバ」など09年以降に発売した新製品でも151億円の増収を実現いたしました。

  • さらにナイコメッド、およびURLの買収による増収効果が併せて809億円ございましたので、全体では前期から411億円の増収となりました。

  • 次のスライドをご覧ください。

  • 次に医療用医薬品の売上高を地域別にご説明いたします。欧州、および新興国に広く事業基盤を有するナイコメッド社を買収したことにより、欧州、アジア、中東、アフリカ、オセアニアで増収となりました。

  • 米州においては、米国での減収はあったものの、中南米での事業が強化されたことにより、全体で微減、為替影響除きでは増収となっております。

  • 次のスライドをご覧ください。

  • 本中期計画において、当社が成長ドライバーとして位置付けている新興国市場の売上高はご覧のとおりとなりました。新興国市場、すなわち中南米、ロシア/CIS、アジア、中東、アフリカ、オセアニア合計の売上高は、ナイコメッドの買収により、前期から5倍の486億円となっており、当社の医療用医薬品売上高全体の13%強を占めるに至っております。

  • なお、買収前のナイコメッドの前期実績を当社の前期実績に連結させたと仮定した場合、為替のユーロ安などの影響58億円により、新興国市場売上高は微減となりますが、為替の影響を排除すると、前期から11%の増収となっておりまして、実力ベースでは順調に伸長をしております。

  • 次のスライドをご覧ください。

  • 営業利益の増減内訳についてご説明いたします。売上総利益は売上高の増収411億円があったものの、利益率の高い「アクトス」の減収など、製商品構成の変動を主な理由として、売上総利益率が3.9ポイント低下いたしましたので、前期から167億円の増収となりました、増益となりました。

  • 一般管理販売費は、企業買収に起因する無形固定資産、およびのれんの償却費が167億円増加したことに加え、ナイコメッドを連結したことによる欧州、および新興国での費用の増加などにより、前期から491億円増加いたしました。

  • 研究開発費は、後期開発品の順調な伸長により、開発費用が増加し、合計で前期から212億円増加いたしました。

  • この結果、営業利益は前期から536億円、46.2%減益の626億円となりました。なお、企業買収関連費用などの特殊要因332億円を除いたベースでは、前期から364億円、27.5%減益の958億円となりました。

  • 次のスライドをご覧ください。

  • 純利益の増減内訳についてご説明いたします。営業利益は536億円の減益となりましたが、移転価格税制に関わる還付金572億円について、還付加算金116億円を特別利益として、還付税金456億円を税金のマイナスとして計上しております。一方、海外子会社での合理化に伴う費用が、特別損失として21億円ございました。

  • この結果、純利益は前期から120億円、15.8%増益の876億円となりました。なお、特別損益、および特殊要因265億円を除いたベースでは、前期から258億円、29.7%減益の611億円となりました。

  • 次のスライドをご覧ください。

  • 当期のキャッシュフローはご覧のとおりです。営業キャッシュフローは1,041億円となりましたが、URL買収に伴い、子会社株式の取得による支出で609億円、配当金の支払額で610億円のキャッシュアウトがあったことに加え、為替の換算差額が173億円のマイナスとなりましたので、当期のキャッシュフローは744億円のマイナスとなりました。

  • 5月にご説明いたしましたとおり、持続的成長のための3,000億円レベルの研究開発投資を引き続き行った上でも、毎年2,500億円から3,000億円程度の潤沢な営業キャッシュフローを見込んでおり、これにより着実に負債を返済するとともに、安定的な配当方針を維持してまいります。

  • 次のスライドをご覧ください。

  • 最後に今年度の業績見通しについて、ご説明いたします。前提となる通期の為替レートについて、ユーロを5月公表の105円から100円に見直しました。これによる売上高へのマイナス影響はございますが、7月に買収したマルチラブ社の売上高が寄与することに加え、米国での「アクトス」、「ベルケイド」の売り上げ推移が当初の想定を上回っており、為替の影響を吸収できるものと見ております。

  • ユーロの前提レート見直しによる各利益の変動影響も小さいことから、5月に公表いたしました業績予想は修正いたしません。以上で私からの説明を終えさせていただきます。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • それでは次に、三好よりプレゼンテーションをさせていただきます。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • CMSOオフィス長の三好でございます。私からは研究開発におけるアップデートについてご報告させていただきます。本日のアジェンダはご覧のとおりです。それぞれのトピックをお話しする前に、まずは米国における「アログリプチン」の追加データ提出について簡単にご説明いたします。

  • 本年4月、当社はFDAより「アログリプチン」、および「アログリプチン」と「アクトス」の合剤の審査結果通知を受領し、追加データの提出を求められておりました。この度、米国時間7月26日に「アログリプチン」単剤、同27日に「アログリプチン」と「アクトス」との合剤に関する追加データを提出いたしました。

  • この追加データは、米国以外の市販後臨床データ、および現在実施中の臨床試験データです。FDAによる審査期間は6カ月と見込まれます。当社は今回提出したデータは、FDAの要請を満たすものと確信しております。引き続き本薬のいち早い承認の取得と上市に取り組んでまいります。

  • 次のスライドをお願いいたします。

  • それでは、臨床開発課題の直近のステージアップについて、スライド上段より順にご紹介申し上げます。

  • 「リエンゾ」については、欧州において、成人における慢性腎疾患に伴う鉄欠乏性貧血の効能を承認を取得いたしました。

  • 「アログリプチン」については、単剤と「アクトス」の合剤、ならびに「メトホルミン」との合剤の販売許可申請を欧州医薬品庁に提出いたしました。

  • 「MLN9708」については、米国と欧州において、再発難治性の多発性骨髄腫を対象にフェーズ3を開始いたしました。

  • さらに「TAK-375SL」、本剤は「ロゼレム」の舌下錠でございますが、米国において双極性障害を対象としたフェーズ3を開始いたしております。

  • なお、スライド下段の新たにフェーズ2、フェーズ1を開始した課題については、後ほどのスライドで若干詳しくご紹介させていただきます。また、本スライドには記載しておりませんが、本年6月、短腸症候群治療薬「Revestive」について、欧州医薬品評価委員会は承認推奨の見解を示しました。

  • 加えて、欧州医薬品評価委員会は、本年7月、悪性リンパ腫治療薬「アドセトリス」の条件付き販売承認を推奨する見解を示しました。

  • さらに、慢性閉塞性疾患「ダクサス」については、5月にアルバニアとサウジアラビアで申請しており、また、高血圧治療薬「TAK-491」と「クロルタリドン」との合剤を5月に台湾、6月にタイで申請しております。

  • 次のスライドお願いします。

  • 次に癌領域における臨床後期品の開発進捗をご紹介します。本スライドの左側は、前立腺治療薬「TAK-700」の、そして右側は、多発性骨髄腫治療薬「MLN9708」の臨床データをそれぞれ示しており、いずれも6月に開催されました米国腫瘍学会で発表したものです。

  • 「TAK-700」は、選択的男性ホルモン合成酵素阻害薬で、現在、日・米・欧3極で、2013年度の申請を目標に、ステロイド併用下での有用性と安全性を検証するフェーズ3を実施中です。

  • 一方、本日ここでお示しするデータ、左側ですが、これはステロイドを併用せずに前立腺特異抗原PSAが上昇した非転移性の去勢抵抗性前立腺癌患者を対象に「TAK-700」の効果を検討した成績です。

  • 本試験において、PSA値が検出限界以下に低下した患者の割合は、投与3カ月時点において16%、投与期間を通して32%に達しました。本試験により、「TAK-700」がステロイドを併用せずにPSA値を低下させることが示されましたので、当社はより広い、より幅広い前立腺患者への適応取得に向け、開発戦略を検討中です。

  • 「ミレニアム9708」は、「ベルケイド」と同じくプロテアソームインヒビターですが、経口投与で作用を発現いたします。本薬については、日・米・欧3極で、2014年度の申請を目標に開発を進めております。ここでお示しするデータは、米国腫瘍学会で発表した試験成績の1つで、未治療の多発性骨髄腫患者を対象としたフェーズ1、フェーズ2成績です。

  • ご覧いただきますように、4サイクル以上の治療を受けた46名の患者において、奏功率は全体で98%であり、内訳は完全奏功26%、最良部分奏功20%でした。本データを含む今回の米国腫瘍学会で発表した成績に基づき、本薬の再発難治性多発性骨髄腫でのフェーズ3試験を開始いたしました。

  • 次のスライドお願いします。

  • 同じく癌領域において、新たに「ミレニアム0264」が、進行性消化器癌を対象にフェーズ1に入りましたので、ご紹介いたします。本薬はグアニル酸シクラーゼCに対するヒト型抗体に微小管阻害作用を有するモノメチルアウリスタチンEを結合させた抗体薬物複合体です。この結合は、細胞内において蛋白分解酵素により開裂いたします。

  • 本薬は正常な腸上皮細胞に存在するグアニル酸シクラーゼCには到達せず、腫瘍細胞に発現しているグアニル酸シクラーゼCにのみ到達し、結合いたします。グアニル酸シクラーゼCに結合した本薬が、腫瘍細胞に取り込まれますと、蛋白分解反応によって、モノメチルアウリスタチンEが放出され、腫瘍細胞をアポトーシスに導きます。

  • 本剤はこのようにユニークかつ新規のメカニズムにより、腫瘍細胞に対してより選択的に微小管阻害作用を示す可能性がありますので、標準治療に比べ、有効性、安全性の面で優れた薬剤として、進行性消化器癌患者のアンメットニーズを満たすことを大いに期待しております。

  • 次のスライドをお願いいたします。

  • 最後に中枢神経領域における4品目のステージアップをご紹介します。

  • まずは「TAK-375SL」です。これは双極性障害で、フェーズ3を開始しました。本剤はメラトニンMT1/MT2受容体作動薬であり、「ロゼレム」の舌下錠です。双極性障害1型の概日リズム障害を治療することで、双極性障害の急性期、維持期の新しい治療法となることを期待しています。

  • なお、これまでに双極性障害の維持療法での有効性、安全性、忍容性が臨床試験で確認されています。

  • 次に新たにフェーズ1に移行した化合物をご紹介します。「TAK-357」は、認知機能改善薬であり、アルツハイマー型の病態、動物病態モデルで、グルコース消費により起こる障害を低減し、また、新奇物体認知テストでも良好な改善効果を示しました。

  • 次に「TAK-063」は、ホスホジエステラーゼ10A阻害剤であり、統合失調症での開発を進めています。本薬はドーパミンD2受容体のシグナル伝達経路を調整することで、陽性症状の改善に効果を示すことを期待しております。

  • 最後に「ITI-214」ですが、本薬はホスホジエステラーゼ1阻害薬であり、統合失調症に伴う認知機能障害での開発を進めています。ドーパミンD1受容体のシグナル伝達を増強することで、認知機能を回復し、加えてD1、D2シグナル伝達のアンバランスを補正することで、向精神薬で引き起こされる手足のふるえなど、錘体外路系の副作用を改善することを期待しています。

  • また、スライドには示しておりませんが、本領域には「ルンドベックAA21004」と「Lurasidone」がフェーズ3段階にあり、本年度中の米国、「ルンドベックAA21004」の米国申請、「Lurasidone」の欧州申請を予定しております。

  • 本日ここで紹介いたしました品目の開発を含め、重点領域である中枢神経領域のパイプライン拡充に今後とも取り組んでまいります。私からの発表は以上でございます。ありがとうございました。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • それでは皆様からのご質問を受けたいと思います。日本語会議、英語会議にご参加の皆様より同時に質問をお受けいたします。お願いいたします。

  • 司会

  • (司会の指示)予定時刻まで質疑応答を行います。最初のご質問は、シティグループ証券、山口様です。山口様、お話ください。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • もしもし。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、聞こえております。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • よろしくお願いします。1つ目の質問が、三好様にご解説いただいた「SYR-322」についてちょっと追加なんですけども、データを提出されたというふうにおっしゃいましたが、これは実際にFDAがデータを受け取ったという時期なんでしょうか。それともまだ、それにはまだその少し時間かかるという今、段階なんでしょうか。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • 先週の、先ほど申しましたように先週の木曜日に単剤、金曜日に、米国時間ですね、金曜日に合剤、「アクトス」合剤の資料をFDAに渡しました。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • 渡したと。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • はい。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • ってことは、普通はここからまた少し時間かかって、向こうから受け取ったっていうのが来る段階っていうことですね。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • はい、実際には2週間と言われておりますが、実際には1カ月程度かかるものと考えており。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • そうですね。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • その時に正式なPUDFAデイを受け取ると考えております。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • わかりました。半年をご予想されてるっていうふうにおっしゃいましたけれども、これ3カ月というケースは最初からないんですね。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • 2つありまして、2カ月と6カ月という形になっております、はい。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • ごめんなさい、そうですね、はい。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • それでこのケースで、われわれは6カ月と考えております。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • それは御社が予想されてるっていうことですね。そっちの確立が高いだろうと。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • はい、そのように考えております。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • わかりました。あと2つ目に、国内の売りが少し全体的に弱い印象があるんですけども、まず国内全体で一応1.7%減収、新薬がこれから増えるとはいえ、通期売り上げの3%強見てたと思うんですが、この国内のこうスタート弱い印象についてと、あとこう「ネッシーナ」が単品でいうと、伸びてはいますが、かなりハードルが高いということもあって、少し苦戦してる印象があるんですけども、対予算では。この辺についてコメントいただけますでしょうか、対策という意味で。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • 岩﨑です。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • こんにちは。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • こんにちは。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • はい。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • 進捗が遅れてるっていうのは事実だと思うんですね。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • はい。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • これについては予想以上にちょっとその一般名処方加算の新設などによって、その後発品の使用促進策が急速に進展してきてることはあると思います。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • はい。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • 私どもの数字そのものは、先ほどご指摘されたように新製品の立ち上げに、そのかなりの注力をしていく必要があると思っておりまして、後半に伸びてくるというふうな形で考えていますので、今のところ計画はこのまま達成できるというふうな答えを考えています。

  • 「ネッシーナ」ですけれども、確かにおっしゃるように非常にその厳しいことは厳しいと思うんですよね。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • はい。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • それはなぜかって言いますと、競合品が非常に多いですから。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • そうですね。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • ただ、6月のその長期処方解禁以降と以前で見ますと、数字を追っかけていただいてるなと思うんですけども、急速に伸びてきてることも事実で。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • なるほど。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • ええ、今の時点で私どもは計画を達成する以外のことは考えていません。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • わかりました。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • はい。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • ありがとうございます。あと最後にナイコメッドのところについて、実力ベースで売りは11%伸びたという話をCERベースですね、Constant Exchange Rateとおうかがいしたんですけど、トラッキングが難しいとはいえ、これ利益ベースではどのような状況になってるんでしょうか。

  • 利益率は特殊要因除きで前期並み、あるいは前期を上回っているような利益率は出てるんでしょうか。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • 高原でございます。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • こんにちは。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • ちょっと申し訳ないんですけども、もうご存じのように、もう4月以降、旧ナイコメッドと旧武田は、もう国ごとに事業統合していっておりまして、営業利益のレベルで旧ナイコメッド部分がどう動いたのかというデータはちょっといま取れておりませんので。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • なるほど。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • はい。申し訳ありません。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • っていうことは、それは除いて、どちらかというとじゃあ新興国っていうことで、旧武田とナイコメッドが10桁ベースでもいいんですけど、利益率がよくなってる、悪くなってるっていうような印象、印象っていうか、そのトレンドはありますか。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • これも円ベースでいくか、外貨ベースでいくかっていう話があるんですけども、基本的に売り上げ、外貨ベースで、現地通貨ベースで、これユーロですけども、これでいった時は、だいたい売り上げの伸びとある程度連動していると、そういうふうにご理解いただいて結構です。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • ってことは増収増益基調であると。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • はい、そういうことですね。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • はっきりその2桁伸びてるかどうかはちょっとわかんないけど。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • ええ、一応売り上げの伸びとほぼ連動しているというふうに。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • ほぼ連動してるということですね。わかりました。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • ご理解いただけたら。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • ありがとうございます。以上です。ありがとうございました。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ありがとうございました。次の質問お願いいたします。

  • 司会

  • 続いてのご質問は日本経済新聞、(村松)様です。村松様、お話しください。

  • 村松 - メディア

  • 日経新聞の村松です。聞こえますでしょうか。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、聞こえております。どうぞ。

  • 村松 - メディア

  • よろしくお願いします。先ほどの質問とも若干関連するかもしれませんけれども、岩﨑本部長に1問、本田部長に1問ずつそれぞれ質問させてください。

  • まず、岩﨑本部長への質問なんですけれども、先ほどもやはりその国内の新製品の立ち上がりというのが非常にいま注目されてるとこだと思うんですけれども、「ネッシーナ」については先ほど概ねお聞きしました。「アジルバ」もまだ始まったばかりではあろうと思うんですけれども、「レミニール」や「ベクティビックス」といった、その御社にとっての新規分野というんでしょうか、御社の将来の収益を支えるような部門のこの数字の自己評価というものについて、どのようにお考えでしょうか。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • 「レミニール」は、その競合品が一緒に出てきてますんで、いろんな部分でそのチャレンジは当然あります。ただ、ちょっとその他社との比較になってしまうので、表現は多少選ばなきゃならないと思いますけれども、他剤でうまくいかなかった患者さんが「レミニール」で効いてきているというふうな報告もいくつも出てきてまして、実は私どもは比較的この競合の厳しい中では、好印象を受けてるっていうのが現状なんですよね。

  • 村松 - メディア

  • わりと自己評価では、わりと善戦してるほうっていう印象ですか。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • 善戦してるというか、善戦がこれから始まるというぐらいに考えてます。というのは、先生方やっぱり使っての感覚でこういうものってのをだんだん評価してきますんで、メカニズムだけ見ますと他のものと同じじゃないのとか、それから強さ、弱さがどうのこのうっていう話は出るんですけど。

  • 村松 - メディア

  • ですよね、ええ。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • こればっかは、特にアルツハイマーの患者の場合には、1剤でずっとカバーできる病気じゃないことは皆さん、先生方もご存じですしね。患者さん側もほかのものがあればというふうなことで、使ってく病気ですよね。

  • 村松 - メディア

  • そうですよね、ええ。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • 使ってみると意外に好印象っていうのが、今のところ私どもが得ている先生方からの評判ですね。

  • 村松 - メディア

  • なるほど。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • はい。

  • 村松 - メディア

  • あと「ベクティビックス」については、どういうふうにご覧いただいてますか。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • 「ベクティビックス」は、それこそ本当にいろんな、何ていうんですか、他社、「アビタックス」が採用になってないような先でもどんどん採用をかなり進んできてますしね。それからそういった施設での「ベクティビックス」の実績もどんどん伸長してきていますんで、そういう意味でいくと、比較的自分たちとしてはいいところまで来てるんじゃないかと思ってますが。

  • 村松 - メディア

  • じゃあ両方ともその本部長としては、わりとポジティブにご覧になってるっちゅう理解で。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • はい。特に「ベクティビックス」はポジティブに考えておりますし、「レミニール」については、先ほども言いましたように、これから評価が決まってくるんだとは思うんですが、出だしとしては、外部からの評判を聞く限りにおいても非常にいい方向に動くと思います。立ち上がりには多少時間かかるっていうのは、この領域の特徴だと思ってますんで、はい。

  • 村松 - メディア

  • ありがとうございます。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • はい。

  • 村松 - メディア

  • 次は本田部長におたずねいたします。ナイコメッドのチーフインテグレートオフィサーであったお立場でもあるのを踏まえて質問なんですけれども、いわゆる今回からナイコメッドの売り上げ貢献っていうのはだいぶ見えてきたところではあると思うんですけれども、いわゆるその現時点、インテグレートの実際として、例えば人員の最適化であったり、組織面での融合であったり、今の現状でまだ足りない部分、課題っていうのはどのあたりになるとお考えでしょうか。

  • 本田 信司 - 経営企画部長

  • 本田です。よろしくお願いします。

  • 村松 - メディア

  • よろしくお願いします。

  • 本田 信司 - 経営企画部長

  • ナイコメッドの統合に関しては、予定どおりといいますか、私の感覚では予定どおりなんですけれども、ただ実際当初計画していたよりも順調に進んでるというのは、今まで何度も説明させていただいてるとおりなんですけれども、これ結局のところ、いわゆるITのそのシステム上の統合以外は、システム上の統合っていうのは時間かかりますけども。

  • 村松 - メディア

  • そうですね、ええ。

  • 本田 信司 - 経営企画部長

  • 以外は、その人員に関しても、ヨーロッパ側はほぼ全体で2,100名のうち主要国ですね、ドイツとか、イタリア、これで60%ぐらい占めますけれども、その現地のワークス・カウンシルとの交渉も非常に順調に進み、ですからいわゆるリストラクチャリングという意味では、あまり心配している部分はないんですね。

  • 一方では、せっかくこれ、これだけの販路を得たわけですから、そこでニューレベニューオポチュニティということで、どういうふうに武田品を新しい、武田がプレゼンスを持っていなかった国で伸ばしていけるかと。これはやっぱりレギュラトリーの各国ごとにどういう形で申請をし、許可を得ていくか。その際に開発作業に必要なリソースをどういうふうに仕掛けていくか。

  • かなりきちんと一連のどういう国から先行してやっていけばいいかというところまで、かなりこう精緻に組み立てた統合に関するその一部としての申請スケジュールというのも立ててるわけですけども、これも私の見ている限りでは順調に進んでるというふうに思うんですね。

  • ですから唯一は、その新興国でのリスクということですね。これもご質問されるかもしれませんけれども、インドとか、中国とか、こういう暴動の問題とか、こういったところは新興国、非常にビジネス上魅力はありますけども、やはりリスクは抱えてると。

  • ですから、これをそのビジネス・コンティニューイング・プランの、BCPの一環としてリスク防止、万一発生した場合の対応策というものをこれからきちっと組んでいくということだと思うんですね。それ以外は私は非常に順調に進んできていると思ってます。

  • 村松 - メディア

  • なるほど。先ほどもご質問ありましたが、いわゆる利益貢献というんでしょうか。なかなか数字で表しにくいとこであるのはわかるんですけども、いわゆるナイコメッドが武田という企業に対してどれぐらいのそのベネフィットを与えてるのかって、何か言いようってものが難しいんでしょうか。

  • 本田 信司 - 経営企画部長

  • なかなかこれ数字、数字ではそのまま売り上げがどれぐらいアドオンされるかということに、売り上げ利益の貢献というふうになりますけれども、1つやはり新興国っていうのが、これがわれわれグロースドライバーということで、明らかに先進国に比べて市場の伸びもこれからの事業の伸びを支えていくっていうビジネスのエリアですね。これをかなり確立された状態でわれわれは獲得することができたと。

  • 特にロシア、ブラジルというところは、非常に私が直接見ていた中でもそこのビジネスリーダーっていうのが、非常に強力なんですね。どういうふうにして今まで伸びてきたかっていうのが、やっぱりそのリーダーを通してわかるというところがありますので。そういう人的資源を確保できたっていうところは、非常に私は大きな意味があるんじゃないかと思うんですけれども。

  • 村松 - メディア

  • わかりました。どうもありがとうございます。

  • 本田 信司 - 経営企画部長

  • はい、ありがとうございました。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ありがとうございました。それじゃあ次の質問、お願いいたします。

  • 司会

  • 続いてのご質問は、野村證券、漆原様です。漆原様、お話しください。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • もしもし。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、聞こえております。どうぞ。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • ありがとうございます。3つほどあるんですが、1つが、しつこくて申し訳ないんですけれども、ナイコメッドのところなんですけれども、ナイコメッドがカバーしている国での入札が、御社が見ててうまくいってないとか、そういう事象が今、発生してるのかどうか。この点を1点目、すいませんが、お願いいたします。

  • 本田 信司 - 経営企画部長

  • 本田ですけれども。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • もしもし。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • はい。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • 質問3つと今、おっしゃいました?

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • はい、はい。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • それじゃあちょっと先に3つ質問ちょうだいできますでしょうか。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • はい、わかりました。2つ目が、岩﨑様におうかがいしたいんですけども、新製品ですね。今年国内で「TAK-085」と、あとはファイザーの「CP-690、550」が出てくると思うんですけれども、これの販売戦略、可能な範囲で教えていただければと思ってます。

  • 3つ目が、「TAK-875」のアメリカでのエンロールメントですね。一番でかい試験の2,610名組み込む試験のエンロールメントが今どれぐらいまで進んでるのか。この3つをすいません、お願いできますか。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、ありがとうございます。それじゃあ本田さんのほうから。

  • 本田 信司 - 経営企画部長

  • はい。進行、ナイコメッドテリトリーでのその入札でうまくいってないというようなところもあるかというようなご質問だったと思うんですけれども、答えちょっと簡単になるんですけれども、今のところ特にその入札、テンダーと呼ばれてるものですけれども、これで通常以上に苦労しているとかいうふうなことは、私の知ってる限りの中では、特に問題はないというふうに考えてます。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • 予想どおりのところがほぼ取れてて、取りこぼし、大きなものがないっていうふうに考えておいてよろしいですか。

  • 本田 信司 - 経営企画部長

  • ええ、当初計画していたものからそんなに大きなずれはないというふうに考えてるんですけれども。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • わかりました。ありがとうございます。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • じゃあ、岩﨑さん。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • 岩﨑です。その「トファシチニブ」につきましては、その私どもだけの状況ではなかなかお話しできない部分もありますし。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • はい。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • 現在のところ、「085」ももちろんそうですけども、今年度中に確実に上市されるとか何とかっていう情報も、その私の立場からいま申し上げるものでもないような気もしてますので、少しちょっと待ってほしいと思ってるんですね。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • 「085」は、でもこれ、MRの方の教育始まってるって聞いてるんですけれども、今週の部会でほぼ承認取れちゃいますよね。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • いや、取れちゃうということではなくて、かかるということで、通る、取れると私どもは信じてますけどもね。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • はい。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • ええ。それで「085」の戦略については、次のクォーターの発表の時にある程度のことをお話しできると思います。いま実はまさに詰めてるところでありまして、現段階でどちらということは言えませんが、いま日本でのTGの治療については、まだ統一したコンセンサスが先生方の間でもなかなか得られてる状況ではないというのが、私の理解なんですね。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • はい。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • ただ、間違いなくトリグリセライドを下げることのメリットっていうのは明確になってきてますので、私ども自身がある意味ではガイドラインを作るぐらいな気持ちで、ああいった薬剤の導入をしていくことが大切なんじゃないかなと思っています。

  • どのようにということに関しては、少しお時間いただけますか。今まだ社内でもそのきちんとしたプランを出してるわけではありませんので。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • はい。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • はい。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • わかりました。これ、ファイザーの「CP」の薬は今期の予想にはもう入ってらっしゃるんですよね、御社のご予想の中には。入ってませんでしたっけ。

  • 岩﨑 真人 - 取締役医薬営業本部長

  • すいません、そこはちょっと非開示でお願いさせていただけたらありがたいんですが。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • わかりました。ありがとうございます。じゃあすいません、3点目、最後なんですけれども、お願いいたします。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • はい、三好でございます。「TAK-875」の開発試験の進捗状況ということですけれども、すいません、細かいデータ、今日持ち合わせておりません。ただし、非常に順調に推移しているということは間違いなく、予定どおり2015年、欧米の申請ができるものと考えております。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • 2,600名の半分ぐらいもう、エンロールをされたんですか。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • 半分、ちょっとはっきりこの場で数字を申し上げられませんけれども、当初予定で304スタディというのがございまして、それはもともと2015年10月終了見込みですので、ですけれども、それについても順調にいっているということですから、まったく現在のところは考えている申請時期に変更はないということでございます。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • わかりました。ありがとうございます。以上になります。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ありがとうございました。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • ありがとうございます。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • それじゃあ次の質問、お願いいたします。

  • 司会

  • 続いてのご質問は、バークレイズ証券、関様です。関様、お話しください。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • もしもし。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、聞こえております。どうぞ。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • よろしくお願いします。3点ありまして、最初にじゃあ質問、質問だけ先に申し上げ--。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ありがとうございます。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • 述べさせていただきます。1点目なんですけども、この4―6月の欧米の会社のカンファレンスコールを聞いていると、結構ヨーロッパの薬価についてちょっといろいろいっている会社さんが多くて、御社のヨーロッパへのエクスポージャーを考えると、今回4―6月にどういった薬価の下落などの影響が見られたかのどうかについて、また、売掛金の会計日数拝見すると、あまり今日出ていないようですけども、例えば会社のサイトが長くなっているかなどについて、もし定性的な情報でも結構ですので、持ち合わせておりましたら知らせていただければと思います。

  • あと2点目なんですけども、研究開発費のところがちょっと、ちょっと個人的に私思っていたよりは少し多かったのかなというふうに思ってまして、今回プレゼンの、高原さんのプレゼンのところで、後期開発品の順調な進捗によるというふうなご説明ございました。こちら具体的にどういった製品だったか。また、もしこの研究開発費に特殊要因などありましたら、ご教示ください。

  • あと3点目最後、三好様からいただいた「TAK-700」なんですけども、結局これ、ステロイドを使うほうでいま臨床試験やられてらっしゃると思うんですけども、先ほどのご説明ですと、より幅広い前立腺癌患者さんへの適応取得に向けて検討されるというふうなことをおっしゃってました。もし可能でしたら、ここについて補足説明いただけますでしょうか。以上です。

  • 本田 信司 - 経営企画部長

  • 本田ですけど、最初のご質問の欧州での薬価の4―6月の影響はどうかということですけども、これに関して特に影響が出ているということは聞いてはおりません。一方で、サイトが長くなってるんじゃないかという、このヨーロッパのユーロ危機の影響ですけれども、これは私もちょっと調べてみたんですけども、確かにサイト長くなってるんですね。特にヨーロッパの場合の公的病院ですよね。

  • 例えばイタリアの公的病院とか。こういうところは、やはり売上債権に対してのその影響ということで、若干長くなってると。それに対しては、われわれ特に旧、旧といいますか、ナイコメッドですね。この1つの優れたところっていうのは、あれだけの新興国カバーしてるっていうことで、信用保険プログラム、これをかなりしっかりと活用しておりまして。

  • ですから、将来的にはこの売上債権の問題、影響っていうものに対しては、この信用保険プログラムっていうのを適用していくことで、われわれとしてはヘッジしていきたいというふうには思っています。私からは以上です。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • ありがとうございます。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • 研究開発費について、ちょっとお待ちくださいませ。いいですか。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • 高原でございます。確かにおっしゃるように、研究開発費がこの第1クォーターはかなり進捗して、前倒しで出ております。この理由でございますけど、開発後期のパイプラインを中心に研究開発費、特に開発費が出ておりまして、具体的には「SYR-472」、それから「TAK-875」、「TAK-438」は、昨年9月に日本におけるフェーズ3試験を開始しております。

  • また、「TAK-875」については、昨年10月に欧米においてもフェーズ3試験を開始しておりまして、開始しております。

  • さらに「TAK-700」、それから「MLN-8237」、同じく「MLN-9708」などの癌領域のパイプラインにかかる開発費もステージアップや患者登録の推進などに伴い増加しております。

  • 「TAK-700」は、本年1月より日本におけるフェーズ3試験を、「MLN-8237」については、本年3月より米欧向けのフェーズ3試験を開始しておりまして、当社では引き続きパイプラインの充実に向けて、積極的に資金を投下してまいります。

  • かなり想定よりも前倒しで開発が進んでると、そういうことでご理解いただきたいと思います。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • ありがとうございます。そうすると今期ご予想2,950億円で出されてますけど、これは収まりそうな感じですか。それとも少し超えてきそうな感じですか。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • R&D費用の予想は3,100億円と申し上げていると思います。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • 失礼しました。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • はい。この範囲内でだいたい収まるように今コントロールしておりますんで、大丈夫だと思ってます。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • はい、ありがとうございます。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • 三好でございます。「TAK-700」についてのご質問ですけれども、ご存じのように先ほども申しましたけれども、現在のまず最初の効能が、ホルモン抵抗性の転移性の前立腺癌ということでやっております。

  • しかしながら、ステロイドを使わないでもいけるということで、非転移性の患者さん、そういう意味で早期の患者さん、そしてステロイドが実際には使えない患者さんですね。高血糖の方々、そういう方にも幅広く使えるということで、非転移性に向けての新しい治験を現在検討しているところでございます。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • ありがとうございました。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ありがとうございました。それじゃあ次の質問、お願いいたします。

  • 司会

  • 続いてのご質問はクレディ・スイス証券、酒井様です。酒井様、お話しください。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • 酒井ですけれども。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、聞こえております。どうぞ。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • すいません、2つお聞きしたいんですけれども、1つは「アドセトリス」なんですが、これオーファンということですけれども、欧州のほうでは(シソウ)条件付き販売承認ですか、ということですが、どういう形で今後、この製品が欧州のほうで売られていくのか。もともとミレニアムとシアトル・ジェネティクス社のオリジンということですけれども、販売の仕方とか、今後のステップ、もしも具体的に何かお聞かせ願えることがあれば、ちょっとお聞きしたいんですが。まずこの点が第1点目です。

  • それから第2点目が、今回中枢のほうのご紹介を三好さんのほうからいただいたと思うんですが、御社にとってはこの中枢、今回こういう形でご紹介されたことは、これからある意味もう少し力を入れていくということの意思表示であるのか。ただ一方でその、こう言ったら申し訳ないですけれども、「ロゼレム」の双極性障害って、何かたんすの奥から引き出してきたようなイメージもあるんですけれども、この領域については難しくなってることは事実だと思うんですけれども、どういう形で今後、取り組んでいかれるのか。方針の何かこう変化のようなものがあったのかどうか。ちょっとその辺、2つお聞きしたいんですけれども、よろしくお願いします。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • 三好でございます。まず「アドセトリス」ですけれども、販売は欧州については、武田が自販するということになっております。シアトル・ジェネティクスは米国、それ以外は武田がやるということになっております。

  • それと条件付き承認ということですけれども、これはいわゆる非常にアンメット・メディカル・ニーズが高いと考えられる薬剤について、フェーズ2とかのデータでも十分に、をもって承認していただけるということで、それだけ欧州の当局からもこのアンメットニーズが高いと。そしてこの薬が期待されてるという証しでありまして、われわれ非常に期待しているところでございます。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • すいません、これ以外にも適応症がいくつか進行中だと思うんですが、こちらについての取り扱いっていうのはどうなるんでしょうかね。これはまた粛々とEMEAのほうと相談をし、CHMPですか、EMEAですか、こちらのほうと相談をしていくということになるんでしょうか。何かその辺のその見通しみたいなもの、ありますか。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • はい、今回はもともと再発難治性のホジキンリンパ腫、また、再発難治性の全身性未分化大細胞リンパ腫と、この2つを提出して認められたわけですけれども、現在フェーズ3で、自己肝細胞移植後のホジキンリンパ腫、また再発性皮膚T細胞リンパ腫、ほかにもホジキンリンパ腫のファーストライン適応、全身性未分化大細胞リンパ腫のファーストライン適応症がフェーズ1にあります。これを順次フェーズアップさせて、当局と話しながら、承認に持っていきたいと考えております。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • わかりました。これ、もともと今期の業績には入ってない部分ですよね。多分そんなに貢献は大きくないと思うんですけど、ちょっと確認までなんですが。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • そうですね、患者さんも限られておりますけれども、ということで、今期は個別品目としては公表してなかったと聞いております。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • はい、わかりました。ありがとうございます、はい。それからCNSですが。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • 「ロゼルム」が何かたんすの引き出しからという話が、たんすの引き出し自身は非常にいいことだと思います。新しい効能を見出して、患者さんのアンメットニーズに合うものがあれば、どんなところからでも取ってくると。これ自身がイノベーションだとわれわれは考えております。

  • ただし、CNS全体にどれだけ力を入れてるのかということですけれども、やはりまだまだアルツハイマーを含め、アンメットニーズが高いということで、これはわれわれの最重点領域だということに間違いはございません。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • すいません、ちょっと参考までにお聞きしたいんですが、結局この領域って動物モデルとか、なかなかバイオマーカーが効かない分野だと思うんですけれども、その辺において、何か武田って特徴というか、強みみたいなものはお持ちなんですか。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • ジンファンデル社と「TOMM40」というバイオ。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • 「TOMM40」?

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • バイオマーカーで提携いたしまして、そういう必要な提携はこれからも進めながら、病態をきっちり見極めて、そこに必要な薬剤を持っていけるようにしたいと考えております。

  • われわれだけでこの領域を攻めれるというよりは、あらゆる提携も考えながら、患者さんのアンメットニーズにかなう薬を出していくというのがここの領域の戦略でございます。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • すいません、今、トムフォーティとおっしゃいました?

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • はい。「TOMM40」っていうジンファンデル社の「TOMM40」という薬剤でございま--、バイオマーカーでございまして、ちょっとお待ちください。詳しい、どっかあったっけな。アルツハイマーの、アルツハイマー病の、申し訳ございません、ちょっと。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • ここに書いてあるアルツハイマーの動物病態モデルですか。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • そうです。いえ、違います。バイオマーカーでして、5年以内にアルツハイマー病発症するリスクの高い高齢者を特定できる可能性があるというバイオマーカーです。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • なるほど。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • これを使うことでターゲットを絞って、そこにわれわれ作った薬剤を治験、クリニカルトライアルをやっていけば、成功確率も上がるだろうということです。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • ただそれは「TAK-357」に限ることです、限定するってことですか。そうじゃなくて全般。

  • 三好 集 - CMSOオフィス長

  • いや、バイオ、「TOMM40」については、それ以外の薬剤についても使える契約になっております。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • わかりました。はい、わかりました。どうもありがとうございます、すいません。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • どうもありがとうございました。そろそろ時間が迫ってきております。それじゃあ時間の都合もございますので、次のご質問、最後とさせていただきたく思います。次の方、よろしくお願いいたします。

  • 司会

  • 続いてのご質問は、モルガン・スタンレーMUFG証券、三田様です。三田様、お話しください。

  • 三田 万世 - アナリスト

  • もしもし。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、聞こえております。どうぞ。

  • 三田 万世 - アナリスト

  • 恐れ入ります。アメリカの「オモンティス」、貧血治療薬の「オモンティス」の状況を少しアップデートしていただきたいのが1点。同じく「コルクリス」、始まったばっかりだと思いますけれども、「ユーロリック」への影響がどうなのかということ。

  • それから最後に「ベルケイド」「アクトス」が、想定より順調に推移されてるということなので、その2つについてもどういう状況なのかアップデートお願いできますでしょうか。

  • 本田 信司 - 経営企画部長

  • すいません、本田ですけれども、そしたら「オモンティス」ですね。これアメリカのほうで7月の11日、フレゼニウスと「オモンティス」を供給するという契約を締結したというアナウンスで、これ最初のパイロットで、最初100カ所ぐらいのこの透析センターで、数週間をかけて使用を開始すると。

  • その使用経験に基づいて、この、1カ月、せいぜい1カ月1回製剤っていうのは、これ非常に私は大きな特徴のある製品だと思ってるんですけれども、このパイロットで有効性と、それから1カ月1回製剤ということから、このコスト面での優位性、こういうものを検証していただいて、次の展開に伸ばしていくと。

  • ご存じのように、大規模透析施設、アメリカでLDOと呼ばれている、Large Dialysis Organizationと。これ大きく2つですね。(ラビータ)とフレゼニウス。ですからこういったところで実際われわれの製剤が採用されていくというのが非常に大きな意味合いがあるということで、まずはこのフレゼニウスとの間での最初のパイロット、これを成功させていきたいというふうに考えています。

  • それから「コルクリス」の「ユーロリック」への影響ですけど、これもともと相乗効果があるということで、短期と中長期で治療に資していくということですけれども、やってるというもので、ただ、まだ開始したばっかりで、「ユーロリック」のセールスフォースが、いずれは「コルクリス」も併せてディテールしていくということで、やっぱりお医者さんとのそのディテールの中では、この2つの薬剤を説明できるっていうのは、特に「ユーロリック」について、私はアップサイドっていうのが期待されていくんじゃないのかな。

  • ただ、少し時間はかかると思うんですけれども、この機会を有効に使っていきたいというふうに考えています。

  • 三田 万世 - アナリスト

  • はい。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • 高原ですけど、「ベルケイド」は、先ほどの私の説明でも少し触れましたけども、非常に好調でいってます。確かドルベースで去年の第1クォーターに比べて27%ぐらいの対前年アップ率になってると思います。

  • 想定以上のニーズがあったということで、ファーストラインでの処方が売り上げの45%から50%を占めておりまして、多発性骨髄腫の市場を牽引しているということです。

  • 最近の調査によると、「ベルケイド」については、多発性骨髄腫のフロントラインで60%、セカンドラインで45%、サードラインで25%、また、マントル細胞リンパ腫のセカンドラインで34%のシェアを占めているということが判明しております。今期は、この「ベルケイド」がさらに順調にいくというふうに大変期待しております。以上です。

  • 三田 万世 - アナリスト

  • これ、「ベルケイド」なんですけれども、皮下注の影響はあまり大きくないんでしょうか。皮下投与というべきですか。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • 皮下注の影響はこれ大きいと思います。

  • 三田 万世 - アナリスト

  • 大きいですか。

  • 高原 宏 - 経営管理部長

  • ええ、これ皮下注が承認されてから非常に勢いがよくなりましたんで、大きいっていうふうにいま申し上げておきます。

  • 三田 万世 - アナリスト

  • わかりました。ありがとうございます。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ありがとうございました。これをもちまして、本日のカンファレンスコールを終了させていただきます。本日はお忙しい中、ご参加いただきまして、まことにありがとうございます。今後ともなお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。