Takeda Pharmaceutical Co Ltd (TAK) 2011 Q3 法說會逐字稿

完整原文

使用警語:中文譯文來源為 Google 翻譯,僅供參考,實際內容請以英文原文為主

  • 司会

  • 時間となりました。これより会議を始めます。この電話会議では、将来予測を含む情報が提供されることがありますが、これらの情報は当社の現時点での予測に過ぎません。様々な要因により、実際の業績がこれら将来予測と大きく異なる場合がありますので、ご留意ください。

  • プレゼンテーション中はすべての回線が聞き取り専用になっております。質疑応答はプレゼンテーションの後に行われます。また、この会議の様子は質疑応答を含め、インターネットで中継しておりますので、参加者の方はご了承いただきたく存じます。インターネットからお聞きの方は聞き取り専用となっておりますのでご注意ください。

  • それでは、武田薬品工業、大槻部長、お願いいたします。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい。本日は大変お忙しい中、当社の2010年度第3四半期決算カンファレンスコールにご参加いただき、誠にありがとうございます。私は本日、司会を務めさせていただきますコーポレート・コミュニケーション部の大槻でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

  • 本日、当社からはプレゼンターおよび質問回答者として、研究開発統括職の大川、事業戦略部長の井上、製品戦略部長の岩崎、経理部長の高原が参加しております。

  • まず、当社より2010年度第3四半期連結業績の概要および研究開発におけるトピックスについてご紹介させていただきます。その後に質疑応答の時間を設けております。十分な時間をとっておりますので、どうぞご遠慮なくご質問お聞かせいただきたく存じます。

  • それでは、お手元にカンファレンスコールのプレゼンテーション資料と決算短信をご覧いただきながらお聞きいただければと思います。それでは、経理部長高原さん、よろしくお願いいたします。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 経理部長の高原でございます。ただいまより、2010年度第3四半期連結業績の概要につきましてご説明させていただきます。

  • 2010年度第3四半期累計の連結業績の概要につきましてはご覧のとおりでございます。売上高は前期から468億円、4.2%減収の1兆811億円となりました。米国では「アクトス」、「ベルケイド」などが伸長し、国内では昨年販売を開始いたしました新製品7品目による増収効果がありましたが、米国で特許期間が満了した「プレバシド」の大幅減収や為替の円高によるマイナス影響などにより、全体では減収となりました。

  • 利益面では、一般管理販売費および研究開発費は減少したものの、減少に伴う売上総利益の減益分を吸収できず、営業利益は前期から237億円、6.7%減益の3,325億円となりました。営業利益の減益に加え、円高などの影響で営業外損益が悪化しましたことから、経常利益は前期から328億円、8.9%減益の3,365億円となりました。経常利益の減益に加え、前期はアイルランドの子会社再編に伴い一時的に税金が減少いたしましたが、当期はこのような要因がなく、前期比で税金が増加いたしましたことから、純利益は前期から437億円、16.8%減益の2,155億円となりました。

  • EPSにつきましては前期から55円31銭減少し、272円99銭。特別損益・特殊要因除きでは前期から65円89銭減少し、318円15銭となりました。

  • 次のスライドをご覧ください。為替の影響でございますが、ご覧のとおり売上高で447億円、営業利益で153億円、純利益で102億円と、各々でマイナス影響となっております。つまり、売上高の減収要因はほぼ為替要因でございまして、米国「プレバシド」の特許切れに伴う減収、これは671ミリオンありますが、この減収は国内の新製品および米国の「アクトス」、「ベルケイド」の伸長でほぼ吸収した結果となっております。

  • 次のスライドをご覧ください。売上高の増減の内訳をセグメント別にご説明いたします。医療用医薬品事業のうち、国内での売上高は「エンブレル」の増収や「ベクティビックス」をはじめとする新製品7品目の寄与により、対前期で139億円、3.2%の増収となりました。一方、海外での売上高は対前期で644億円、11%の減収となっております。米国において「ピオグリタゾン」、「ベルケイド」が伸張し、発売2年目を迎えました「デクスラント」、「ユーロリック」も伸張いたしましたが、「ランソプラゾール」の米国特許満了による大幅な減収や為替の円高影響を吸収しきれませんでした。

  • ヘルスケア事業の売上高は「アリナミンドリンク」、「ベンザ」などの増収により、対前期で13億円、2.8%の増収となりました。

  • その他事業の売上高は対前期で23億円、3.3%の増収となっております。

  • 次のスライドをご覧ください。連結医療用医薬品の売上高の推移を地域別にご説明いたします。当社グループ全体では前期から508億円、5.0%の減収となりました。為替の円高影響を除きますと、前期から66億円、0.6%の減収です。地域別では米州と欧州では減収、日本とアジア他では増収となりました。なお、為替影響を除いた現地通貨ベースではアジア他に加え欧州でも増収となっております。

  • 次のスライドをご覧ください。当社の主要製品の売上高の状況についてご説明いたします。「ピオグリタゾン」は22億円、「ベルケイド」は44億円の増収となりましたが、米国で特許期間が満了した「ランソプラゾール」は725億円の大幅減収となりました。「カンデサルタン」、「リュープロレリン」も減収ですが、為替影響を除きますといずれも増収となっております。

  • 次のスライドをご覧ください。営業利益の増減の内訳についてご説明いたします。売上総利益は、売上高の減収と利益率が2.7ポイント低下いたしましたことにより、対前期で669億円、7.3%の減益となりました。利益率の高い「プレバシド」の大幅減収や為替の円高による影響などが主な要因となっております。一般管理販売費は無形固定資産償却費などが前期より128億円減少したことや、為替の円高影響などに加えまして、TPNA社をはじめグループ全体で経費削減に努めましたことから、対前期で239億円、6.9%の減少となりました。研究開発費は、開発費の減少や為替の円高影響などにより対前期で193億円、9.2%減少いたしました。この結果、営業利益は前期から237億、6.7%の減益となっております。

  • 次のスライドをご覧ください。純利益の増減の内訳についてご説明いたします。営業利益は237億円の減益となりましたことに加え、円高に伴い営業外損益が91億円悪化したこと、税金が109億円増加したことなどによりまして、純利益は前期より437億円、16.8%減益の2,155億となりました。税金ですが、前期はアイルランドの製造子会社2社の再編に伴う一時的な税金の減少がありましたので、連結実行税率は29.3%と低くなっておりましたが、当期はこのような要因がないことから、実効税率は35.3%となっております。

  • 次のスライドをご覧ください。キャッシュフローの状況についてご説明いたします。当期のキャッシュフローは958億のマイナスとなっております。主なものといたしましては、法人税の支払い1,267億、湘南研究所の建設などに伴う有形固定資産の取得による支出1,114億、および配当金の支払い1,336億円でありまして、これに円高に伴う換算差額も737億円のマイナス要因となっております。

  • 次のスライドをご覧ください。最後に通期の業績予想についてご説明いたします。当第3四半期までの累計業績および見通しの前提となる為替レートの見直しを加味した結果、10月の第2四半期決算発表時から業績予想の修正はございません。前提の為替レートは、ドルは84円から85円に、ユーロは114円から112円にそれぞれ見直しておりますけども、影響額は約30億程度の僅少のため、公表予想は据え置いております。対前年では売上高で660億円の減収、営業利益で702億の減益となる見通しでございますが、このうち為替の円高によるマイナス成長は売上で610億円程度、営業利益で200億円程度と見ております。右端のところに書いてございます。為替の1円変動の影響はスライド下段にお示ししておりますとおりであります。

  • 以上で私からの説明を終わらせていただきます。ありがとうございました。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、ありがとうございます。それでは引き続きまして大川さん、よろしくお願いします。

  • 大川 滋紀 - 取締役研究開発統括職

  • 研究開発統括職の大川でございます。ただいまより、2010年度第2四半期公表以降の研究開発におけるトピックスについてご紹介いたします。

  • パイプラインの進捗状況はご覧のとおりです。まず初めに、アルツハイマー型認知症治療剤「レミニール」について、本年1月に厚生労働省より承認を取得いたしました。肥満症治療薬「コントレイブ」につきましては、1月31日、オレキシジェン社がFDAより審査結果通知を受領いたしました。本通知では、本薬を長期投与した場合の安全性プロファイルに懸念が示され、承認のためには体重過多あるいは肥満症患者に投与した場合の心血管系リスクを評価するための試験を事前に実施し、心血管系リスクが本薬の有用性を損ねない知見を得ることが必要、と記載されています。今後、当社とオレキシジェン社は本件について検討を重ねてまいります。

  • また、腎性貧血治療薬「ヘマタイド」につきましては、FDAとの協議結果を踏まえ、米国において透析患者を対象とした腎性貧血の効能で申請することを決定し、本年4月から6月の間の申請を予定いたしております。ガン治療薬「AMG386」につきましては、臨床第3相試験を開始いたしました。さらには、大うつ病、全般性不安障害治療薬「LuAA21004」について、日本において臨床第2、第3相試験を開始いたしました。その他品目の進捗につきましては、ご覧のとおりです。

  • それでは続きまして、当社研究開発のトピックスについてご紹介をいたします。

  • 次のスライドをご覧ください。まずは昨年3月にベルギー、ヤンセンおよびヤンセンファーマ株式会社と共同販売契約を締結し、本年1月に厚生労働省より承認を取得したアルツハイマー型認知症治療剤「レミニール」です。本剤は、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用により脳内アセチルコリン濃度を上昇させると共に、従来の薬剤にはない特徴として、ニコチン性アセチルコリン受容体に対する増強作用を有しております。本剤はこれらの薬理作用により、アルツハイマー型認知症で低下しているコリン機能を賦活化し、認知症症状の進行を抑制いたします。発売時期につきましては、次回中医協総会、薬価収載のタイミングから、現時点では3月を見込んでおります。当社の日本における強力な販売基盤を最大限に活かすことで製品価値を最大化し、当社の重点疾患領域の1つである中枢神経疾患領域をさらに強化してまいります。

  • 続きまして、ガン領域のパイプラインについてご紹介いたします。まずはアムジェン社創製のガン治療薬「AMG386」です。「AMG386」は日本では武田バイオ開発センターが開発を進めているアンジオポエチン阻害ペプチボディです。本薬はアンジオポエチン系に作用し、ガンの増殖、転移に必要な血管新生や新生血管の安定化に重要な役割を果たすアンジオポエチン1およびアンジオポエチン2がそれらの受容体であるTie2受容体への結合を阻害することで、抗腫瘍効果を示します。本薬の日本における臨床第3相試験は、臨床第2相試験の良好な結果を受けてアムジェン社がグローバルに実施するTRINOVA-1に武田バイオ社が参加するかたちで開始をしております。本薬は治療選択肢が極めて少ない再発卵巣ガンに対する新たな作用機序による治療薬となりうると期待をいたしております。

  • これからスライド3枚を使いまして2010年12月第52回米国血液学会年次総会で公表されたデータをご紹介いたします。まずはシアトル・ジェネティックス社から導入いたしました「SGNー35」、ブレンタキシマブベドチンに関する臨床第2相試験成績結果についてご紹介をいたします。

  • ブレンタキシマブベドチンはCD30抗原を標的とする抗体薬物複合体であり、CD30抗原を発現するガン細胞に強力な薬剤アウリスタチンを選択的に運ぶことで、従来の化学療法に見られる副作用を軽減し、標的細胞のみに薬剤を作用させることを可能にした薬剤であります。再発・難治性のホジキンリンパ腫を対象とした試験におきましては、主要評価項目である客観的奏功率、これは独立評価調査機関による評価で75%。完全寛解率は34%。そして94%の患者で腫瘍縮小効果が確認されました。また、再発・難治性の全身性未分化大細胞リンパ腫を対象とした試験におきましては、主要評価項目である客観的奏功率は、独立評価調査機関による評価で86%。完全寛解率は53%。そして97%の患者で腫瘍縮小が確認されました。

  • 両試験におけます主な有害事象といたしましては、末梢神経障害、悪心、疲労感などでありました。いずれの疾患におきましても、再発・難治性の患者層でこれほど高い奏功率を示すのは珍しいことと考えており、「SGNー35」が新たな治療選択肢となることが期待されます。以上を受けまして、2011年前半の欧州での販売許可申請に向けて試験結果の詳細分析とEMAとの協議を続けてまいります。

  • 次に、「リツキシマブ」未投与または「リツキシマブ」反応性の再発性・難治性のろ胞性リンパ腫を対象とした「ベルケイド」と「リツキシマブ」併用群と、「リツキシマブ」単独投与群の比較試験についてご紹介をいたします。

  • 主要評価項目であります無増悪生存期間、これは「ベルケイド」と「リツキシマブ」併用群が「リツキシマブ」単独投与群に比較し、有意に優れていることが示されました。副次評価項目である全奏功率、完全寛解率につきましては、「ベルケイド」と「リツキシマブ」併用群が、「リツキシマブ」単独投与群に比較し、有意に優れておりました。

  • 「ベルケイド」併用群において、予後不良因子を有する患者さんにおいても無増悪生存期間の改善が示され、次の治療までの期間が延長されたことは非常に重要であると考えます。本成績を踏まえて、当社は「ベルケイド」の再発性・難治性のろ胞性リンパ腫の効能について2011年度の申請を目指してまいります。

  • 続きまして、「ベルケイド」の皮下注射投与と静脈注射投与の比較試験についてご紹介をいたします。主要評価項目である「ベルケイド」の12週投与後の全奏功率は、いずれの投与群でも42%で同等でありました。一方で、末梢神経障害につきましては、皮下注投与群では38%、静脈注射投与群53%で見られ、うちグレード3以上の末梢神経障害の比率はそれぞれ6%、16%であり、皮下注射投与群が静脈注射投与群に比較し有意に低い発現率でありました。

  • 本試験結果でもっとも注目すべき点は、「ベルケイド」の皮下注製剤が静注製剤に比べ末梢神経障害の発現率を顕著に減少させ、投与オプションとして欠かせない製剤となる可能性が示されたことであります。また、皮下注製剤は医療関係者や患者さんに「ベルケイド」の自己注射を可能とするとともに、週2回の受診負担を軽減できるため、利便性の向上に資するものと期待をいたしております。本成績を踏まえて、当社は「ベルケイド」の皮下注射製剤につきまして2011年度の申請を目指しております。

  • 次のスライドをご覧ください。当社では、外部リソースの最大限の活用による研究開発の生産性の向上を追求いたしております。そこで、第2四半期決算公表以降に契約を締結いたしました共同研究についてご紹介をさせていただきます。

  • まず肥満症関連では、昨年12月フロリダ病院およびサンフォード・バーナム医学研究所と肥満症に対する新規治療法の発見と評価を目的といたしました2年間の共同研究契約を締結いたしました。本共同研究は新たな末梢性肥満症治療薬、この創薬ターゲットや、バイオマーカーとなる代謝シグナル、代謝遺伝子、代謝経路を特定するものであり、基礎研究と患者調査を同時に評価できることが強みであります。

  • また、本年1月には武田薬品と京都大学の共同によるオープンイノベーション創薬拠点中枢神経制御薬の基礎、臨床プロジェクトを開始いたしました。本プロジェクトにおける取り組みの1つが、中枢神経系制御に基づく肥満症治療薬の創製であり、京都大学医学研究科・附属病院において蓄積されている基礎研究における知見や臨床データ、ならび京都大学の持つワールドワイドなネットワークを活用することで新規ターゲットならびにバイオマーカーを同定するとともに、候補物質の臨床医学研究を実施いたしてまいります。

  • 最後に、中枢神経疾患領域におけます共同研究および提携についてご紹介をいたします。

  • 第2四半期決算におけるプレゼンテーションですでにご紹介をいたしておりますが、昨年10月よりエンボイ・セラピューティクスとの共同研究を開催いたしております。本共同研究では、同社の有する遺伝子工学と分子生物学を組み合わせたBACトラップ技術を用いて統合失調症に対する新たな創薬ターゲットを探索してまいります。

  • これに加えて、昨年11月より、中枢神経疾患を対象としたセージ・バイオネットワークスとの共同研究を開始いたしました。本共同研究では、セージ・バイオネットワークスが遺伝情報に関する様々な解析手法を用いることで疾患予測モデルを構築し、中枢神経疾患においてカギとなる遺伝子およびバイオマーカーを同定してまいります。その後、両社が連携して、ターゲットとなり得るタンパク質を探索し、その優先順位付けを行ってまいりますが、特にこれまで不明であった中枢神経疾患のメカニズムの解明につながるものと期待をいたしております。

  • また、先ほど肥満症関連でご紹介いたしました京都大学との中枢神経系制御薬の基礎、臨床プロジェクトでは、統合失調症治療薬の創製も目指しております。さらに、中枢神経疾患領域における提携として、昨年12月、ジンファンデル社と健常高齢者におけるアルツハイマー病のリスクを予見しうるバイオマーカー「TOM40アッセイ」の開発・製造・使用・商業化について全世界での独占的ライセンス契約を締結いたしました。「TOM40」は5年以内にアルツハイマー病を発症するリスクの高い高齢者を特定できる可能性があるため、今後両社で健常高齢者を対象として「TOM40」の検証を行い、発症リスクの高い高齢者を対象に「ピオグリタゾン」の臨床試験を実施してまいります。

  • 私の方からは以上でございます。どうもありがとうございました。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • それでは皆様方からのご質問をお受けしたいと思います。日本語会議、英語会議にご参加の皆様より同時に質問をお受けいたします。オペレーターさんお願いいたします。

  • 司会

  • (司会の指示)最初のご質問はシティグループ、山口様。山口様、お話しください。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • もしもし。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、聞こえております。お願いいたします。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • あ、はい。山口です。ちょっと小さな指摘で恐縮なんですけど「ネシーナ」と「ロゼレム」のご実績を教えていただけますか。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • もう一度お願いできますでしょうか。ちょっと聞こえにくかったんで。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • 「ネシーナ」と「ロゼレム」のご実績を教えていただけますか。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 高原でございます。お答えいたします。「ネシーナ」が13億、「ロゼレム」が8億になっております。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • わかりました。「ベクティビックス」は大変好調なのですが、「ネシーナ」と「ロゼレム」がやや苦戦してるようなんですけれど、それも含めて国内の御社の売り、ファイザー除きの売りっていうのは0.7%の増収だと思うんですけれど、これもおそらく会社予想をちょっと下回ってるかと思うんですが、このへんの要因はなにかございますか。ちょっと物が多すぎて販売効率が落ちてるような感じもしないでもないんですけど、いかがでしょうか。

  • 井上 益光 - 事業戦略部長

  • 井上でございます。ご指摘のとおり、4月からこの12月までの累計ということでは対前年を上回っておりますけれども、新製品のことでございますので、新製品を多く含んでいる計画でございますので、当然年度末に向かって伸びていく計画になっていると。それでタケプロンの効能追加ですとか、あるいは「エカード」の長期処方の解禁、「ユニシア」についても解禁されたと。こういったものが後半にかけて伸びていくというふうに見ておりまして、仰るとおり仕入れ品の伸びが著しくて、それが今のところ業績を牽引している形になってますが、自販品についても10年度通年で見ましたら3%ぐらい伸びるのではないかというふうに考えています。で、新製品のプロモーションに関してはちょっと岩崎さんお願いできますか。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • 製品戦略部の岩崎です。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • はい。よろしくお願いします。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • 「ネシーナ」につきましては、併用可能の薬剤というふうなところが結構影響してるんじゃないかなというふうに考えられる部分もあります。で、まだ何せ長期処方が可能になってないというふうなこともありますので、今後の立ち上げというふうなところを注目していただきたいんですけれども、現在は「α-GI」とチアゾリジン系薬剤の両方の効能を持っているわけですが、つい先日ですけれども、SU剤と「メトフォルミン」に対する併用効能につきましても、医薬品の第1部会を通りましたので、われわれは通常であれば何の追加の審査もなく、今後承認になります。

  • そうなりますと、すべての薬剤との併用が可能になる一番広い効能を持った、併用効能を持った薬剤になりますので、だいぶ使われ方が変わってくるんじゃないかなというふうに考えています。それがまず「ネシーナ」の状況ですね。

  • それから「ロゼレム」に関しては、日本の先生方の特徴でもありますけれども、新しい薬剤に対する、新しいというか、まったく新しい新規の薬剤ですので、新規の、ほかに今までないメカニズムの薬剤ですから、先生方、今たぶん手探りの状況なんじゃないかなというふうに思います。

  • ただ、この薬剤の特徴であります非常に高い安全性、それから習慣性というふうな部分での安全性も両方とも考えますと、高齢者を含めて非常に幅広く、使い勝手が一番いい薬剤になるんじゃないかと思っています。

  • アメリカで、「ロゼレム」を使われたときに、アメリカ人の場合には「ベンゾジアゼビン」タイプの薬剤に非常に慣れている国民性もあって、効果が少し弱いんじゃないかというふうな評価も事実ありました。日本での状況を見てみますと、実は先生方の手応えが非常によくて、非常によく効くというふうな評価をもうすでにいただいておりますし、よく言う睡眠薬以外の、睡眠薬という観点であまり使い慣れていないような先生方のところでも、ずいぶんいろんな手応えが出てきておりますので、まあ期待していただいたらいいんじゃないかと思います。

  • 特に私どもの強い高血圧、それから糖尿病ですね。高血圧の患者さん、糖尿病の患者さんの不眠を訴える率というのは一般のほかの健常人に比べますと、2倍ですとか、3倍ですとかという報告もあるくらい非常に多いんですよ。特に糖尿病の患者さんの場合には寝つきの悪さですとか、いろんなタイプの、例えば夜間頻尿があったりとか、それから糖尿病そのものに対する不安感というふうなことから、不眠患者が多いというふうに言われています。

  • そういったところでの使用というのが、私どもが持っているプレゼンスの中で十分、何と言うんですかね、先生方の高い評価を得られるものだというふうに信じておりますので、「ネシーナ」、それから「ロゼレム」とも今後の伸びを期待してみていただけたらありがたいと思っています。以上です。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • わかりました。ちょっと、時間、あと1つだけよろしいですか。短いやつ。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • どうぞ。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • 「コントレイブ」なんですけれども、CVリスクを事前に評価するというのはかなり難しそうな感じがするんですが、御社は「SIR322」でもいろんな経験があったかと思うんですけれど、これは相手方のいることなので言いにくいとは思うんですけれど、ハードルは思ったより高いというか、突然高いというか、結構厳しいというふうに見ておいたほうがよろしいんでしょうか。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • すいません。最後のところちょっと途切れちゃってよく聞こえなかったんですが、私の理解が正しければ、新血管のイベントについての評価をすることが難しいんじゃないかという、そういうご質問ですか。(複数の発言者)

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • 「SIR322」の経験もありますし、事前に評価するというのは大変じゃないかなと思うんですが、いかがでしょうかという意味です。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • わかりました。FDAとの話し合いは、オレキシジェン社が直接やっておりますので、現在まだ、何と言うんですか、FDAとどういうふうな試験がどうのこうのというところが決まっているわけではありません。

  • 話し合いが今、これから進むところでありますので、そこについてのコメントはちょっと差し控えさせてもらいますけれども、もともと「コントレイブ」そのものの評価の中に、これはオレキシジェン社もしゃべっておりますが、血圧がやや上がるというふうなデータが中に含まれておりましたので、その部分での指摘を受けているんではないかというふうに、私どもはまああくまで推測ではありますけれども、考えています。

  • 試験そのものについてはちょっとそういったことでお答えできる状況ではありませんが、これがすべての肥満の薬に適応されるかどうかというのはちょっと現時点では何とも言えないというふうに考えておりますし、肥満の患者さんは、永遠にですね。永遠にというのは変ですけど、慢性的にずっと糖尿の薬と同じように飲み続けるタイプの薬ではありませんし、事前の試験というふうな部分をどういうふうにとらえていいのかはそれほど今すぐに結論が出せるもんじゃないんじゃないかなというふうに考えています。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • わかりました。ありがとうございました。すいませんでした。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • 追加しますと、私どもがねらっております肥満薬の自社の研究におきましても安全性の部分をとにかく何よりも一番大切なファクターとして、中枢性、末梢性の肥満薬を研究しているわけでありますので、安全性に対するハードルについては私ども十分理解した上で研究開発を進めているというふうにご理解いただいていいと思います。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • はい。了解です。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ありがとうございました。それでは次の質問、お願いいたします。

  • 司会

  • 続いての質問は日本経済新聞、(村松)様です。村松様、お話しください。

  • 村松 - メディア

  • 聞こえますでしょうか。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい、聞こえております。お願いします。

  • 村松 - メディア

  • 高原さんと大川さんに1問ずつお願いします。まず、高原さんへのご質問なんですけれども、研究開発費の第3四半期累計拝見しまして、減少しているわけですけれども、この要素につきまして、意図的に何らかのコスト抑制をされた結果もあるかもしれません。逆に本来ならば進むべき治験が進まなかったのかもしれません。このあたりの要素を教えていただけますでしょうか。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 高原です。あれですか、確認ですけれども、研究開発費が第3クォーターまでの実績に比べて当初からの3,000億へそとのまま据え置いておりますので、これだけ使えるのかというご質問ですか。

  • 村松 - メディア

  • 両方です。前年同期との比較もそうですし、あとは通期、使い切れるのかという意味の両方です。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 確かに第3クォーターまでの実績は1,900億ということで、全体3,000億に比べると第4クォーターが少し大きいんじゃないかという意味があろうかと思いますが、この点は、今期については2つほど特殊要因がありまして、1つは2月に竣工いたします湘南の研究所ですね。この関係で稼働時点でもって研究機器関係は一括償却の対象になりますんで、この金額は第4クォーターで出てまいります。

  • それからもう1つは、導入関係の費用を今年度も結構織り込んでいるんですけれども、第3クォーターまでに大きなものがまだ締結できておりませんので、これが第4クォーターにかなり締結できるんじゃないかと、成約するんじゃないかと、そういうものを期待しております。この2つの要因で、第4クォーターの研究費が少し大きくなっております。

  • 村松 - メディア

  • わかりました。ありがとうございます。大川さんに、続いてお伺いします。

  • 「レミニール」についてなんですけれども、当然競合薬として「アリセプト」であったり、「メマリー」、「メマンチン」であったりというのは考えられると思うんですけれども、他社製品と比べての優位性はどの辺にあり、かつ御社の業績にいつごろどんな形で寄与するとお考えでしょうか。

  • 大川 滋紀 - 取締役研究開発統括職

  • どうもご質問ありがとうございます。大川でございます。

  • 村松 - メディア

  • よろしくお願いします。

  • 大川 滋紀 - 取締役研究開発統括職

  • 先ほどプレゼンテーションのところでも申し上げたんですけれども、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用だけではなくて、ニコチン性アセチルコリン受容体、これは一般的に記憶とか認知に関連するニコチンの受容体でありますけれども、ここの増強作用があるというのが大きな差別化点だというふうに思っております。

  • やはりアルツハイマー病の治療薬に関しましては認知を改善するというのが一番大きなメリットがあると考えておりますので、このあたりが大きな差別化点になるかということでございます。

  • から、あと寄与に関しては、答えてください。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • すいません。製品戦略の岩崎です。

  • 村松 - メディア

  • よろしくお願いします。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • 寄与という観点なんですけれども、いつからというのはちょっと難しい質問ですが、例えば「ドネぺジル」ありますよね。あれとは直接比較した試験も2報ぐらいきちんとしたものは出てますし、それから「メマンチン」とか「リバスチグミン」とは直接した比較、報告というのは現時点では実はないんですよ。ですが、「メマンチン」の場合には当然「ガランタミン」と全然作用機序も違うものですし、現在出てる「アリセプト」にしましても、患者さんがずっと効いてるわけじゃないので、私どもの考え方は、効かなくなったら次のものに変わっていくという観点も含めますと、現在の薬に対する満足度というのは決して先生方、高いわけじゃないので、比較的早い時期から立ち上がってくるんじゃないかというふうに思っています。

  • 村松 - メディア

  • わかりました。ありがとうございました。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • よろしいですか。

  • 村松 - メディア

  • はい。結構です。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • はい。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ありがとうございました。それでは次の質問お願いいたします。

  • 司会

  • 続いての質問はドイツ証券、舛添様です。舛添様、お話しください。

  • 舛添 憲司 - アナリスト

  • ドイツ証券、舛添です。よろしくお願いします。もしもし。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • 聞こえております。よろしくお願いいたします。

  • 舛添 憲司 - アナリスト

  • 高原さん、もう1問、販管費についてですけれども、販管費もこれ4クォーターちょっと厚めに積んであるかなというふうに見えるんですが、いわゆるアメリカのほうのリストラの効果とか4クォーターにはまさにそれが効いてくるかと思うんですけども、販管費というのはだいぶ、前年の1,165億に比べたら減るということで見てよろしいんですか。円高も効いてるし。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 販管費については、もうだいたい公表いたしております数字から大きな変化はないというふうに考えております。

  • 舛添 憲司 - アナリスト

  • そうですか。4クォーター(複数の発言者)。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • リストラの効果も、リストラの効果のほうは先ほども申し上げましたけども、去年に比べると、TPNAのほうで、リストラ関連の費用を含めて47ミリオン減ったという実績がこの第3クォーターまでに出ておりまして、第4クォーター、もう少し効果は出てくるかなとは思っておりますけども、現在公表しております数字ですね。これでだいたいこの辺で落ち着くかなというふうに今、考えております。

  • 舛添 憲司 - アナリスト

  • わかりました。それとあと、今回、中間決算のというのは2クォーターの決算を発表した後、例えば「アクトス」、アメリカのほうとか好調に推移しているんですけども、売り上げの修正というのは今回なかったんですが、やっぱりいいもの、悪いものが入り交じってるということで売り上げの修正はないということなんですか。

  • 高原 宏 - 経理部長

  • 為替がご承知のとおりかなり円高に行っておりまして、当初5月の時に公表したときに比べますと、年間でだいたい、この時90円と130円で想定していたと思いますが、現在は、これ85円ぐらいでドルは想定して、ユーロは112円だったと思いますけれども、これで想定して、為替影響はだいたい450億ぐらいマイナスのインパクトが、当初に比べると働きます。

  • ただ、これを中間の時も申し上げましたけども、かなり当初思ってたよりも勢いのある製品があるということで、この為替要因をほぼ吸収して、当初予定どおり1兆4,000億というところが現時点での見通しであります。

  • 舛添 憲司 - アナリスト

  • あと、「コントレイブ」ですけれども、これ9月に導入されたかと思うんですが、その際にいわゆるデータの中身、血圧が上がるとか心拍数が上がるという、その辺に懸念はなかったんですか。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • 製品戦略の岩崎です。懸念というか、その部分はきちんと評価した上で私どもは大丈夫だろうというふうに、もちろんそのリスクはバリューの中には入れておりますけれども、それが致命的なものになるというふうには私どもはまったく考えられるようなデータとは思っていません。

  • 舛添 憲司 - アナリスト

  • では、もうひとえにFDAが厳しかったということですね。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • 私どもはそう理解しておりますが。

  • 舛添 憲司 - アナリスト

  • あと、最後に1つ「ベルケイド」の皮下注なんですけれども、これで特許が伸びるということは可能ですか。

  • 大川 滋紀 - 取締役研究開発統括職

  • ちょっと特許の問題ですけれども。あ、大川です。私の理解ではこれで特許が伸びるというふうには考えていないんですけれども。あくまでも利便性その他でメリットがあると。これが患者さんの視点から見て非常にいいんではないかといふうな考え方で開発をしてるということでございます。

  • 舛添 憲司 - アナリスト

  • わかりました。どうもありがとうございます。以上です。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい。ありがとうございました。それでは次の質問、お願いいたします。

  • 司会

  • 続いてのご質問はクレディ・スイス証券、酒井様です。酒井様、お話しください。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • こんにちは。酒井です。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい。聞こえております。お願いします。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • 2つですが、1つは、業績にはあんまり関係ないかもしれませんが、「ダーゼン」の問題なんですけれども、有効性を示せなかったということで、年間売り上げ65億ぐらいですから、御社に取ってみればほとんど影響はないというふうに思えますけれども、ただ製薬会社として今後この問題についてどういうふうに対応していくのか、その辺ちょっとご説明いただきたいんですけれども。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • 製品戦略の岩崎です。まず事実というふうなことで、臨床試験において有効性が認められないという結果が得られたと。その結果を当局に提出をしたというふうなことです。

  • いろんな側面から解析を行って、私どもはこの結果は評価方法や対象患者の選定基準によるものというふうに考えておりました。しかし医薬品の再評価部会では審査の結果、継続審議というふうなことになったわけでありまして、現在今後の対応について当局と協議をしながら適切に進めると、進めていきますということ以上のことはちょっと申し上げられる状況ではありません。それでよろしいでしょうか。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • これが他剤に影響するとか、そういうことは今のところはないというか。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • 他社のということですか。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • 他社、御社含めてですね。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • それは私どもから発言するのは適切ではないような気はしますけれども。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • 御社の製品ということでは、ないという理解でよろしいですか。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • 私どもの製品については、それはないと思います。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • わかりました。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • ないと思いますというか、それはないですよね。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • ないですか。わかりました。それからもう1つは「SGN-35」なんですけれども、AETHRAで正式にデータ発表されたということで、今後、ヨーロッパは御社が権利取ってますが、中間決算の時にちょっと話が出たんじゃないかと思うんですが、アメリカの権利をどういうふうに交渉されているのか。いよいよコマーシャル化が見えてくるわけで、その辺の可能性があるのかどうかということと、それから、これはミレニアムと、もともとシアトルジェネティクス社が結んだディールだと思いますけれども、この「ADC」の技術を使ったミレニアムとシアトルジェネティクス社とのコラボレーションというのはこの「SGN-35」だけで限定されるものなのかどうか。ちょっとこの2点を確認、確認というか、お聞きしたいんですが。よろしいですか。

  • 大川 滋紀 - 取締役研究開発統括職

  • どうもご質問ありがとうございます。大川でございます。まず、米国、カナダにおける開発販売権、これが問題になると思うんですけども、これが第3者にライセンスアウトということがございましたら、ミレニアム社が優先交渉権を独占的に有するということでございますけれども、これはあくまで可能性の問題でありますので、それについてはそういう機会があるかどうかということも含めて、検討を重ねていきたいということでございます。

  • それから「ADC」ですね。AntibodyとDrub Conjugateのテクノロジーでありますけども、私どもミレニアム社も含めてですね。非常に興味のある技術だと思っております。有用性も「SGN-35」でこのように確立がされましたので、このフィールドでは抗体医薬の中心的な部分として今後も研究開発を続けていきたいというふうに考えております。以上でよろしいでしょうか。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • その続けていきたいというのは、それドキュメントになってるんですか。それとも何というんですか、希望なんですか。希望というか、今後の見通しなんですか。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • 権利はいくつかのプログラムで有しております。それに基づいていくつかの研究プロジェクトを進めているという状況でございます。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • わかりました。どうもありがとうございます。

  • 司会

  • (司会の指示)

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ありがとうございました。ご質問者がいらっしゃらないようでございますので。少々お待ちくださいませ。一方、質問が入りました。

  • 司会

  • 続いてのご質問はじほうの(藤本)様です。

  • 藤本 - メディア

  • もしもし。じほう、「日刊薬業」の藤本と申しますが、聞こえますでしょうか。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい。聞こえております。お願いいたします。お願いいたします。

  • 藤本 - メディア

  • 基本的なこと、2点だけ確認させてください。「ベルケイド」、2011年度に申請ということなんですが、これ、地域はどこになるんですか。日本でしょうか。米国でしょうか。欧州でしょうか。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ちょっと聞こえにくかったんですが、もう1度お願いできますでしょうか。

  • 藤本 - メディア

  • 「ベルケイド」が再発性・難治性のリンパ腫で11年度に申請目指すというのと、あと皮下注の申請を目指すとありましたが、すいません、これどの地域で申請するものなのか確認させてください。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • 製品戦略の岩崎です。米国です。

  • 藤本 - メディア

  • 両方とも米国でよろしいですか。わかりました。ありがとうございます。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ありがとうございました。もう一方、入っております。このご質問にて、時間も参っておりますので、最後とさせていただきたく思います。よろしくお願いいたします。

  • 司会

  • 続いてのご質問は日興コーディアル証券、中沢様です。中沢様、お話しください。

  • 中沢 安弘 - アナリスト

  • すいません。日興コーディアルの中沢でございます。よろしくお願いします。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • はい。聞こえております。お願いいたします。

  • 中沢 安弘 - アナリスト

  • すいません。私のほうから2点ございまして、まず「ネシーナ」の国内の販売の出足なんですが、私の期待していたところでは、やはり「アクトス」もベースも御社お持ちで、その併用が認められたわけなので、もう少し出足はよくなったんじゃないかなというふうに振り返ってるんですが、確かに先ほどのご説明で、SU剤とか「メトフォルミン」の併用ということで、選択肢が増えれば拡大はすると思うんですけども、「ネシーナ」、これ出足、まあ今13億ということですが、ほかに何か要因というものはないんでしょうか。

  • 例えば、「ジャヌビア」、「グラクティブ」の防衛がかなり強力であるとか、例えば「ネシーナ」は日本人のエビデンス、これがまだ足りないんじゃないかとかいろいろ考えられるんですが、その辺もちょっと教えていただけないでしょうか。

  • 岩崎 真人 - 製品戦略部長

  • 製品戦略の岩崎です。ご指摘のとおり、立ち上がりが決していいとは言えないというのは、それは言えると思います。「ジャヌビア」が非常にがんばっておりますよね。メルクの場合には「ジャヌビア」だけで、今かなりいろんな糖尿病の薬剤との差別化というか、新規処方をとっているというふうな状況だと思います。

  • 事実として認めなきゃいけないのは、日本で「ジャヌビア」というかDPP-4の評価が非常に高いということが1つとしてあると思います。私どもの場合にそれよりも7カ月後れて発売したというふうなこともあって、「ネシーナ」そのものの評価が悪いということでは決してないというふうに私どもは理解しておりますし、現に今使われてきている症例につきましては高い評価を得てきているわけですから、非常に言いにくいことではありますけれども、事実として「ジャヌビア」が非常にがんばっている現状が今のところはあるというふうなことだと思います。

  • もちろん、効能の広さというふうな部分も実際には影響してないかと言ったら、そんなことはないと思います。日本ではやはりSU剤が何よりも一番症例数では多いわけですから、SU剤の適応が取れた今後に期待していただくというふうなことでよろしいでしょうか。

  • 中沢 安弘 - アナリスト

  • ありがとうございます。あと、最後1点なんですが、「ピオグリタゾン」のアルツハイマーの研究という、これ、先ほど大日本住友さんも同じようなことをスタートされるという解説がありまして、質問が出てたんですが、PPAR-γの作動薬がアルツハイマーに効く、このメカニズムについてわかる範囲でご説明いただきたいんですが。

  • 大川 滋紀 - 取締役研究開発統括職

  • 大川でございます。大日本さんがそういうのを始められたということは聞いておりません。そういうことはないんではないかと思うんですけれども。

  • それから、「ピオグリタゾン」に関しましては、以前から臨床、それから非臨床におきまして、特にミトコンドリアの機能に対してこれを賦活する作用があるということがある程度明らかになってきております。治療・予防両方に期待はございますけれども、やはりアルツハイマー病の治療を考えた場合に、これまでたくさんの治験が、当社以外にもなされてきたわけですけれども、ほとんどすべてが失敗と。これはやはり後期のある程度症状が出てからの治療ではもうなかなか治療が難しいと。非常に早い段階でリスクファクター、あるいは症状を検出することによって、こういうバイオマーカーによって検出することによって治療していくというのが、われわれは主流になってくるだろうというふうに考えておるわけであります。

  • その究極はやはりハイリスクのポピュレーションの方の予防と。発症する前にこれを治療していくということが必要になりますので、このバイオマーカーの技術と、それからこの「ピオグリタゾン」の作用を組み合わせることによって、そういう予防法が提供できるんではないかということで、われわれはこれにチャレンジをしていきたいということでございます。これでよろしいでしょうか。

  • 中沢 安弘 - アナリスト

  • あと、最後ですが、大日本さんのご解説ですと、γとαのバランスが大切だというお話があったんですが、たしか「アクトス」もそういう意味ではγのパーシャルアゴニストということであって、そういう部分でメリットが出てくるんでしょうか。

  • 大川 滋紀 - 取締役研究開発統括職

  • 私ども、これまでPPAR-γに関しましてはα、γ、δ、いろいろ研究を主に糖尿病領域でございますけれども続けてきております。私どもの解釈ではもちろんαはαで、固有の作用はあるんですけれども、副作用その他含めたときに、アルツハイマー病の治療として関しましては、やっぱりγですね。この寄与が一番大きいというふうに考えておりますので、「アクトス」、安全性も含めて「アクトス」自体はセーフティに関しましてもうデータベースがございますので、こういう安全な薬剤をアルツハイマー病の治療に使っていくのが一番ベストだというふうに考えておりますので、私どもはそういう考え方でこれを進めていきたいということでございます。

  • 中沢 安弘 - アナリスト

  • すいません。長くなりまして。ありがとうございました。

  • 大川 滋紀 - 取締役研究開発統括職

  • ありがとうございました。

  • 大槻 浩 - コーポレート・コミュニケーション部長

  • ありがとうございました。重ねて、たくさんのご質問ちょうだいしておりますけれども、ご参加いただいております皆様方にご案内しておりました時間を過ぎております。これにて本日のカンファレンスコールを終了とさせていただきたく思います。

  • 本日はお忙しい中、皆様がご参加いただきまして、ありがとうございました。引き続き、ご質問等ございましたら、武田薬品コーポレート・コミュニケーション部のほうにご連絡いただきまして、またご案内させていただきたく思います。

  • 今後ともなお一層のご指導ご鞭撻をちょうだいいたしますよう、よろしくお願い申し上げます。どうもありがとうございました。

  • 司会

  • 以上で電話会議を終了いたします。皆様、本日はご出席いただき誠にありがとうございました。どうぞ、電話をお切りください。