Takeda Pharmaceutical Co Ltd (TAK) 2014 Q2 法說會逐字稿

完整原文

使用警語:中文譯文來源為 Google 翻譯,僅供參考,實際內容請以英文原文為主

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • 本日は私どもの上半期の決算発表に多数お集まりいただきまして、厚く御礼を申し上げます。

  • 本年5月9日の決算説明会の場におきまして、2013年度を起点とした13-17中期成長戦略では、グローバライゼーション、ダイバーシティ、イノベーションを基本方針として、サイエンティックイノベーションとノンサイエンティックイノベーションを両輪とした戦略を推進していくことを説明申し上げました。

  • 13-17中期成長戦略の主要目標指標として、売上高は年平均で、成長率で1桁台の半ば以上、営業利益は年平均成長率20%以上、コアアーニングス売上高比率17年度までに25%達成を掲げました。これらの目標を達成するには、当社は真のグローバル製薬企業にふさわしい、強靭かつ効率的なオペレーティングモデルへと変革を遂げる必要がございます。そこでビジネスプロセスの改善や新しいビジネスモデルの構築を全社一丸となって取り組む「プロジェクト・サミット」を推進していることについても紹介をいたします。

  • 本日は9月1日付けで着任をいたしましたCFO、チーフ・ファイナンシャル・オフィサーのフランソワ・ロジェより、第2四半期の業績概況とともに、「プロジェクト・サミット」の進捗状況についても報告をいたします。

  • 厳しい事業環境が続く中、当社の第2四半期の業績は、5月9日に発表いたしました業績目標の達成に向けて堅調に推移をいたしております。現時点におきましては、今年度の売上高、営業利益、純利益などの業績見込みについて修正はございません。

  • なお、「アクトス」の米国での特許切れによるジェネリック参入や、為替レートの変動などの特殊要因を排除いたしますと、7-9月の第2四半期の直近3カ月の売上高は5%増ということになっております。

  • また、販売管理費は前年同期とほぼ横ばいで推移をいたしております。加えて売り上げと利益の成長を最大化することを目的として、あらゆるオペレーションの有効性と効率性を追求した全社戦略であります「プロジェクト・サミット」も、順調なスタートを切ることができたというふうに判断をいたしております。

  • 5月の公表以降、「プロジェクト・サミット」は具体的な施策の立案とベンチマーキングのフェーズを完了し、いよいよ実行フェーズが本格化することになりますが、最新の成果の一端につきましてご紹介いたしますと、5月以降、当社はブランドマーケティング組織を一元化し、さらには真のグローバルR&D組織の構築に向けて、日本および欧州において、R&D機能の統合を行い、またミレニアム社のR&D機能については、武田のR&D機能に統合いたしました。

  • また、グローバルで豊富な経験を有する、フランソワ・ロジェCFOやデイビッド・オズボーン、グローバル・ヒューマン・リソース・オフィサーなどを、グローバル・オペレーションの有効性と効率性を追求するための人材強化にも取り組んでまいりました。

  • これまでに公表いたしました案件はグローバル人材の強化が中心でございましたが、近いうちにファイナンス、人事、IT、購買等の主要機能における組織のグローバル化について、発表をさせていただく予定でございます。

  • 「プロジェクト・サミット」につきましては、計画・立案フェーズから実行フェーズに移行するというふうに申し上げましたが、それを踏まえ、CFOフランスソワ・ロジェがリーダーとなって推進をしていくことといたしました。今後はフランソワ・ロジェが全世界における本プロジェクトの着実な実行およびコスト削減効果の最大化をリードし、その進捗状況については、グローバルの財務部門がきめ細かくフォローし、一元管理をしてまいります。

  • 取り組みの性格上、「プロジェクト・サミット」の成果が具体的な数字となって表れるにはもう少し時間を要する部分もありますが、経費削減、インプルメンテーションコスト、従業員数などのアップデートは、今後も第2四半期、第4四半期の決算発表時に継続して行ってまいります。

  • 「プロジェクト・サミット」を含め、13-17中期成長戦略はスタートしたばかりでありますが、タケダイズムという不変の価値観のもと、グローバル製薬企業にふさわしい、強靭で効率的なオペレーティングモデルへの変革を成し遂げ、持続的成長をより確かなものにしてまいります。そして、優れた医薬品の創出を通じて、人々の健康と医療の未来に貢献するというミッションを果たしていくためのマイルストーンとして、Better Health,Brighter Futureをキーメッセージとする「ビジョン2020」を策定いたしましたが、その実現を通じてグローバル・ワン・タケダとして着実な成長を続けてまいる所存でございますので、皆さんのご叱責とご関心を頂戴できれば大変ありがたく思います。どうもありがとうございました。

  • 司会

  • それでは次に、チーフ・ファイナンシャル・オフィサーのロジェより、2013年度第2四半期決算概要および「プロジェクト・サミット」について説明させていただきます。必要に応じて、お手元にご用意しておりますレシーバーをご利用ください。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)こんにちは、フランソワ・ロジェと申します。タケダさんには9月1日、入社をいたしました。25年間、私のキャリアの半分以上、製薬業界での仕事をしております。その中には数年間、日本での経験も入っております。

  • 2つプレゼンテーションを申し上げますけれども、まず1つ目が第2四半期の業績について、それから2つ目、「プロジェクト・サミット」についてです。

  • まず、第2四半期のキーハイライトから申し上げます。

  • まず最初に、私ども第2四半期の売上高伸長率5.1%、Like-for-likeのベース、すなわち為替の影響や特殊要因を除いて、また「アクトス」の要因を除いて達成をいたしました。前四半期は「アクトス」のマイナスの影響は出ておりましたけれども、Like-for-likeで5.1%の伸長率というのは、非常に魅力的な結果でありました。まず成長率が平均の業界、世界の業界平均の倍になるということ。それからまた、中期成長戦略どおりということで、第2四半期にはすでにこの中期の期待に沿った形での結果が出たということであります。

  • それから2点目でありますけれども、費用削減のイニシアチブの取り組み効果が表れてきております。第2四半期から費用の削減が実際に出ております。この後、結果をお見せしますけれども、非常にポジティブな結果が出ております。

  • それから新製品の立ち上げでありますけれども、想定以上に順調に推移しております。ヨーロッパの「アドセトリス」などがそうであります。これもやはり非常に勇気づけられるような結果です。

  • それから、為替影響が特に売り上げに関しましてはポジティブに影響が出ました。J-GAAPで、IFRSではなく、営業利益に対しましてはネガティブな影響であります。

  • バランスシートは健全なバランスシートで、低い純有利子負債水準を維持しております。

  • この四半期の結果といたしましては、われわれ通期のガイダンス、確実な達成を目指す、そのようなポジティブな結果が出ております。

  • それでは、売り上げから細かくお話を申し上げます。売り上げに関しましては5.1%、特殊要因除きの売上高が堅調に推移しております。非常に満足のいくような順調な推移でありました。この後、また具体的な例についてはお話を申し上げますけども、主に新製品の売り上げが非常に貢献をしております。その他の既存事業もプラスということで、これはわれわれの中期戦略とも一致したものです。

  • 米国の「アクトス」は、前四半期ではマイナスの成長となりました。2012年8月に特許が切れたためです。

  • それからもう少し詳細にプロダクトのポートフォリオで申し上げますと、ベースビジネスは非常に堅調で満足のいくような結果であります。例えば、市場に出ております「リュープロレリン」のような製品、やはりLike-for-likeの成長率で見ますと、第2四半期6.4%の成長率です。それから「ランソプラゾール」のような落ちております製品でも2.4%マイナスです。それから「ランソプラゾール」はもう10年以上出ておりますけれども、5%。それから「コルクリス」も3.6%。「ネシーナ」のような新製品は34%というような、非常に顕著な伸びを示しております。ですので、堅調な既存事業の伸長の状況、それからすでに新製品も大きく貢献をしてるという状況です。

  • それから地域別に成長ドライバーということで見ますと、いずれもポジティブな成長をこの四半期は遂げました。「アクトス」の影響を除きますと3.8%、北米での伸び率。ヨーロッパでは0.3%の伸び。市場の状況を考えますと悪い数字ではありません。それから新興国はこのあとのスライドで細かくお話をいたしますけれども、28.3%。非常に満足のいくような成長です。日本全体コンシューマー、ヘルスケアを入れますと、プラスの成長です。いずれもLike-for-likeのベースでは、プラスの成長をしております。

  • 新興国市場でありますけれども、この数年非常に話題に上っておりますけれども、いずれの地域もプラスの成長です。ロシア/CIS17%の伸長、中南米20%、アジア・中国を含めまして20%。これはQ1からの加速を示しております。それから中東・アフリカでは倍になりました。ですから、非常に強力な推移をしております。

  • それから今度は損益計算書でありますけれども、営業利益率が改善をしております。Like-for-likeで、「アクトス」除きまして2%です。いくつかの推進要因がありますけれども、最も大きな貢献は新製品ということで、よりよい利益率が新製品では見られております。

  • それから、コストも削減できております。SGA、R&Dの管理がうまくできております。ただ、下半期にはこの頻度がやや増加する予定でありますけれども、これはまた後からお話をいたします。

  • それから、EPSも増加しております。4円増えまして、Q2、13年度は45円であります。Like-for-likeで3円のプラスであります。これもやはりポジティブな結果だと思います。

  • それから費用削減に関しまして、「プロジェクト・サミット」、5月にお話をいたしました。6カ月以上前から取り組んでおりますけれども、結果がこのプロジェクト出てまいりました。一般販管費をご覧いただきますと、第1四半期対第2四半期、それから昨年の平均で見ますと、11%昨年の平均に比べまして減っております。研究開発費は16%マイナスであります。合計で13%のマイナスで、下半期においては増加を見込んでおりますけれども、新しい製品「ブリンテリックス」が例えばアメリカで出ます。あるいはアメリカでの「ネシーナ」もそうです。またその他、ヨーロッパでの新製品も予定をしております。また、新興国でも出ると。そういった費用増加がありますし、また研究開発におきましても、「TAK875」や「MNL9708」のような研究開発費が増えるということも見込まれております。これもまた、この後ガイダンス詳しくお話を申し上げます。

  • それから昨年の同じ四半期と比較をいたしまして、「アクトス」を除きますと、強力な37%という利益の改善が見られております。20%、イヤー・オン・イヤーで営業利益が伸びております。これが第2四半期の結果です。

  • 20%というターゲットでありますけれども、ここ慎重にいく必要がありますのは、実際には少し、2013年から17年に関しましてはバックロードの状況があるかと思いますけれども、しかし既存の事業はLike-for-likeのベースでは非常な強力な利益の改善が見られます。

  • それから貸借対照表とキャッシュフロー計算書でありますけれども、バランスシートは健全な状況です。現金は潤沢で7,180億円、9月末の段階でございます。借入金、債務は少し増えておりますけれども、2,500億円増えております。7月に社債を発行し、また追加の借り入れも行っておりまして、トータルで2,500億円。これは、しかし有利な条件で、7年満期0.5%の条件で借り入れております。ですので、そのベネフィットを享受したいということで、これは実際に非常にこのように利率が低かったのは、われわれのレーティングがAAマイナスという強力な状況であるということを反映しております。

  • 申し上げましたように低い純有利子負債ということで、純有利子負債が740億円、0.2倍であります。EBITDAの比率が0.2です。平均で新しい7月に組んだ融資も含めまして、スケジュール、約3年間の返済スケジュールを見ましても、この四半期を通して、あるいはまた長期的なものを見ましても良好な状況です。

  • キャッシュフローの創出ですけれども、EBITDAは非常にコンスタントな状況です。2,100億円の上期のレベルであります。

  • それから運転資本に関しましては、この四半期はやや向かい風の状況でありました。これは特に満足しているような状況ではありませんけれども、これは一部は為替の影響がありますし、また季節要因も入っております。これはすべて下期には回復の予定です。ですので、あまり心配はしておりません。これはいま取り組んであるところであります。ネットでは強力なキャッシュフローの創出の状況です。

  • 通期の見通しでありますけれども、上期の状況、特に第2四半期売り上げが順調に、利益率も堅調に推移をしているということで、ガイダンスどおり売上高が1兆6,800億円、営業利益が1,400億円であります。

  • ネットの利益も純利益、ずいぶん増えてきております。特に下期、これは営業利益、売上利益は、失礼、売上高は増えるんですけれども、営業利益は縮小が見込まれております。これは新製品の発売状況、それから研究開発のサポートで費用が増えるということであります。ただ、ガイダンスの達成は自信を持ってるところです。

  • 以上で、業績についてのプレゼンテーションを終わります。

  • それでは、「プロジェクト・サミット」についてご説明いたします。このプロジェクトについては5月、今年に話をいたしました。

  • ここで皆さんに理解していただきたいのは成長ということであり、コスト削減ということではありません。成長ということは有効性を高めたい、オペレーションの有効性を高める、そしてわれわれの売り上げを伸ばしていくということです。これは中計のガイダンス同様に、売り上げについては1桁半ばというのを13年から17年でやっていきたい。

  • そして成長ということは効率性でもあります。マージンをよくする。利益を向上させる。これは、基本的にコストマネジメントを改善するということです。サミットというのは一時的なことではありません。これは会社を変革させる構造的な変化ということです。それによって競争力を強化するということであり、非常に一生懸命プロセス改善、そして会社全体として向上を考えています。

  • ベンチマーキングを行いました。P&Lのベンチマーキングということで始めました、ベストインクラスの業界のレベルになりたいということから、ターゲットを設定しました。成長、そして節約のターゲットです。

  • また、この6カ月やってきたことは、多くのプロジェクト、イニシアチブを確認し、それによって成長、売り上げの成長とともに、よりよいコストマネジメント、効率性を高めたいということです。今ベンチマーキングは終わりました。そして、プロジェクトのアンデンティフィケーションはほぼ完了、いま実施の段階となっています。

  • このサミット・プロジェクト、タケダを見ますと、最近2つの買収がありました。ナイコメッド、ヨーロッパ、そしてアメリカではミレニアム。これらによってより強いフランチャイズをオンコロジーで築き、よりよい国際的なフットプリントを確保しました。

  • 今、タケダは5年前とはとても違っています。われわれは大きな変革の半ばということです。これはつまりは、多くのシナジー、節約を果たさなければいけません。これまでシナジー効果ということでは、業績は上げてきました。ヨーロッパでもそうです。過去2年、タケダ、そしてナイコメッドのオペレーションを統合させてきました。すでに400億円のコスト節約をヨーロッパでもやってきましたし、ヨーロッパでは2,000人の人員削減を果たしました。同じようなことはアメリカでもやっており、われわれ自信を持っています。このような節約が達成できると考えています。過去における業績がそれを物語っています。

  • 中計の成長戦略というのを5月に発表しました。それは売り上げについては1桁半ばの成長ということで、2兆円の売り上げを目指しています。それが2017年の目標、17年度です。その25%をコアアーニングスとして17年に達成する。つまり、5,000億円ということです。

  • どうやってそこに達するか。ちょっと複雑ですけれども、それを単純化すると2つの要素があります。最初は利益を伸ばすということで、その売り上げの、そして利益の伸びについては半分は新製品から、そして残りの半分はコスト削減ということです。コストマネジメントを改善するということです。もう少し、何をじゃあ具体的にやるのか、どういうことを考えているかについて話していきます。

  • タチのほうから、パイプラインについて話をします。最近の新製品、日本の「アジルバ」そしてヨーロッパ、アメリカの「ネシーナ」などがあり、すでによい成績を上げています。追加的な「ブリンテリックス」など、アメリカで今後上市します「vedolizumab」を多くの国で上市の予定です。

  • そしてわれわれは、新製品の貢献が全体の売り上げの3分の1、あるいは36%、2017年に達成する予定で、13年では24%の構成です。ですから、野心的であり、正しい適切なパイプラインがあるということを自信を持っております。

  • こちらのこのようなポジティブな影響というのは、これはセールスドライバーになるわけですけれども、これはマージンにも影響します。新製品の貢献が高いということは、マージンがよりよいということです。新製品のマージンのほうが有利となっています。そして利益改善の後半、それは効率性を果たすということです。

  • サミットによって持続的な効率が促進できますし、1,000億円以上のコスト削減を2017年までに達成すると考えています。これはもともとの、その前に比べての節約ということです。しかし時間はかかります。2013年、14年にすべてができるわけではありません。特に製造であるとか、時間がかかるものがあります。一部の製品のソーシングについては、国によって再登録が必要です。ですから、節約については後半に多くなるものもあります。

  • 個人的にはとても自信を持っています。これらのシナジーを果たすことができると考えています。単に限定的なイニシアチブではなく、多くの多岐にわたるイニシアチブ、地域にわたっているからです。R&D、営業、マーケティング、製造、サプライチェーン、そしてすべての地域、GAも含めてということで、すべてのシナジー効果をそういうところから上げていくことができます。

  • それでは、ここで4つの分野について話をして、説明し、サミットイニシアチブの中で何を達成しようとしてるかを説明します。

  • 営業、マーケティングについては、例えばブランドマーケティング、組織の一元化、これは進行中です。また、広告代理店を絞り込む。これは、かなり広告代理店、数が多かったので、それを絞り込んで統合しています。それによって、よりよい条件を引き出しています。また、購買、サプライヤー管理を向上しています。このようなイニシアチブ、3つ上げましたし、ほかにあります。これによって200億円以上が15年度、そして250億円というのが17年度ということで、全体としては考えています。

  • セールスマーケティングにつきましては、そのセールスフォース、営業部隊については将来の上市を支えるために必要ですので、それほど大きな影響があるとは考えていません。サプライチェーンにと、そして製造ということです。製造拠点、ネットワークを最適化していきます。2つのサイト、1つノルウェーで、もう1つデンマークで閉鎖し、またヨーロッパの製造を統合し、ドイツ、ポーランドに移しています。

  • また、稼働率の効率化を図っています。

  • また、Operational Excellence Programを進め、購買、集中購買をやろうとしています。包装、原材料なども含めてです。

  • そして、統合的なグローバルサプライチェーンの組織を設定しています。チーフ・プロキュアメント・オフィサーを設置し、新しいリーダーが12月1日から参加することになっています。この製造サプライチェーンということでは、年間コスト削減が15年度で50億円、そして17年度には100億円を上回ると想定しています。これらのイニシアチブの一部は、実際の結果が出るまで時間がかかります。薬事の承認、交渉というのが必要だからです。

  • 次は、研究開発です。イニシアチブということでは、真にグローバルなR&Dの組織を作ろうとしています。長谷川社長のほうから話がありました、すでにミレニアムのR&Dについては、タケダのグループ全体のR&Dに統合し、また武田バイオにつきましてはタケダR&Dセンターに統合し、またヨーロッパのR&Dの拠点については統合し、その拠点の数を少なくしています。

  • グローバルな機能、例えばファーマコビジランス、薬事などについても、グローバルな形でのオペレーションをやろうとしています。グローバルな購買活動をやろうとしています。CROの活用もその中に入っていますし、4つのいろいろなCROの、ありましたが、4社から2社へと絞り込みました。これによる節約というのは、20%の削減となっています。

  • そしてR&Dがついては、研究開発費は3,000億円と、ほぼフラットということを13年度から17年度に考えています。売り上げが伸びるということを1桁台半ばで、今後4年、想定しています。ということは、全体として15年度、250億円の年間節約、そして17年度には300億円の節約が可能であると考えます。

  • 最後の部分、これは一般管理部門でございます。これについても、グローバルなファンクション、ファイナンス、IT、HR、そして購買で考えており、いくつかの活動をシェアードサービスにやっています。ヨーロッパについては、かなりそれが進みました。ポーランド、そしてそのほかの国でも進んでいます。そして活動について統合しながら、ハーモナイゼーション、スタンダード化のプロセスを進めています。これは大きなコスト節約になります。

  • また、ITのプラットフォームも統合しています。4つの異なるERPがあるわけですが、これについては1つは難しいにしても、おそらく2つに集約することができるでしょう。また、スケール、購買のスケールということも強化しています。こういうイニシアチブによって、節約の規模としては、少なくとも120億円を2015年度、そして150億円を上回る数を17年度には想定しています。

  • 全体として、先にも言いました、その実行では大きな問題はいま想定していません。いろいろなプロジェクト、多岐にわたる分野となっています。地域も違っています。グローバルには、少なくとも800億円ということが2015年度、そして17年度には1,000億円を超える節約と考えています。上ぶれの可能性もあります。そして、すべてのこれまで述べた数字というのは、最低レベルこれを達成したいということです。人員削減、営業につきましては、1桁前半の割合での削減ということを考えています。

  • われわれは成長を考えています。このプロジェクトというのは、単に人員削減ということではありません。実施コストについては、800億円から900億円、これを5年間、13年度から17年度で考えています。(いずれ)のコスト、実施コストというのはかなりありますけれども、多くのベネフィットを期待しています。ペイバックは非常に大きなものになると考えています。そしてこれまでのところ、中計計画どおりの進捗があります。

  • 会計年度の終わりなどに、定期的にわれわれの進捗状況についてご報告いたします。どのくらいの節約ができているかをご報告してまいります。第2四半期、第4四半期のレベルで話していきます。

  • そして再度繰り返しになりますが、中計の戦略、そして「プロジェクト・サミット」を実際に達成できると自信を持っています。売り上げについては1桁台半ば、営業利益は年間の成長率20%。しかし、直線的ではないかもしれません。それを下回ることもたまにはあるでしょう。そして最終的に考えているのは、25%のコアアーニングスの売り上げに対する利益比、FY17年で達成したいということです。この半分が、利益の改善の半分が売り上げの伸び、そしてコストマネジメントが残りの半分です。

  • まとめになります。タケダの開発後期のパイプラインは、豊富で革新的です。ビジネスを変革し、強力なグローバルプレイヤーになろうとしています。大胆な、そして変革的な歩みによって有効性を高め、効率性を高め、利益性を高め、競争力を高めようとしています。

  • 「プロジェクト・サミット」というのは、われわれのミッションをサポートします。優れた医薬品の創出を通して、人々の健康と医療の未来に貢献するということです。この「プロジェクト・サミット」は、これに本当に合致したものであり、Better Health,Brighter Futureに合致したものです。ご清聴ありがとうございました。

  • 司会

  • それでは次に、チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサーの山田より、研究開発アップデートについて説明させていただきます。必要に応じてレシーバーをご利用ください。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • (通訳済み)ありがとうございます。皆様方、こんにちは。研究開発のポートフォリオの進捗状況、13年度第2四半期の状況について、お話を申し上げます。

  • R&Dの組織でありますけれども、患者さんのためにということで、これは非常に重要なフォーカスであると考えております。今日、唯一製薬ビジネスで利益を上げるには、やはり強力に患者さんのために革新的な製品で、アンメットニーズを満たしていく、それは緊急性を持って、そしてイノベーションにはコミットをしております。そしてまた、多くの人たちと連携をしながら、これは業界内あるいは学会の方々と連携をしながら、そしてまたわれわれの努力、尽力の効果も継続をしながらやってまいりたいと思います。

  • 特に今回、Quality of Thought、それからOpereational Excellenceということで、「プロジェクト・サミット」についてのお話は今ございましたけれども、研究開発でも大きな貢献をしています。われわれの企業全体の効率を改善しておりますし、またその他のイニシアチブも実行して、研究の生産性を上げています。

  • 特にQuality of Thoughtということに関しましては、いかにプルーフ・オブ・コセンプトを達成するのか。多くの化合物がある中から、それを最も効率的な、また効果的な形で開発し、臨床開発の好機へ持っていくかということで、生産性を上げています。

  • また、研究開発の生産性を向上するという意味では、重要なターゲットがあります。この期間の短縮なんですけれども、ファーストIND、すなわちIND提出までの期間の短縮であります。昨年もお話をいたしましたけれども、候補化合物の選択からINDまでの期間、これも39カ月から12カ月へと短縮をしておりますし、今は候補化合物の選択、ほぼすべての化合物で12カ月が達成できています。また、同じようなイニシアチブをより早い候補、あるいはまたPOC&Cプログラムの期間短縮ということでもやっております。

  • また、研究開発費を候補化合物当たりの費用削減ということで、40%削減するという目標があります。これはさらに、これを30%以上を削減してまいりたいと思います。

  • それから研究開発のストラクチャー、この最適化も図っています。ミレニアム社の研究開発機能をグローバルなタケダの研究開発の組織と統合すると。これによりまして、非常に生産性の高いイニシアチブがとれています。これはわれわれのオペレーションが効率化が図れるのみならず、タケダの研究開発に多くのボストンの能力ある人たち、人材、これはオンコロジーだけではなくそれ以外の分野の人たちも統合できるということになります。

  • また、ターゲットということに関しまして、われわれ選択をして設定をしておりますけれども、さまざまな創薬側の、例えば英国のケンブリッジ、また米国のケンブリッジ、サンディエゴ、湘南研究所、いずれもが同じ目標に向けてお互いに競争しています。そして、どの候補物質を開発をしていくのか。創薬のチームはコミットをして、お互いに研究所同士が競争するような形で、われわれ創薬の効率化にもつながっています。

  • それから、欧州研究開発活動の統合でありますけれども、これは主にはロンドンに統合しております。デンマークのロスキルドは閉鎖し、またチューリッヒでも統合しております。

  • こういった研究開発から結果を出す。そしてそれはあらゆる研究開発の生産性の向上ということで、いろんな形でこれは評価もしております。

  • パイプラインのステージアップでありますけれども、こちらのスライドにありますとおり「ブリンテリックス」が最近米国で承認されました。この新製品、われわれは非常に楽しみにしております。

  • それから、「オブリーン」は日本で承認されました。これは、初めて肥満症ということで、日本で承認された薬です。大きなポテンシャルがあると考えています。

  • それから「VIPDIA」、「アログリプチン」でありますけれども、これは「メトホルミン」、それから「VIPDOMET」、「メトホルミン」と「アログリプチン」との合剤。それから「ピオグリタゾン」との「アログリプチン」の合剤「INCRESYNC」。これもヨーロッパで承認されております。

  • それから「TAK-390MR」、「dexlansoprazple」ですけれども、これはヨーロッパの2カ国で承認をされております。これは国ごとでの承認になってます。

  • それから「TAK-816」。インフルエンザ菌b型のワクチンでありますが、申請へと進んでおります。

  • 「AMITIZA」も進捗いたしまして、アルツハイマーのバイオマーカーベースのプログラム「AD-4833」。これは非常に低用量での「TOMM40」を使ったものでありますけれども、これも進んでおります。

  • それから、「TAK-137」第1相のもの。これも精神疾患のモジュレーターでありますけれども、精神疾患の進捗をしております。

  • EXAMINE試験を「ネシーナ」に関しましては「アログリプチン」に関しまして治験が行われ、5,400人の被験者を対象にした実証試験でありますけれども、明らかに糖尿病の治療に効果が出ております。これは特に驚くようなことではありませんけれども、心血管安全性に関しましてもプラセボと比較し、差が出ておりません。すなわち、心血管リスクが「アログリプチン」にはないということになります。

  • それから重要なことに、低血糖が増えるというエビデンスは出ておりません。これはこのクラスのもの、あるいは別のクラスのものでもしばしば問題ですけども、この問題がありません。それから急性・慢性膵炎の発現、あるいは膵がん、これもやはりDPP-4の分子では問題でありますけれども、この発現も上がってはおりませんし、死亡が減少する傾向、また心不全による入院の増加も見られませんでした。これもやはりほかの製品との関連では、糖尿病薬見られております。

  • それから「ブリンテリックス」ですが、新しいマルチモデル、多重作用メカニズム型の抗うつ剤で、デンマーク、ルンドベック社より12月に導入したものであります。大うつ病の効能です。第3相のプログラムで6本の短期投与試験、それから1本の長期維持試験を含めまして、治療に起因する正規の障害の発現率は非常に低く、最も重要なのは認知障害の改善作用が示唆されております。

  • スライドにありますように、「ブリンテリックス」の高齢者の急性大うつ病患者を対象とした認知の結果でありますけれども、スタンダードの「Duloxetine」と比べていい結果が出ております。レイ・オールドリー・ラーバトリー・ラーニングテストという記憶の試験なんですけれども、「Duloxetine」と比べていい結果であります。記憶改善、また推考機能あるいは推理機能、意思決定の機能、数字符合置換検査でありますけれども、「Duloxetine」あるいは他のうつ病治療薬が達成できなかったような改善効果が見られております。これはほかの、これまでに市販されております抗うつ剤と違い、「ブリンテリックス」特有の効果であります。

  • それから「vedolizumab」でありますけれども、α4β7のモノクローナル抗体でありますけれども、潰瘍性大腸炎、それからクローン病に関与するもので欧州で3月に申請、また米国では今年6月に申請をしております。そして、潰瘍性大腸炎の効能につきましては、「vedolizumab」は優先審査の指定となりました。これによりまして、審査期間が短縮し、終了日、目標日でありますけれども、2014年であります。アドバザリーコミティが12月9日にある予定です。それから、この有効性でありますけれども、TNF、抗TNF阻害剤への治療を行う前、もしくは抗TNF阻害剤での治療が失敗した患者に対しても有効性が示されております。試験の結果では2本、「New England Journal of Medicine」にこの結果も掲載をされております。

  • それから、長期取り組んでおります製品「Contrave」でございますが、「vortioxetine」とのパートナリングということで、「ナルトレキソン」、また「ブプロピオン」との合剤であります。非常に安全な効果的な製品で、この合剤ということで有意に長期にわたって6カ月間ないし1年という期間で、体重が減少しております。

  • FDAからは心血管のアウトカム試験が必要ということで、中間解析の結果が11月後半で得られる予定です。その後、年末までに6カ月間の審査予定ということで、提出予定。そしてその後、6月には承認、「vortioxetine」によりますと、承認の期待ということであります。これは非常にユニークな機会であります。非常に安全性の高い合剤で、ほかの抗肥満治療薬ということで、この6カ月間出てるものに比べまして非常に安全であります。

  • 前にはあまり話していませんけれども、アルツハイマーにおけるバイオマーカーベースのものです。非常に画期的な臨床試験と言えます。これによってアルツハイマー病の全体を通して、健常から軽度認知機能障害、そしてアルツハイマーに至るまでの全体に関連する可能性があります。このバイオマーカーというのは、患者さんの中でノーマル、健常である、そしてしかし軽度な認知機能障害、MCIが発症し、それがアルツハイマーに発症する可能性が高い患者さんを確認してやっていくという方法です。これまでの実験治験薬では、非常に低いアスピリンの用量によって効果があり得る。それはこの正常からMCI、そしてADの発症を遅延させることができる可能性がある臨床試験があります。

  • そしてプロトコルというのは、2つのグループにあります。低いリスク、「TOMM40」のアッセイによるもの、そしてこれについてはプラセボで5年間フォローします。高リスク、これは「TOMM40」のバイオマーカーによって確認でき、その高リスクを2つに分けます。プラセボと、そして低用量の「アクトス」のグループです。これは最初のバイオマーカーベースのアルツハイマーのプログラムということです。個別化、個人化したアプローチということをオンコロジーでは進めていますが、それがほかの分野にも入っていく。これは免疫、そしてこれがアルツハイマー病ということです。

  • 皆様、この「fasiglifam」、「TAK-875」はよくご存じだと思います。GPR40作動薬です。これはユニークな分子であり、新しい糖尿病のアプローチです。いろいろなスルホニルウレアが持っているものを有しながら、しかもそれが持っているマイナスの面、例えば低血糖であるとか、あるいは作用が短いということをカバーできます。忍容性は高く、投与用量の調整を腎機能患者さんに必要としません。25から50ミリということで、非常にアグレッシブにプログラムを進めています。申請、そして承認ということで、日本が今年後半で申請を考えており、またアメリカについては少し遅れるでしょう。それはCV、心血管系のスタディが求められているからです。

  • 「9708」。こちらはプロテアソーム阻害剤、初の経口剤ということで、フェーズ3を実施中のものです。再発・難治性の多発性骨髄腫を対象としており、またALアミロイドーシスを対象としたもの、そしてフロントラインの多発性骨髄腫ということです。これまでの作用を見ると非常に有効性があると。ニューロパチーの患者さんについても治験の中で確認されていますが、非常にその割合は3%程度と低いということです。グレード3のニューロパチーのレベルがそういうことでございまして、この薬は非常に重要と考えてます。それは導入の薬として、そしてまた維持として、多発性骨髄腫に大事だと考えてます。経口剤ということなので、維持ということには非常に最適かと思います。

  • こういう示唆についても話をこれまでしてきましたが、非常に早期なものについてもあります。初期のものについてもあります。これらは迅速な形で治験が進んでいるということです。

  • 「MLN8237」、「alisertib」というのは、オーロラAキナーゼ阻害薬、選択性の非常に高いファーストインクラスのもの。フェーズ3というのは、これは再発・難治性の末梢性T細胞リンパ腫で進んでいますが、固形がんにも活性を示すという可能性があります。

  • そして「MT203」GM-CSFのほうですけれども、フェーズ1、フェーズ2と迅速に進んでいます。関節リウマチを対象としているのもので、バイオマーカーになる可能性を確認しています。それによって、こういうバイオマーカーを発現している患者さんを対象にフェーズ2、そしてフェーズ3へと進んでいきたいと考えています。これも個別化医療ということの例です。生物剤、そのモノクローナル抗体を使う。そしてその対象としてはバイオマーカーを使って、これに奏功性があるものと考えられる人たちです。

  • 「TAK-137」。こちらは新しいもので、フェーズ1の段階です。これについて、でもお話ししたいです。神経疾患、神経疾患ということで考えると、AMPA受容体というのが非常に大事です。多くの化合物、このクラスのものは痙攣の可能性、発作の可能性がありますけれども、これまでのところ、われわれのバイオロジスト、そしてケミストのほうがこれは検討し、どういう形でそういう発作、痙攣がないようなものかということを模索してきました。動物ではいろいろテストしてきましたけれども、今までのほかのものですと前臨床で非常にそういうことがあり得るわけですけども、これはそれが見られないということで、大きくこの神経疾患の治療を変えるものになることが期待されています。

  • ワクチンということでは、デング熱の予防のためのワクチンをやってきています。インテグリデンのほうから、インビラージェンのほうから得たものでデータを示し、免疫反応を確認しています。それは4つのウイルス型すべて、デング熱の原因となるものが患者さんの半分で、そして100%の患者さんの中で、この3つについては非常に強い奏功が見られています。反応が見られています。

  • ノロウイルスのワクチンについてですが、これについては報告で混乱したところもあるかもしれません。明確にPOC、プルーフ・オブ・コンセプトはあります。これによって下痢、発疹、そして嘔吐という症状を感染した患者さんで予防、抑えることができます。

  • ヒトチャレンジの試験を行いました。この試験では、被験者がノロウイルスワクチンのカクテルを飲み込みました。そして、このワクチンによって症状を抑えることができました。これは、下痢、発疹、そして嘔吐ということです。主要評価項目は未達でしたが、しかし主要評価項目のためには診断が必要。しかし、実際には既に被験者はすべてこのウイルスに感染しているわけですので、それは必要ありません。主要評価項目については未達でしたけれども、明らかにこのワクチンがうまく効いているということはありましたので、迅速にこのアッセイを使ってフェーズ3に進んでいます。

  • そして(アドセグリンス)の成功の上に構築ということで、抗体薬物複合体を進めています。これは「MLN0264」、GCC、グアニル酸シクラーゼをターゲットとしているものです。直腸がん、あるいは食道がん、胃がん、そして膵臓がんなどにということを考えており、こういう消化器系の消化がんについて非常にエキサイティングであると考えています。

  • ノロウイルスのワクチンについて、もう少し説明をします。どういう形でこのワクチンを考えているかということで、ヒトチャレンジのトライアルをしました。明確なエビデンスが示されています。

  • ノロウイルスの症状、そしてその重度についても大きく軽減されているというのが、右側のグラフで示されています。プラセボと比較し、ワクチン接種群では軽度、中等度、重度、いずれかの嘔吐、下痢の発症率が非常に少なくなっている。そしてまた、排泄中のノロウイルス量の減少を示す傾向が見られています。

  • ノロウイルスというのは、非常に人混みが多いところ、そして例えばデイケアセンターとか、保育センターとか、そういうところでの感染ということが考えられます。ワクチンを受けた人のみならず、その排泄中のウイルス量が減るということで、さらに予防に効果が期待されている。アウトブレイクを抑えることができることが期待されます。

  • ご存じのように、非常に円滑な形でパイプラインの化合物、候補物が進んでいます。日本、アメリカ、ヨーロッパ、新興市場での申請を控えており、本当にエキサイティングなことです。豊富で、そして革新的なパイプラインの候補物があります。そして、主な特許切れということは終わっているので、素晴らしい明るい未来が待っていると思います。ありがとうございました。

  • 司会

  • それでは、これよりQAに、QAセッションに入ります。本日は東京会場に加えまして、大阪会場および電話会議からも質問をお受けいたします。

  • それでは、まず東京会場の皆様からのご質問をお受けします。時間の関係から、お1人2問とさせていただきます。ご質問を希望される方、手を挙げてください。会社名とお名前をお願いします。はい、どうぞ。

  • 伊藤 - メディア

  • 日経BPの(伊藤)と申します。糖尿病領域について1点お願いしたいんですけども、欧米でSGLT-2阻害薬が発売されておりますが、「アログリプチン」について影響はどう考えられてるのかということと、御社が国内外でSGL-2阻害薬を導入する、もしくは提携で販売するということがあるのかどうか。以上、お願いいたします。

  • 企業側発言者不明

  • (通訳済み)「アログリプチン」はアメリカで発売しております。そして状況を観察を非常に慎重にしておりますけれども、いま現時点でまだ判断は尚早だと思います。どのような治療方法がこの治療領域で主流になるのか、まだ判断するのは早いと思います。ヨーロッパでは「アログリプチン」承認されておりますけれども、ご存じのとおり、状況としてはDPP-4阻害薬、非常にいま複雑な状況です。国によっても保険償還があり、国によってはないということで、単一のこの今ヨーロッパにおける状況、決まった回答、答えはないと思います。

  • ですので、われわれ状況を見ながら、何かポテンシャルにメカニスティックによりよいフォーメーションがあれば、これはタチさんのほうからもむしろ、よりよいお答えしていただけると思いますけれども、今のところはまだ、SGLT-2でわれわれが追求したいと思うものはまだありません。臨床的には、それは合理性あるのかどうかは、これ山田さんのほうから。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • (通訳済み)もちろん可能性として、SGLT-2とDPP-4を組み合わせるということはあり得ると思います。そういった方向で進んでいる企業もあるかと思います。戦略的な観点から申し上げますと、合理的かもしれません。

  • SGLT-2は、その働き、作用は基本的に血糖負荷を減らすと。DPP-4は、それに対してインスリンのその負荷に対する反応を上げるという方向で作用しますので。ただ、われわれ時間をかけて初めてSLT-2のパフォーマンス、特に安全性ということがわかってくると思うんです。例えば尿路の感染症が増えるのかどうか、長期的にはその慢性というベースで考えますと、まだ今の時点ではこういったことはわかっておりません。

  • 司会

  • そして次の質問、お願いします。はい。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • (通訳済み)シティグループの山口です。ロジェさんへの質問です。「プロジェクト・サミット」についてです。数字をおっしゃいました。売り上げに対しての割合はどのくらいになりますか。5年間での売り上げに対する節約の割合。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)1,000億円ということは申し上げました。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • (通訳済み)プロジェクト全体では5%ですか、10%ですか。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)2017年には。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • (通訳済み)そうすると計算では5%ということですね、17年度には。そうすると5から6%ということで、先におっしゃったその数字は変わってないってことですね。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)はい、そうです。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • サミットなんですけども、額としてかなり大がかりで、かなりいろんなところに差し掛かると思うんですけども、従業員の皆様全員が考え方を変えてやっていかなくちゃいけないと思うんですが、その何ていいますか、考え方を変えるための、何ていいますか、教育というかセッションというか、それをどのぐらいやられて、どのぐらいで変わってきつつあるのか。まだ変わってないのか。そのインプリメンテーションの社内的なその取り組みについて、ちょっとご紹介いただけますでしょうか。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • 個別の教育をするというよりは、実際のイニシアチブに参加し、その結果を見ることによって、やっぱり従業員が実感として感じて、マインドセットが変わっていくということだろうと思いますが、1つの例といたしましては、例えばもうグローバルのプロキュアメントのファンクションをきちんと作るということで、チーフ・プロキュアメント・オフィサーがまだ到着しておりません。

  • もうサインしておりまして、彼、フランソワが言いましたように、12月の初めには到着の予定でありますが、それまでにすでにわれわれのできる範囲の中で、グローバル・プロキュアメントのイニシアチブズっていうのは始めておりまして、そこに参加している人たちと、それからそこで出てくる結果を見て、やっぱり皆が、こういうことをやればこれだけのことが、今までできないと思ったことができるんだということが実感として感じてると思いますし。

  • また日本におきましては、評価の仕方でありますとか、それから仕事、特に管理職について適切な期待されてるパフォーマンスをやってるかとか、そういうアセスメントのやり方でありますとか、あるいは昇進のやり方につきましても、今まででありましたら、例えば1つの級に、職務級に昇進してっていうか昇級して、何年間経過しないといけないっていうのを全部取り外したりとか、いろんな新しい試みをしておりますから、そういったことによって彼らが実感として感じてくると思いますし。

  • ただ、評価制度につきましては、新しい評価のやり方を少しいま考えておりますので、それの評定者訓練というのは徹底的にやらなければいけないと思いますし、継続的にやりますから、そういったことを通じて彼らが実感してくれるんだろうというふうに思います。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • それのローンチがもう始まってる、イニシアチブとかも始まってるわけですね。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • ええ。全部一斉に、よーいどんで始まるんじゃなくて、できることからやるということで、すでにかなりのものが始まっております。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • ありがとうございます。

  • 司会

  • ありがとうございます。次のご質問、お願いします。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • ご説明ありがとうございます。野村證券の漆原と申します。

  • 2つありまして、1つが長谷川社長におうかがいしたいんですけども、今回の「プロジェクト・サミット」をやられる範囲なんですけれども、例えばOTCの事業を切り離すっていうことも考えてらっしゃるのかどうかっていうレベルとか、あるいはメディセオ・パルタックまで引き込んだ、関連会社まで引き込んだ「プロジェクト・サミット」によって、コストリダクションとか達成されていかれようとしてるのか。考え方、大枠のところを教えていただけませんでしょうか。もう単独、タケダ単独なのか。タケダグループとして、関連会社も入れたものまで考えていかれるのかどうか。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • 基本コンセプトは、There is no secret cardでありますから、タケダ単独がフォーカスをしてやりますが、グループにも当然関連していくということでありますけれど、その辺差し支えのない範囲で岩崎さん、あとでちょっと話をしてもらいますが。その上で、質問何でしたっけ。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • 例えばOTCの事業とか、効率性っていう言葉がかなり出てきたんですけれども、切り離してしまうとかですね。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • 今日、OTCスペシフィックでは話はしませんでしたけれど、全体がシュリンクしていく中でOTCは2桁の成長を続けておりますので、私どものところ。今のところ、非常に利益にも成長にも貢献してくれております。でありますだけに、今OTCを切り離すということについては、積極的に考えてはおりません。むしろ、少し限られた範囲で慎重にやりますが、中国のようなところに進出が可能かどうか。そういうことすら考えてる状況でありますので、今のところOTC切り離しは考えておりません。

  • 企業側発言者不明

  • 関係会社とか、それから先ほどちょっとお話が出ました卸さんとか、ああいうところについては、具体的にサミットの今回お示しをしたものとは別に、お互いにできる効率化というところは何なんだろうとか、それから効率というのは必ずしもコストを下げるだけじゃなくて、同じコストでもう少しプロフィットを上げる方法はないんだろうかというところは、話し合いをもうすでに進めています。

  • 特に関係会社については、例えば私どものほうで持っている化合物なり製品で、関係会社で売れるものがあれば、私どもの基盤を元に売っていただくことも1つでしょうし、それからプロモーションという観点でも、お互いに相いれるところがあれば、より協力を進めていこうというふうなこともあります。それから購買等についても、私どものプラットフォームでお役に立てるものがあれば、もちろん提供するなりしながら、お互いの、何ですかね、いい意味での本当の意味でのビジネスパートナーとしてできることを一緒にやっていこうという話し合いを、しっかり始めています。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • わかりました。ありがとうございます。

  • (通訳済み)「TAC785」について、質問があります。少し申請については遅れがあると言っていました。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • (通訳済み)プランが遅れているわけではありません。アメリカと日本ではずれるということです。それはCVの安全性についての要件が違うからです。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • (通訳済み)そうするとメースが低いことによって、遅れが生じるということではありますですか。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • いえ、アウトカムスタディをやらなければいけないので、アメリカで遅れるということです。日本では、そういうCVのアウトカムなしに「875」について申請をすることができます。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • (通訳済み)低い発現率ならばということですか。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • (通訳済み)現在のプラン以上に遅れるということではありません。アメリカの申請は日本の申請の後になるだろう。それはアメリカでは追加的な要件があるからということです。想定以外の遅れということではありません。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • クレディ・スイスの酒井ですけど、まずこういう機会しか聞けないんで、社長に直接お聞きしたいんですけれども。

  • 社長の目指すタケダの改革というのは、今回新たなCFOも採用されて、何合目にあるんですか。つまり、その何合目にあるかによっては、これからさらに先の改革があると思うんですけれども、何を目指されるのかですね。あと、その過程において、外部からの人材を今までもかなり登用されてますけれども、タケダにそんな人材がいないのかどうかということに関して、一抹の不安を覚えるんですけれども、その辺はいかがですか。社内の雰囲気っていうのはどうなんでしょうかね。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • まず、何合目かという答えについては、ビジネスはゴーイング・コンサーンでありますから、こういう改革をやれば登頂の度合いが上がっていくというもんじゃないと思います。だいたいにおいて、いつもまあ5~6合目か、せいぜい7合目ぐらいであって、目標は常にムービングターゲットでありますから、そこから先になかなか行くことは難しいんじゃないかなっていうふうに思います。

  • それから何を目指しているかということでありますけれど、これはもう社内でクリアに言っておりますけれど、このサミットも1つの要素でありますけれど、このタケダという会社をグローバルにビジネスのあらゆる面でコンペティティブな会社にするというのが、極めてシンプルな目標であります。

  • それを達成するために必要な部門に必要な人材が社内で調達をできなければ、そのグローバルにコンペティティブになるためには、グローバルのタレントを持ってこないとできない。やったことがないようなことをやろうとしたり、あるいはハイレベルを要求されるポジションでの仕事をやってもらうために、グローバルのタレント、グローバルスタンダードのタレントがいなければできないことについては、外部から持ってくる。

  • 当然、われわれそういう選考する中で、あまり誤解を招くといけないんですが、社内のキャンディデートについてもヘッドハンターにスクリーニングインタビューをしてもらって、公平に比べております。それは将来のデベロップメントパーパスのためにも、そういうことをやって、足りない部分については、じゃあそういう人たちがキャッチアップするためには何をしなければいけないかという、デベロップメントのプランを作るためにも、そういうことをやっております。

  • 残念ながら、その結果多くのポジションで当面は早くグローバルにコンペティティブになるために、すでにレディ・トゥ・アベイラブルなグローバルタレントを持ってくるとなると、外国人が結果として多くなってるということになってるわけでありまして、私の期待としては、そういうのをロールモデルとしてみて、若い、そしてアンビシャスな人たちが、ぜひああいうふうになりたいと手を挙げてくれれば、全面的に会社がバックアップすることによって将来、近い将来には日本人とノンジャパニーズとの間のグッドミックスができれば一番いいというふうに思ってます。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • (通訳済み)「ブリンテリックス」についての質問です。認知、そして(性的機能)については、ベネフィットかもしれませんが、抗うつ剤をこれまで使ったことがない患者さん、アメリカについては新しいマーケットということになるでしょうか。

  • 企業側発言者不明

  • (通訳済み)抗うつ剤のマーケットというのは、2つ特徴があります。新規の患者さんが新規に診断されるということ。それと患者さんの中には常によりよいものを探して、いろいろお医者さんを回っているという、いろいろな治療を探している人もいます。ですので、よりよい形で今の治療に満足していない患者さんに対してソリューションを提供できることを願っています。タチが言ったように、まだアクティブで毎日の生活でもっと積極的な役割を果たしたい。やはり仕事上でストレスを抱えてしまうという人もいるでしょう。患者さんの中には、本当に同じような診断を受けて、そして「ブリンテリックス」を服用するということもあるでしょう。この「ブリンテリックス」は、ブロックバスターになる可能性もあると思いますし、これが今こういう形で開発されていることは本当にうれしく思います。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • (通訳済み)MR、営業の人間は何人ぐらいアメリカで動いているんですか。

  • 企業側発言者不明

  • (通訳済み)競争力はあります。それはもちろんです。ルンドベックもあります。ルンドベックのマネジメントと来週ミーティングを持ちますし、アメリカにおける上市における競争力はきちんと維持できると考えます。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • (通訳済み)数字は出してくれないんですか。

  • 企業側発言者不明

  • (通訳済み)出しません。

  • 司会

  • 次のご質問をお願いします。

  • 佐々木 - メディア

  • 日本経済新聞の(佐々木)といいます。経費削減のところをおうかがいしたいんですけれども、単純に4つの部門足すと、800だったり、15年の800だったり、17年の1,000に達しないと思うんですけれども、この部分のプラスアルファについては、さっきおっしゃったみたいな組合との関係というふうにおっしゃると、人材の部分、人件費の部分にある程度手を着けるというようなことが想定されるのかなと思うんですけれども、足元人が増えてる中で、どういうタイミングでそういうことをやっていくのか。そういうことをやっていくことが検討されているのか。その辺、1つ教えてください。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)再編の一部でコスト削減ということで、やはりグローバルのワークフォースにも多くの国で影響は出ると思います。一部は15年、17年後半の段階で出てくるかと思います。プログラムといたしましては、かなり多岐にわたります。これは地理的にも、また活動という意味でもそうです。

  • すでにいくつかのプロジェクトは実行を始めております。例えばもうすでに閉鎖をしたような研究開発の起点、サイト等もございます。これでお答えになっておりますでしょうか。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • そういうかなりいろんな分野でやってるということと、それからもう1つ、今は言いませんでしたけど、アンダープロミス・オーバーデリバーという形で、お約束したことは必ずそれ以上にやるということからも、少し慎重な数字をあそこでは入れてますと。2015年の80ビリオンだっけ。それから2017年の100ビリオンですかね。そういう形にしておるということで、ご理解をいただければと思いますけど。

  • 佐々木 - メディア

  • 単純にヘッドカウントは減る方向にあるというふうに考えていいんでしょうか。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • ヘッドカウントも、彼が説明しましたように、ローシングルデジットといいますから、今3万人のうちの5%未満のリダクションは考えているということであります。

  • 佐々木 - メディア

  • ここは17年までということですか。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • 当然、そういうことになりますね。

  • 佐々木 - メディア

  • もう1点。開発に関しての期間短縮がかなり実現できているというふうに山田さんおっしゃってましたけれども、これは何によって達成できたのかということと、他社に比べて、じゃあそこ先んじている部分があるんであれば、なぜそれをじゃあタケダができているのかということを教えてください。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • (通訳済み)タケダにまいりました時非常に驚きましたのが、39カ月、候補化合物からINDまでに時間かかってるということでした。GSKでは、サイクルタイムは15ないし15カ月でした。そこでチームには12カ月というチャレンジを出したわけです。基本的に複数のチームが集まって、いろんなプロセスを見て、どのプロセスが並行して同時に進められるか。順次行われるのではなく、というふうなことを検討しました。この先のステップ、これを早めに前倒しで行うと、どのような試験が候補化合物の選定前に可能であるのか。また、臨床試験の試験薬を供給する製造側はどうか、といったようなこと、いろんなことを検討しました。

  • 研究開発の組織というのは、傾向として本当にそのやり方、強い信念を持っていると、やり方がございます。それをいったん崩して、そしてほかの企業であればいかにそういったことが可能かというようなことを示す。タケダウェーではなく、ほかのやり方でというようなことを示す、ということがあると思います。これは非常にチームの誇りに思っているところでありますけれども、そういったものを取り入れて、協力的な形で実行することができた。そして、またわれわれが行った決定、これもすぐに受けいれられ、またサポートされたということで、今は候補化合物からINDまで12カ月でできるようになっています。これは非常に誇りに思っております。

  • 佐々木 - メディア

  • これをさらに短くするっていうようなプランがあるんでしょうか。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • (通訳済み)候補物の選択からINDを短縮するのは難しいと思いますが、ターゲットから候補物、それについて短縮できるかどうかは検討しています。チームがそこを検討しているわけです。

  • そしてもう1つ、INDからPOC&C、プルーフ・オブ・コンセプトと競争力、そこにつきましても短縮できないかを検討しています。今後1~2年で、かなりの短縮化ということが、つまりターゲットから候補物、またINDからPOC&Cについてはできると思います。具体的なタイムラインをどのくらい短縮できるかということは言えませんけども、かなりの短縮化は可能だと思います。

  • 司会

  • (技術的問題)した。次のご質問、じゃあ真ん中のほうから。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • (通訳済み)質問させていただき、ありがとうございます。バークレイズの関といいます。そしてロジェさん、ご就任おめでとうございます。2つ質問があります。

  • 1,000億円のコスト節約、そして人員削減も5%未満ということですが、それについて詳細ということはありますか。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)そういう詳細は開示しておりません。すみません。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • (通訳済み)2つ目は配当です。タケダは成長している会社というのはわかります。また、タケダはすでに発表しています。180円を2015年まで維持するということを言っています。増配というのはその後、考えられるでしょうか。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)配当政策については、すでにその考え方は示していますが、これは検討には時間がかかると思いますが、今はこれまで発表した配当を維持するということであり、このレベルは適切であると思っております。

  • 司会

  • 次は大阪会場からのご質問です。よろしくお願いします。

  • 石井 - メディア

  • 薬事日報の石井です。新興国の4地域別でも、利益率についてですけども、どの地域が高くて、どの地域が低いのかということと、低いところはどのようにして上げていかれるのかという考えをお聞かせいただきたいんですが。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)われわれすべての地域につきまして満足しております。ロシアCISでも成長しておりますし、ブラジルもそうですし、南米もそうです。少し弱いかもしれませんが、相対的なものです。また、北アジア、中国も含めて堅調な成長状況です。15ないし20%の成長ということで、われわれの同業他社さんの報告と比較をしますと、非常にいい貢献が行われていると思います。

  • また、この新興国の成長というのは、本当に全体の企業の成長にも貢献しているということで、われわれの期待するような結果が出ていると思います。

  • 司会

  • 次のご質問、ここで。はい、じゃあ真ん中の。

  • 松浦 - メディア

  • すみません。朝日新聞の(松浦)です。2問ありまして、1問目は日本基準での中期決算のことなんですけれども、売り上げでは伸びているのに、営業、経常ともに減ということで、理由を見ると、為替レートが円安になることのコストがかさんでいる、減少要因になっているということについて、今後円安基調が続くかなと思われるんですが、対策としてどのようなことを考えられるのかというのが1点と、2点目は豊富なパイプラインがあり、成長が見込めるということで、長谷川さん、政府委員でもいらっしゃいますが、賃金の賃金アップについてどのようにお考えか。ベアについてどうお考えか。よろしくお願いいたします。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)まずFXの影響というのは、この四半期はマイナスでした。営業利益の面ではマイナスでした。それは主に無形資産の償却ということがありました。これはアメリカドルでのドル建てですので、円安というのがマイナスの要素として営業利益に働きました。これは、われわれはもちろんその予測はできないわけで、今後についてはいろいろな想定はしております。ガイダンスとして示したものは、今のレベルでFX、ドル円については続くだろうという想定でございます。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • 2番目の質問については、組合にも何も話もしてない段階では何も申し上げられませんが、検討だけは何かできるかどうかはしてみるように、人事には指示はしております。

  • 司会

  • どうもありがとうございます。次のご質問、一番前。

  • 小寺 - メディア

  • ありがとうございます。日刊工業新聞の(小寺)と申します。2点ありまして、山田さんがおっしゃっていた研究開発費、化合物の開発費を40%削減、目標があって、その次に30%を目指すというふうにおっしゃっていたんですけど、もう少しこれを丁寧に、いつからというのと、トータルで60になったものにさらに30なのか。だから、全部で60%削減なのか。と、さらにどうやってやったのか。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • (通訳済み)生産性というのは、化合物の数にもよるわけですけれども、それからフィックスベースの費用ということで、化合物の数は増やしてきたわけです。例えば2年前ですと、INDの湘南研究所からの数というのは2つでありました。昨年はそれが7つでした。今年の予想は13まで上がるかと思われます。ですので、非常に大きくINDの数、研究所から上がってくる数が増えております。そういう意味で非常にいい、新しい(定常)状態に達していると思います。

  • 司会

  • ありがとうございます。次の質問、お願いします。

  • 小野塚 昌之 - アナリスト

  • JPモルガン証券、小野塚ですけれども、2点お願いしたいんですが。

  • まず1点がご実績で、期初公表の700億円の営業利益に対して1,000億円が出たと。これについて、「プロジェクト・サミット」の効果がいくら入ったのかがよくわからないんですけど、こちらについて教えてください。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)その詳細については開示していません。詳細にわたる情報というのは2014年3月期、実際のサミットの貢献が出た時点で発表したいと思います。今、公表しません。

  • ここで重要なのは、コストベースは絶対値で減っているということです。これはいいサインです。コストベース、R&DおよびSGNAについてはこの四半期、前年比で13%減ということです。そしてすべてが「プロジェクト・サミット」から来ているわけではありませんが、このイニシアチブが大きな要素となっています。

  • 小野塚 昌之 - アナリスト

  • これ13年度のご実績からきちんと区別してご開示になる、という理解でよろしいんですか。われわれとしては何がサミットの効果なのか。ただ単にコストが期ずれしたのかとか、まったくそのブレークダウンがわからないまま走るような気もするんですけれども、そういう懸念はないんですか。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)はい。もっと多くの情報を提供します。今の段階では、これまでの作業というのはベンチマーキング、コストベース、そして競争についてどうかということでターゲットを設定し、イニシアチブをやるということでした。一部実行し、その結果がある程度出てきますけれども、しかし実際のトラッキング、そしてフォローアップをやっていくということになるわけです。それに基づいて、6カ月後に報告をいたします。

  • われわれがより多くの情報を、この「プロジェクト・サミット」の貢献分をお知らせすることは大事だと思います。このプロジェクトは会社のすべての活動を含みます。ですから、それを皆様にお知らせすることは大事だと思っています。ですので、この会計年度の終わりに話をします。

  • 小野塚 昌之 - アナリスト

  • 旧ナイコメッド、旧ミレニアム、統合してワン・タケダとして走っている姿、われわれからすると、ちょっと企業運営としてはファイザーの逆をいっているようにも見えるんですけれども、今後御社の収益管理をする時に、旧ナイコメッド、例えばブランデッドジェネリック事業が本当に収益性が高い事業なのかとか、オンコロジーユニットが本当に利益率がプライマリケアとどう違うのかとか、そういう視点できちんと管理ってできるんですか。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • それにつきましては、ファイザーさんが何をやっておられるか、私ちょっとよく知らないんですが、ビジネスユニットごとの管理については、当然フランソワが今後明確に把握できるように考えてくれると思います。

  • ただ、それをどういう形で開示するかどうかについては、まだお約束はできませんけれど、当然それをやることによって、プロダクティビティのインプルーブメントがどうなっているかということを、ちゃんとフォローしていくということになると思いますし。

  • それからもう1つ、先ほどのフランソワが言ったことに対してのサミットのトラッキングとレポートについて、付け加えて申し上げますが、つい先日もサミットのプロジェクトのミーティングをやりまして、詳細なそのトラッキングのフォームも確認をしております。したがって、それがちゃんと各部門からレポートとして出されてくるのがこの下半期からでありますから、それをどういう形で皆さんにシェアするかは別にして、それがちゃんと出てくることによって、もう少しそのサミットのコントリビューションがどうかということについて、ある程度詳細にお話しできるようになるというふうに思ってます。

  • 小野塚 昌之 - アナリスト

  • はい、ありがとうございました。

  • 司会

  • ありがとうございます。たくさんのご質問をいただきましたが、時間の関係から、次のご質問を最後とさせていただきます。はい、最後の質問。

  • 村岡 真一郎 - アナリスト

  • モルガン・スタンレーの村岡と申します。今期の業績の話なんですが、本日は中期のガイダンス据え置きでしたが、下期にお金使うとおっしゃったのはとおりなのかもしれないですか、例えば「ブリンテリックス」の発売は12月ですから、サードクォーターよりはフォースクォーターのウェートが大きいだろうと。

  • 私が思うのは、例えばサードクォーター終わった時に限りなく1,400億円に近い実績まで出るようなことになった時に、それでも通期の業績って修正を考えないのかという感じがするんですね。

  • つまり、そろそろ業績予想を上げておかないと、去年みたいに第4クォーターががっくり落ちるようなイメージを残しかねないんですが、その辺、今回のガイダンス出す時に考えなかったのでしょうか。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)ガイダンスについては注意深く考えています。プレゼンの中にありましたように、営業利益2四半期について考えてガイダンスも検討したわけです。まだ、通期を考えて、そしてガイダンス。この示したガイダンスについては、きちんと達成できると考えています。私は就任したばかりですので、あまり約束しすぎてということは避けたいということです。決して、上方修正するということを言っているわけでは決してありませんので、そこは誤解しないでください。

  • 明確に見ていること、それは下期に経費がより増えるだろうということです。コマーシャルもそうです。「ブリンテリックス」がアメリカで上市されます。12月ではなくて、来年初めの上市となります。そして、ヨーロッパの上市もあります。R&Dのほうでも、より多くコストがかかるというのは下期にあります。「875」について、そして「9708」のMLNのものもありますので、そちらは下期にあります。ですから、3カ月後には、また皆様にご報告します。その時にはもっと明確になっていると思います。

  • 万全を期したいということです。われわれがいま言うことについては、それがきちんと果たせるということで臨みたいわけです。

  • 村岡 真一郎 - アナリスト

  • 例えば下期のコスト、販管費およびR&D合計で、サードクォーターとフォースクォーターのいま考えているウェートはどちらのほうが大きいと思ってますでしょうか。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・ファイナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)それについては、第3四半期、第4四半期のウェートについては公表していません。いつ、本当にどういう形で経費として計上されるのか。第3四半期なのか、第4四半期なのか、わからないところもあります。しかし、第3四半期あるいは第4四半期について、明確にどちらの期になるかわかるわけです。ですから、この段階ではきちんとした明確な個々の情報、第3四半期、第4四半期についてお話しすることはできません。

  • 司会

  • 説明会を終了させていただきます。お忙しい中ご参加いただきまして、まことにありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

  • 注-- このトランスクリプトで(通訳済み)と注釈がついている部分は、イベント中にライブで通訳者によって通訳されたものです。通訳者はこのイベントをスポンサーする企業によって提供されました。