Takeda Pharmaceutical Co Ltd (TAK) 2014 Q4 法說會逐字稿

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使用警語:中文譯文來源為 Google 翻譯,僅供參考,實際內容請以英文原文為主

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • 長谷川でございます。本日は多数ご参集いただきまして、ありがとうございます。私からは、2013-2017中期成長戦略の現状につき、ご紹介をさせていただきます。

  • 2013-2017中期成長戦略は、順調に推移をしており、2013年度は中期成長戦略の初年度として順調なスタートを切ることができたと考えております。本件につきましては、後ほどチーフ・フィナンシャル・オフィサーから詳細にご説明をさせていただきます。

  • Project Summitは、当初計画した、予定した計画よりも前倒しで進んでおります。2013年度には、340億円のコスト削減を実現することができ、2017年度には、従来の計画を200億円上回る1,200億円以上のコスト削減の実現を目指しております。

  • われわれはこれからも引き続き、ダイバーシティを推進してまいります。昨年、先ほど紹介しましたチーフ・オペレーティング・オフィサー、クリストフ・ウェバーの採用を発表いたしましたが、ほかにもチーフ・フィナンシャル・オフィサー、チーフ・プロキュアメント・オフィサー、チーフ・インフォメーション・オフィサー、グローバルHRオフィサーなど、専門知識を有した人材を積極的に採用いたしました。

  • ダイバーシティは、組織全体を活性化させます。特に日本で働く従業員には、グローバルスタンダードのタレントとはどういうことができる人材なのかについて、できるだけ多くのことを直接彼らから学んでもらいたいと考えてます。その上で、少しでも多くの人がそのような人材を目指してチャレンジしてくれることを期待しており、会社はそのような人材をバックアップしてきたいと考えております。

  • なお、クリストフは、COOとしてすべてのオペレーションに責任を持ち、私に直接レポートをしております。

  • 私は引き続き、中長期の経営戦略と重要な経営方針について責任を持ちます。今後は新製品を速やかに立ち上げることが最優先課題の1つとして、中期成長戦略の成否を左右します。

  • 研究開発生産性の向上を通じ、開発後期パイプラインを進捗させ、上市する計画につきましては、後ほどチーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサーから説明をさせていただきます。

  • 地域的に、地域別に見てみますと、2017年度までに、新興国は売り上げおよび営業利益成長のうちの約40%を創出する形で貢献をしますし、一方アメリカは、売り上げおよび営業利益成長の約3分の1を創出する形で貢献をしてくれる予定であります。

  • また、これまでも繰り返し申し上げていることでありますが、2015年まで、年間180円の配当をお約束させていただいており、現在の当社の財務状況を踏まえ、配当金は各年度のフリーキャッシュフローで対応をしてまいる予定でございます。

  • なお、CASE-J試験につきましては、今後このようなことを2度と起こすことのないよう、われわれとしては、ぜひ是正改善すべき点を早急に明確にし、再発防止に万全を期しますとともに、現在進行中の第三者機関による調査に、引き続き全面的に協力をしてまいります。

  • 次に、「アクトス」に起因する膀胱がんを主張する製造物責任訴訟についてでございますが、このたびのルイジアナ州西部地区連邦裁判所における陪審評決は厳粛に受け止めておりますが、同時に、大変遺憾であり、到底承服いたしかねますので、当社は、本評決について審議後申し立てならびに上訴を含め、あらゆる法的手段をもって、争ってまいる所存であります。

  • 最後に、最近欧米では業界再編の嵐が吹き荒れておりますが、当社といたしましては、原則としては、あらゆる選択肢は常に視野に入れておきますものの、当面はProject Summit、および新製品の上市を成功裏に実現していくことで、最大限のシナジーを創出することにフォーカスし、その結果として、それぞれの地域における業界平均を上回る成長と効率的で強靭なオペレーティングモデルの構築、さらには財務基盤の強化、人材の育成等々を着実に進展させ、ビジョン2020に掲げております「Global One Takeda」を実現していく所存であります。

  • 私からの冒頭のご挨拶、説明は以上でございます。どうもありがとうございました。

  • 司会

  • それでは次に、チーフ・オペレーティング・オフィサー、ウェバーより挨拶をさせていただきます。必要に応じて、お手元にご用意しておりますレシーバーをご利用ください。

  • クリストフ・ウェバー - チーフ・オペレーティング・オフィサー

  • (通訳済み)皆様、こんにちは。今日私、簡単にご挨拶を申し上げます。ご存じのとおり、まだ入社して数カ月、数週間にしか過ぎません。皆様方に4月の初旬にお会いしておりますけれども、その時にタケダのビジョン、目標ということでお話をさせていただきました。グローバルリーダーになる、これはわれわれのカスタマーや社員、ステークホルダーから株主も含めて、ベストインクラスとして認められるリーダーになるということでありました。

  • 現在私のフォーカスといたしまして、話を聞き、また参加をする、あるいはまた学んでいくという段階、これをこの5週間続けてきております。様々なビジネス、部門の人たち、もちろん日本、あるいはまたアメリカ、新興国、欧州で研究開発の組織等とともに、何がわれわれの強みであり、また弱みであるのか、理解に努めてまいりました。

  • すでにお話をできることといたしまして、いま現在、私ども、将来にとっては、非常に私、確信を持っています。自信を持っています。

  • すなわち、すべての人が非常に大きな価値を示している。またタケダイズムというのは、日本から出ているものでありますけれども、非常にグローバルに、会社の強い価値を生み出す、非常に強い力となっています。

  • それからまた才能ある人材というのも非常に強力です。非常に優れた人たちが組織の中にいます。献身的な社員から成っています。

  • また将来のパイプラインも非常に有望です。さらには成長のドライバーといたしまして、世界中のあらゆるところでドライバーがあります。

  • そういったことから非常に私は自信を持っています。もちろんチャレンジもあります。今日はまだ詳細のプランはお話をいたしませんけれども、適宜、時機が来ましたらお話をさせていただきたいと思います。

  • タケダのチャレンジといたしましては、やはりあらゆるところにおいて、われわれがオペレーションするところにおいては、新興国であれ、ヨーロッパであれ、日本であれ、われわれパフォーマンスをやはり発揮する必要があるということ、それからまた、あらゆる治療領域においても、われわれ業績を出していく必要があります。これがわれわれにとってのチャレンジであると考えています。

  • 多くの治療領域で活動しています。そして業績において、あらゆるこの領域において、競争力を発揮することが必要です。

  • ということで、チームとともに私は取り組みまして、いかに敏捷性ということを組織として発揮することができるか。この治療領域、どの領域にもかかわらず、その発揮が重要であると考えております。

  • いま医薬品領域では、大きないろんな動きがあります。特にやはりその業績、研究業績を出していく上でも、われわれ独自の方向性を持って、われわれは結果が出せると考えております。将来的にこの計画について、まだ今のところは学びの段階でありますので、お話はいたしませんけれども、将来的にお話をさせていただきたいと思います。

  • そしてベストインクラスのグローバルリーダーにいかになるのかというお話を今後させていただければと思っております。非常に素晴らしいスタートが切れています。

  • またわれわれが何ができるのか、そして今後の成長について非常に自信を持っています。またCFOのほうから財務の堅調性ということについても、これが非常に増してることをお話をさせていただきます。ということで、私からは以上を申し上げさせていただきます。ありがとうございます。

  • 司会

  • それでは次に、チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー、山田より、研究開発活動の取り組みについて説明させていただきます。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • (通訳済み)皆様、こんにちは。今日皆さんにお話しできることを嬉しく思います。R&Dのイニシアチブ、そして進捗についてご報告をいたします。

  • まず最初に、われわれのミッション、それは患者さんのアンメットメディカルニーズに応える医薬品を提供し、医薬品業界のリーダーとしての使命を果たすということです。

  • 2013年度を振り返ってみましょう。非常に生産性に満ちた年でした。多くの資産が申請、そして承認に至りました。またそのほかのいろいろな申請・承認ということでの提出がありました。

  • 赤い部分が第3四半期決算発表以降にステージアップしたものです。非常に重要な資産がこの中にあります。「ブリンテリックス」、こちらはすでにアメリカで上市をしています。そして「エンティビオ」、「コントレイブ」、これについては、承認ということを今四半期に期待しております。

  • R&Dの生産性をいくつかの形で検証しています。その1つは、内部のターゲットを実現しているかどうかということです。ここに示しましたものは、内部のターゲット、NDA/MAAの承認、POCおよびCの達成、フェーズ2へのステージアップ、フェーズ2の全体の数、そしてINDの申請です。それぞれの分野で、われわれはターゲットを上回ることができています。

  • またパフォーマンスに、業績については、ほかの企業と比べて、競争的にどうかということも見ています。これは分析をしたもので、BCGを通して見たものです。

  • パイプラインの正味現在価値というものと、全体のR&Dの投資を比較して、生産性を見たものです。これはファーマのデータベースからとったものです。タケダはご覧のように、これはローリングの3年の分析を過去3年でやっています。生産性が、競合に対して改善している、一貫して非常に意味ある形でよくなっているのがわかります。

  • もちろん非常に重要なこの中期成長に向けたいろいろな取り組みが存在しておりますが、まず最初に申し上げたいのは、われわれの生産性というのは、基本的に患者さんに焦点を当てているということです。患者さんのニーズに向けて、私たちは真のイノベーションを緊急性ということを持ちながら行っていきたいと思います。

  • 既存の療法に少し改善するというのではなく、大きな革新をしたいと思っています。優れたパートナーシップが業界全体でも、それからまたこの大学、研究所とも行っておりまして、そしてわれわれのパフォーマンスをいつも計測しております。

  • そして特にその考えの、Quality of Thoughtということですが、これは非常に重要だと考えております。いつも正しい決定をすることで、会社が成功するわけであります。そこが成功している会社とそうでない会社を区別するわけであります。必ずしも科学がそれを決めるのではないかもしれません。適材適所ということ、意思決定をするにはそれが大切です。

  • そして彼らに権限を委譲します。そして彼らの意思決定を信頼して、そしてもちろん彼らはその説明責任をとるということであります。これが(むっせれて)いくのに大切なことであります。

  • 短期的に申し上げますと、重要な成果物がいくつかございます。間違いなく、承認取得が計画どおりにいくようにしていかなければなりません。「エンティビオ」と「コントレイブ」ですが、この2つはとても重要な資産でありまして、「エンティビオ」は潰瘍性大腸炎と、それからまた「コントレイブ」は糖尿病性の肥満であります。

  • 「ボノプラザン」でありますけれども、それから「トレラグリプチン」です。「SYR-472」ですが、週に1回のDPP-4阻害剤です。

  • それから迅速に3相にある開発物を進めていかなければなりません。「イクサゾミブ」、「MLN9708」、経口プロテアソーム阻害剤、それからノロウィルスのワクチン、それから「ラメルテオン」の舌下錠、これは双極性障害向けであります。

  • それからまたバイオマーカー指向型のアルツハイマーの研究をしておりまして、これは正常人の被験者と、それから軽度認知障害の軽症の患者、これはバイオマーカー「TOMM40」を使っております。

  • それから中期パイプラインに関しましてですけれども、これもできるだけ早く進めていきたいと思います。「8237」ですけれども、これはキナーゼ阻害剤でありまして、これをT細胞リンパ腫に対して開発しております。これを卵巣がんにも適応したいと考えています。

  • それからデング熱のワクチン、これ早く進んでおりまして、これをさらに進めてまいりたいと思っております。14年度あるいは15年度初頭に、これをステージアップ、3相にしたいと思います。

  • それからグアニル酸シクラーゼCでありますけれども、それとこれは抗体と薬剤のコンジュゲートでありますけれども、膵臓がん、胃がんといったような治療の難しいがんに使いたい、これが「264」です。

  • それから「4924」ですが、NEDD活性型酵素でありまして、いくつかのがんを考えておりますが、その中で特に急性骨髄性白血病を考えております。

  • それからライフサイクルマネジメントの強化ということで、「エンティビオ」に関しましては、皮下注製剤を考えております。

  • それから「アドセトリス」ですが、これはいろいろな癌腫に考えております。そしてその中で最も重要なのが、フロントラインのホジキンリンパ腫です。

  • それから「ユーロリック」ですが、それから「ベルケイド」、これはマントル細胞リンパ腫のフロントライン適応を考えております。

  • それから中期的に申し上げますと、エキサイティングなアセットがいろいろございまして、潜在的にいくつかの分野でまったく試料の形を変えてしまうようなものがあるかもしれません。あまり詳しいことは申し上げませんけれども、いくつかにつきましては、質疑の時にまたご質問に答えたいと思いますが、この中で指摘をしておきたいのが「TAK-137」です。これはAMPA受容体ポテンシエーターです。この標的については、いろいろなところで取り組まれてきたのですが、全部うまくいきませんでした。痙攣の可能性があったからなんです。

  • しかし薬理学者が、ケミストと協力をいたしまして、新しい分子ができました。これはそのような痙攣の可能性がないものでありまして、いろいろな中枢神経系の適応症を考えております。

  • そして特に注力しておりますのが、POC、それからC試験準備段階にある有望なパイプラインの導入に特に投資を集中していきたいと思います。

  • それからまたノロウィルスのワクチンも投資してまいりますが、POCから3相に2~3年の間にいくようなものについては、中等度の投資を考えております。

  • それからもう1つ、Mono-okiプロジェクト、リポジショニングということでありまして、既存の化合物ではあるのですけれども、新規の適応症、今まで考えたこともないようなものを考えております。いろいろな臨床情報を収集しております。

  • もっと長期的に申し上げますと、これからも創薬研究の活性化をしていきます。最先端の科学技術への投資ということをしていきたいわけでありますが、非常に興味深いコラボレーションがいくつかございますが、その中でも特に興味深いと思いますのは、3大学との共同であります。コーネル大学、ロックフェラー大学、それからスローンケタリング病院であります。

  • こういったところには、世界でも最も主導的な科学者が集まってる大学、研究所であります。ほとんど資金ということではないんですけれども、パートナーを見つけるということをしておりまして、基本的にはケミスト、それからまた製剤、それから薬事をよく理解しているような人たちであります。そういった人たちと協力をする、コラボをすることで進めてまいりたいと思っております。現在18のプログラムが提案されておりまして、世界の主要な科学者からの提案を受けております。ですので、その潜在性に非常に期待しております。

  • それからまた、私どもの創薬ポテンシャルの最大化をしていきます。これもやはりコラボということで、プログラム同士の競合、それからまた外的な研究のチャンスというものも探ってまいります。

  • 一番最近行っておりますのが、このExperimental/Translational Medicineの推進であります。そして2014年なんですけれども、承認取得の予定といたしましては、「エンティビオ」と「コントレイブ」、これアメリカです。それからまた「エンティビオ」はヨーロッパです。それから日本では、「トレラグリプチン」、「ボノプラザン」、それからヒブbワクチン等であります。

  • それから2014年で申請を予定しておりますのが、「9708」であります。これが柱となりまして、がんのフランチャイズ、これの中心的な存在と位置づけられております。

  • それからパイプライン、それからまたこの2014年、2015年、2016年、2017年、2018年に予定しております承認でありますけれども、まったくたくさんのものがございまして、とても明るい未来がこの会社にはあるということが言えましょう。ご清聴ありがとうございました。

  • 司会

  • それでは次に、チーフ・フィナンシャル・オフィサーのロジェより、2013年度連結業績の概要および中期成長戦略について、説明させていただきます。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)今日はこのようにご参加いただきまして、ありがとうございます。こんにちは。第4四半期、ならびに2013年度通期の業績についてお話を申し上げます。また持続的成長目標とProject Summitの進捗状況についてもアップデート申し上げます

  • 業績につきましては、第4四半期、通期ともに、われわれの戦略目標の達成のステップとなる重要な結果が出てると考えています。また、これは成長革新、効率性という戦略目標に関してのものであり、今回の業績は、明らかにタケダの転換を示すものです。

  • それでは2ページ目に移りまして、キーハイライトですけれども、売り上げ収益伸長率は、like-for-likeベースで、第4四半期4.8%、通期5.1%です。これは中期ガイダンスどおりです。

  • ヨーロッパでの「アドセトリス」、それからいくつかの市場での熱心な、アメリカでの「ブリンテリックス」といった新製品が第4四半期の伸長の85%を貢献をしています。

  • オペレーションの効率性に関しましては、Project Summitの力強い推進により、コスト削減340億円となりました。この詳細につきまして、Summitの結果につきましては、後半でお話をさせていただきます。

  • また貸借対照表は堅調で、ネットキャッシュバランスはプラスです。14年度に関しましては、主にアメリカでいくつかの新製品、「エンティビオ」、「コントレイブ」を含め、これは「ネシーナ」と「ブリンテリックス」の上市に続いた形で、新製品の上市が予定されておりますので、投資の年となると考えています。このガイダンス、14年度の詳細に関しましても、また後ほどお話をさせていただきます。

  • それでは第4四半期の売り上げ収益の伸長の詳細からお話をさせていただきます。4ページです。

  • 財務ベースの売り上げ伸長率は、10%を達成いたしました。一部為替の恩恵もありますが、より重要なことは、実質成長率が今四半期4.8%であったということで、4四半期連続して同様レベルを達成しておりますので、オーガニックな成長の持続性が示されております。

  • 5ページ目ですけれども、第4四半期実質売り上げ伸長4.8%の詳細を示しています。ありますとおり、12カ月間の持続的な伸長ということで、主に革新性により、これはもたらされたものであり、その85%以上が新製品によるものです。

  • 6ページ目ですけれども、第4四半期の売り上げ上位品目を示しています。円ベースと実質での伸長率を示しています。

  • 消化器フランチャイズが伸びており、「デクスラント」、「ランソプラゾール」、「パントプラゾール」が、それぞれ32%、7%、8%伸びました。

  • 痛風フランチャイズも好調で、「コルクリス」が11%近く伸びました。「ネシーナ」は、第4四半期はマイナスの成長でしたが、日本の卸しの1年前の在庫の積み上げがありました。「ネシーナ」は、DPP-4阻害薬のクラスが主としてアメリカでますますコモディディ化しており、予想ほど伸びていません。

  • 地域別売り上げ、7ページに示されております。アメリカと新興市場で強力に伸長しています。革新的な製品がこれを支えています。欧州は売り上げはフラットでした。全般的にプレッシャーがかかっています。日本の第4四半期の売り上げ伸長率は、卸しの在庫の影響を受けており、昨年在庫の積み増しがありました。13年は、長期収載品の価格引き下げ予想により、在庫が減ってきています。

  • 8ページ目ですが、新興国は全地域、堅調さが続いています。MEAは減少しました。これは中東でのディストリビューターの変更を含む一時的な要因が影響しています。

  • 9ページ目ですが、2013年度通期の売り上げ収益を示しています。実質ベースの全売上高の伸びは5.1%であり、1年前に出しております1桁台半ばの成長というガイダンスどおりです。

  • このような成長水準はグローバルの製薬市場の倍であります。その成長の75%以上が新製品によってもたらされました。4四半期5%レベルを維持しておりますが、2017年まで、平均で同様の成長率を見込んでいます。

  • 特に新製品の成長を10ページに示しました。「アドセトリス」は素晴らしい結果をヨーロッパでもたらしました。日本では4月に上市となりました。

  • このスライドを見てわかるように、重要な新製品の貢献があります。「ブリンテリックス」、抗うつ剤、アメリカで1月に上市しています。まだ数カ月しか上市してたっていませんので、結論めいたことを今の段階で言うことはできませんが、これまでのところ、売り上げは予想どおりとなっています。この製品はブロックバスターになる可能性があると考えています。それはわれわれのテリトリー、アメリカおよび日本についてです。

  • また「エンティビオ」の承認については、ヨーロッパ、アメリカで間もなくあると想定しています。山田が申したとおりです。この治療については高い期待を持っています。そしてこのような薬というのは重要なことです。アンメットニーズが高いからです。

  • それでは損益計算書を12ページでご覧ください。

  • こちら第4四半期の業績をGAAPの財務ベースと実質ベースで、J-GAAPで示したものです。グロスマージンは大きく改善しました。製品ミックスの改善と一部市場での値上げが功を奏しました。第4四半期というのは通常営業赤字となります。これは経費のフェージングの影響です。

  • しかし2013年の赤字幅は前年同期比で縮小しています。コストはきちんとコントロールされており、Project Summitのおかげで、これは後ほど話をし、このProjectによって良好な結果がもたらされています。

  • 13ページ、SGAとR&Dの第4四半期の数字、そして通期の数字、経費を示したものです。実質ベースでは、SGAが8.1%の減少、R&D経費が4.2%の減少となっており、これはProject Summitのおかげです。コストベースが軽減し、売り上げが増加していることを非常に嬉しく思っております。

  • 14ページは、通期の損益計算書を示しています。営業利益は増加しましたが、当期利益は前年比減益となっています。2012年には非戦略資産の処理がありました。加えて、2012年には670億円の税の還付がありました。これは米国、日本の間の移転価格の調整によるものです。しかし今年はそのような様子はありません。

  • Core Earningsは2013年10%の伸びを示しました。これは健闘した数字です。と言うのも、「アクトス」の特許切れが2013年の上期にありました。しかし影響を抑えることができました。

  • 16ページは、非常に健全なバランスシートであると、われわれが考えるものを示しています。

  • 17ページをご覧ください。ネットキャッシュはプラスとなっています。2014年3月末で154億円となっており、これは純利子負債、EBITDAに対しての比率がゼロとなっています。負債のプロファイルを見ても、非常に好ましい流動性が確保されているのがわかります。

  • 18ページ、力強いキャッシュフローの創出を示しています。ただここで指摘したいのは、運転資本については改善が必要です。これは2014年に達成する予定です。いま積極的にこれについて検討を進めています。

  • 運転資本の増加については、Project Summitでもたらされていますが、一時的なものであり、生産を移転する、あるいは包装をタケダで内製化するなどの動きが必要と考えています。これは一時的に在庫が増える可能性も示唆しています。

  • それでは20ページです。Project Summitです。いくつかのProject Summitの実績について申し上げたいと思います。もうすでにProject Summitはご存じだと思います。

  • グローバルな効率と競争性というのをビジネスのすべての観点で実現したいと思っております。そのプロジェクトですが、タケダ本来の構成要素と、「Global One Takeda」という組織の創造との組み合わせであります。

  • 2013年度、340億円の経費節減をProject Summitを通じて行いました。1年目ですでに、5年間かけての目標であるところの1,000億円の3分の1以上を達成しています。

  • 非常によいスタートが切れたと嬉しく思っておりますけれども、これはもともとの計画よりも、よりスムーズに早く進んではおりますけれども、明確にしなければならないのは、この2013年の結果というのは、取り組みやすいところから始めたということが、ある程度原因でございまして、もう少し複雑な取り組みにつきましては、(ゆうかけい)の結果が出る、特に製造、それからG&Aというようなところでは時間がかかると思います。

  • R&D、それからヨーロッパのコマーシャルでありますけれども、2013年の大きな節減の貢献役者でありました。

  • このスライドは各ファンクションごとに内訳を書いておりますが、もう少し具体的な話は次のスライドでいたします。

  • このデータですけれども、これは毎年の削減高を2012年のコストベースと比較しております。ですので、これはこれからも毎年毎年、これだけの節減効果があります。2013年度、Summitに関連したインプリメンテーションコスト、実施コストですが、170億円でした。

  • 22ページです。それから23ページもですけれども、もう少し詳しく具体例が載っております。実際に各組織における取り組みを書いておりますが、細かくは申し上げませんけれども、特に、例えば研究開発におきましては、オンコロジーユニットをタケダのグローバルR&Dに取り込みました。それから日本とヨーロッパで、開発を再構築しました。

  • そしてまた、スケールメリットを得るということで、CROを統合いたし--、使用するCROを統合いたしました。それからまた、セールス、マーケティングをヨーロッパで、アライメントを、統合を行い、そしてブラジルに関しましては、Multilabの合併後の最初の統合を始めました。

  • それからまたトップブランドにつきましては、マーケティングの支出を減らすということも含めて、代理店を統合し、それからまたそのマーケティングアプローチもグローバルで統一しました。

  • それからG&Aですけれども、グローバル購入をしました。そしてこれはファイナンス、IT、それから人事といったようなところを統一しました。

  • それからCOGSですけれども、デンマーク、ノルウェーの製造箇所を統合しました。それからヨーロッパの倉庫、運輸を最適化しました。

  • 製造とG&Aですが、これは2016年、2017年にベネフィットが出てくると思います。と言いますのも、ITの再構築、それからまた製造箇所の移転、またそれに関して、いろいろな新しい申請業務、それからまたシェアードサービスというようなことが関わってくるからです。

  • 今後既存の取り組みを続けつつ、新たな取り組みを検討し、さらなる効果、効率性を目指したいと思います。

  • 一方でまた、複数年にわたるプログラムという形で、グローバルな統一したベストインクラスのものとして、コアのビジネスプロセスの再構築を図ってまいります。例えばここに挙げているような機能がその例です。

  • それではProject Summitのコスト削減、上方修正についてお話をしたいと思います。15ページ(sic-プレスリリース参照)目です。

  • 以前、2017年度に1,000億円の累積ベースのコスト削減の目標を発表しております。本日私ども、この上方修正、1,200億円以上にするということを発表したいと思います。この目標達成のためには、14年から17年度に、平均200億円以上の新規コスト削減の予定です。

  • Summit実施のためのコストは、もともとのガイダンスの800億円ないし900億円を少し上回る1,000億円の見込みです。また以前の目標の1,000億円以上は、当初の計画より1年早く達成をする予定、すなわち2016年の予定です。

  • それではガイダンス、27ページ目に移ります。2014年度、売り上げ収益の伸長は、実質で3%ないし5%と予想しています。為替あるいはその他特別要因も見込まれております。コマーシャルな投資を特に2014年には増やします。「ブリンテリックス」の成長、「コントレイブ」、「エンティビオ」の上市をサポートします。そして研究開発費に関してはフラットの予定です。

  • Project Summitにより、先ほど申し上げましたように、追加的なコスト削減として、200億円以上を達成します。

  • またCore Earningsは、フラットからやや減少の見込みです。投資を完全にはコスト削減相殺はしないためです。

  • またCore Earningsは、絶対額で2015年以降、また伸びる予定です。2014年のコマーシャルの投資の効果が出てくると期待されるからです。

  • 28ページ、ガイダンスをまとめてあります。2017年度へ向けての成長と効率のガイダンスです。中期ガイダンスに関しましては、2017年に向けて、売り上げ収益1桁台半ばの成長、それから2013年から2017年の2,000億円のCore Earningsの増加、そしてCore Earnings比率、2017年25%そのままです。

  • また株主還元ということでも、長谷川社長のほうから申し上げましたとおり、安定的配当として、2014年、2015年度、1株当たり180円を維持いたします。

  • また営業利益、前のガイダンスで20%増加というのは、25%のCore Earningsに組み込まれており、ガイダンスからは除かれておりません。私からの発表は以上です。ご清聴ありがとうございました。

  • 司会

  • それでは皆様からのご質問をお受けしたいと思います。日本語会議、英語会議にご参加の皆様より、同時に質問をお受けいたします。お願いいたします。なお時間の関係から、ご質問はお1人2問までとさせていただきます。2問とも最初にお願いいたします。はい、お願いします。

  • 山口 秀丸 - アナリスト

  • シティグループの山口と申します。2つ、じゃあ事前にご質問申し上げます。1つ目の質問ですが、ちょっと基本的な質問ではありますけども、日本基準の営業利益が1,557億円ということで、こちらを見る限りでは会社予想を上回ってるわけですけども、IFRSですと、1,393億円ということで、見かけ上、会社予想を下回ってるように見えてしまうのですが、このIFRSによって利益が下がってしまう部分の理由と、あと今期会社予想を上回った理由を教えてください。

  • 2つ目ですが、冒頭でもコメントいただきましたけれども、海外のグローバルメジャーが領域を絞って、いろんな部分的なM&Aを進めています。というのは、多分おそらく1つの領域で生き残る会社の数は少ないというふうに踏んで、いろんなM&Aをやってると思うんですけども、御社は絞り込みは必要ないのか。その辺についてコメントいただきたいと思います。以上2つです。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • じゃあ最初の質問は当然CFOのフランソワのほうからお答えしますが、2番目は私と、多分クリストフもフォローアップしたいと思いますから、お答えをさせていただきたいと思います。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)最初の質問については確かに営業利益、J-GAAPベースでは1,557億円となりました。ガイダンスとしては、1,500億円以上ということでした。3%予想を上回りました。予想どおりのビジネスの伸びということがあったと思います。そして節約をProject Summitで達成することができました。Project Summitによって、より多くの節減が可能になったということがあります。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • 領域の絞り込みに関しましては、現在ワクチンを含めて6領域という、ほかの会社に比べても多分カバーしているのは多いと思いますが、これは当然、常にオンゴーイングに、繰り返し繰り返し見直しをしていくという前提でありますので、将来それがどう変わっていくかということについては常にモービルターゲットであるというご理解をいただきたいと思いますのと同時に、当然クリストフは違う経験とノウハウを持って、この会社に来ましたので、彼自身の考えで、そこをまた見直すこともあると思います。(通訳済み)もし何かクリストフからありましたら、どうぞ。

  • クリストフ・ウェバー - チーフ・オペレーティング・オフィサー

  • (通訳済み)ありがとうございます。これはわれわれのフォーカスであります。どういう形ですべての治療領域で競争力を高めるかということについては、どういう組織立ちということではローカル、そしてグローバルのチームのサポートということも考えていくことが必要です。

  • 目的にかなった形で、すべての治療領域で事業を進めるということが大事です。市場によって状況が違います。また製品の革新性ということも1つの要素だと思います。非常に革新的な製品ならば、大きくなくても大丈夫であるかもしれないし、ニーズがあれば、それに対応できるでしょう。個人的には競争力をすべての治療領域で進めていくということです。

  • 司会

  • はい、お願いします。

  • 田中 - メディア

  • エルゼビア・ジャパン、マンスリーミクスの(田中)と申します。国内市場につきまして2点おうかがいします。1点は、御社のこれまで非常にプレゼンスの高い糖尿病領域で、今年新薬が出るということで、御社の場合は、週1回製剤となるんですけれども、今後この糖尿病領域について、また「アクトス」のような新たなコンセプトを持った新薬の開発にまた取り組まれるようなご展望があるのか。糖尿病領域をどうしていくのかというあたりを1点。

  • もう1つは、国内営業体制を専門領域性に変えたということで、こちらの意義と期待というところをもう1回おうかがいしたいと思います。その際に、「アジルバ」にかなり今後注力していくという見込みも立てられていますけれども、この領域性をとることによって、SOVという点では、「アジルバ」にかけられる注力、ものが減ると思うんですが、そちらについてもどうされていくか、おうかがいしたいと思います。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • 本件について、最初のご質問についてはちょっと一部私がお答えをさせていただいて、タチにフォローしてもらって、2番目の質問は、最初の1問目の質問も含めて、岩﨑さんのほうであと、国内の観点から言ってもらいたいと思いますが、基本的に、われわれ糖尿病領域からイグジットするかどうかということも何度も検討いたしましたが、確かにいま先進国のマーケットでは、確かにマチュアな市場になってきてると思いますが、一方で、途上国、新興国で糖尿病ははるかに高いスピードで増えておりまして、マーケットはそういう意味ではエクスパンドする。

  • ただそれが画期的な新薬のマーケットなのか、それともジェネリックのマーケットなのかというのはよく見極めなければいけないんですが、それが第1点。

  • それから第2点目は、タチのほうでフォローアップしてもらいたいと思いますが、われわれのリサーチパイプラインの中に糖尿病領域において、画期的とも言われるものがいま進展しつつありますので、彼がどこまでいま言えるかどうかはちょっとわかりませんけれど、フォローアップをしてもらいたいと思います。

  • それではちょっと先に岩﨑さんのほうからコメントしていただいて、タチ、can you follow me up later,Masato is gonna address,first.

  • 岩﨑 真人 - 取締役 医薬営業本部長

  • 最初にちょっと糖尿病領域のことをお話をさせてもらいます。日本ではまだまだ糖尿病に対するアンメットメディカルニーズというのは高いというふうに判断をしています。ただし今までのように、ただ血糖が下がればいいという領域だけではなかなか、という薬だけではなかなかこれから先、何て言うんでしょう、期待されるアンメットメディカルニーズに対して、きちんとした答えを出していくことはできないと思うんですね。

  • ただ1つ面白いことは、「472」の話を先ほどされてましたけども、まだまだ軽症の患者さんで、かつ潜在的には心血管イベントのリスクを高く持ってる人がいることは間違いないことでありますので、その辺については、「472」がどのようなところで貢献できるかをこれからきちんと探っていきたいと思います。

  • 「ネシーナ」も、それから「472」も、まだまだ実は特許というふうな関係でいけば、十分まだまだ、何て言うんでしょう、医療に貢献できると同時に、会社の成長にも貢献できる領域だと思っていますので、これから出てくるような新しいイノベーションの薬を待って、きちんとした形で、まだまだ糖尿病の領域は日本ではいけるんじゃないかと思ってます。

  • それから糖尿病にも関係しますけども、今回ジェネラル体制という、1人のMRがすべてを担当していた体制から、専門領域性というふうに変えたというふうな発表をしておりますけれども、私どもの専門性、専門領域MRというのは、実はよく外資のメーカーさんがやってるような完全に事業部制をとっているわけではなくて、CVMという単位と、それからわれわれはRS、Rising Starsというふうな分け方をしてるんですけれども、CVMというのは、CVとメタボリックというのは1つの疾患として合併してる場合も多いですし、診ているドクターも同じ患者さんを診ている場合が多いので、そこで1つの領域というふうに分けてるわけなんですね。

  • その中では糖尿病CV、「アジルバ」ですか、それからあと1つは「ロトリガ」という、今度は高脂血症の薬のプロモーションも行っていきますから、専門性と言っても、幅広い疾患を担当することになります。

  • それからRSというふうなほうでは、これから伸びてくる領域で、まだまだ十分なリテールが仕切れてない。つまり1人のMRがやるには、今はターゲットがCVMの患者さんと、それから必ずしもCNS、それからイムノロジー関係の患者さんが同じとこにいるわけではないので、そこをより効率的にリテールができて、1コール当たりのインパクトが増えるようなことを考えての領域性です。

  • ただし、そうは言いつつ、タケダの強みを生かしている部分は、すべてのMRが全部の教育を受けます。ですから、例えば、これは聞いた話ですからわかりませんけれども、ドクターから求められた情報に対して、それは私どもの担当ではないので、私どもがお答えすることはしませんというふうな対応は一切いたしません。すべてのMRが、もちろん基本的な対応は行います。

  • ただし市場で求められている部分は、より専門的な情報を欲しいという、その声も明らかに上がっておりますので、専門的な部分がより提供できる、それからそういった情報を求めているところに対しては、その専門の、専門と言うか、専門的に担当している人間がおうかがいをして、情報提供を行うという体制を考えています。

  • そういう体制できますと、今の「アジルバ」に関しても、もっと専門的な情報をお届けすることもできると思っておりますので、そのSOVのモデルだけでなくて、インパクト1つ1つをあげていくということで、すべての品目に漏れなく、われわれの情報活動のリソースが分配できるというふうな体制を考えています。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • (通訳済み)今のご質問をグローバルな観点からお答えしたいと思います、日本の市場ということだけではなくて。もちろん各フランチャイズは定期的に見直しておりまして、コアな能力をどこに向けていくかということを決定しております。糖尿病に関しましては、市場は、よく血糖値がコントロールされているところに関しては、もう成熟しておりますけれども、しかしそうではないところに関しては、糖尿病だけではなく、もっと幅広く、メタボリックシンドロームに対応するような分子、特に体重減少というようなところが多く求められておりまして、私どものパイプラインには、糖尿病に向けたものであっても、血糖値のコントロール、プラス体重減少というものを目標にしたものがあります。

  • そして注意深く、糖尿病の適応症にいくべきなのか、あるいは既存のポートフォリオにあるものと組み合わせるといいかどうかということを考えていきます。

  • 「コントレイブ」ですけれども、これは非常に大きな体重減少をもたらすものであります。ですから中間的な解析ではありますけれども、長期なアウトカムスタディ、ライトスタディでありますけれども、こちらのエビデンスによりますと、心臓血管の安全性にもつながるということであり、そして「コントレイブ」は、そういった意味で、6月10日にPDUFAにつながるということであります。

  • そして臨床のもう少し初期の段階、間もなく臨床に入る、あるいはもう臨床に入っているものに関しましては、3つありまして、「TAK-648」、それからGLP-1、GIP抗アゴニスト、そしてエンテロペプチダーゼ阻害剤です。これらすべて動物試験をしておりまして、非常に大きく体重減少することができ、それに加えて、血糖値のコントロールも非常に大きな効果があるということがわかっております。

  • そしてこれから先ですけれども、どこで競合すべきかということを考え、そしてこの治療領域においては、新しい薬が出てきた場合に、糖尿病だけなのか、あるいはメタボリックシンドローム、特に体重減少も考えるのかということを考えるべきです。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • クレディ・スイスの酒井と言います。最初の質問、山口さんの質問にロジェさん、はっきりお答えになってないんじゃないかと、多分通訳のせいだと思いますが、質問は、J-GAAPとIFRSで、何でIFRSの利益が下がるんですかという質問なんですよね。つまり当然のれんの償却とかがなくなってるわけだから、その分利益は上がっていいんだけれども、これ実績見ると下がってますよね、IFRSの。

  • ロジェさん、マージナルディファレンスというようなことをちょっとおっしゃったと思う。マージナルディファレンスで片づけるには、ちょっと金額が大きいと思うので、何がこのIFRSとJ-GAAPの差なのかということをご説明願いたいと。これすいません、私の質問じゃないんで、あと2つしたいんですけど、よろしいですか。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)すいません、お答えしなければ、申し訳ありません。like-for-like、実質では。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • (通訳済み)いえ、J-GAAPとIFRSの間です。IFRSでは、のれんの償却は必要ありませんね。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)はい、そうです。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • (通訳済み)自動的にIFRSの利益というのは、J-GAAPを上回るはずなんですが。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)はい。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • (通訳済み)なぜこのような結果なのでしょうか。IFRSの営業利益のほうがJ-GAAPのものを下回っています。ですので、IFRSとJ-GAAPの実際の差というのは何なんでしょうか。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)これはアペンディックスの中にその説明がありますけれども、ぜひご覧いただきたいと思います。そこにリコンシリエーションという形で載せてあります。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • (通訳済み)どのページでしょう。何ページでしょう。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)39ページです。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • じゃあどうぞ、ご本人の。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)はい、で、ご質問がほかにおありですね。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • 気になる製品が3つばかしあるんですけども、まずは「472」。日本については岩﨑さんおっしゃられましたけども、これ問題は米国だと思うんですね。米国で1週間1回のDPP製剤が、DPP-4阻害剤がどういう位置づけになるのか。つまり今フェーズ2で、これからフェーズ3をやろう。お金をかけてまでやる価値のあるアセットなのかどうか。まずそこをちょっとお聞きしたいんですけど。

  • それと、あとすいません、じゃああと3つ気になると言って、もう1つは、「ブリンテリックス」です。昨日のルンドベックのカンファレンスコールで、8、これデンマーク・クローネですか。そうすると2億円弱ぐらいしか1-3月で売り上げが上がっていないということになるんですが、その中で彼らが3分の1の売り上げ、これアメリカの売り上げですよね、をブックしてるというようなことを言ってるんですけれども、これどういう形で御社とルンドベックが売り上げをシェアしているのかということを、もう一度確認する意味で教えてください。

  • それからもう1つの製品は「438」ですが、日本で、これは日本の製品ですよね。日本でプロトンポンプ阻害剤、「ネキシウム」がこれだけ強く伸びてきている中で、この製品の、ある意味、まだ存在意義なんですけれども、どこを攻めていかれるのか。ちょっとそこを教えてください。

  • 岩﨑 真人 - 取締役 医薬営業本部長

  • (通訳済み)タチさん、最初の質問にお答えいただけますか。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • (通訳済み)「472」というのは、アメリカ市場向けには開発をしておりません。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • (通訳済み)第2相ではないですか。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • (通訳済み)いえ、これ第3相の開発はしません。現在計画として「472」、アメリカで進めていく予定はありません。われわれ、可能性を探ってはいきますが、これは規制当局の見解次第でもありまして、アウトカムの試験が「472」に必要かどうかということをも考えたいと思います。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • 相当ディスカッションをいたしましたが、日本と違って、海外では、それだけ魅力的な製品ではないというふうな判断のほうが優っておりまして、今のところ、われわれはホールドしている状況でありますが、一方で、多分皆様ご存じだと思いますが、メルクは、確か1週間製剤のもうフェーズ3か何かに入っているという状況のようだというふうに理解しておりますから、そういうことを踏まえて、再度われわれは検討する必要があるかは、常にちょっと考えはしたいと思いますが、タチが申し上げましたように、これまでの検討の経過としては、そういうマーケットオポチュニティーがそんなにないということで、ホールドをしているというのが現状であります。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • そうすると、この資料のデータブックの19ページですか、「472」、同じ製品ですよね、これ。米国と欧州のフェーズ2というのは、これはオンゴーイングではなくて、ペンディングということでよろしいんですか。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • (通訳済み)「472」のアメリカで、またヨーロッパでの今のステータス、よく知りませんけれども。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • (通訳済み)「472」、アメリカ、ヨーロッパでフェーズ2というのは始めておりません。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • (通訳済み)じゃあ第2相ということですかね。どのようにパイプラインにはリストされてるかちょっとわかりませんけれども。

  • 山田 忠孝 - 取締役 チーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー

  • (通訳済み)いま現時点におきまして、われわれのオプションとして、「472」に関しまして、これオプションであると、あくまでも、インディケーション、適応症の中で、アウトカムの試験の必要ないもの、これは非常に試験しますと、時間もかかりますし、お金もかかります。

  • また特許のポジションを考えましても、「472」、われわれ、アウトカム試験を完全に使用できるのか、また完全な登録用の試験としてできるかどうか、正確ではありません。ですので、投資ということに関しましては、特許の状況を考えましても、判断としてはいま止めております。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • これを作った部門とR&Dのサニティ・チェックができてなかったような感じでありますので、再度確認をして、多分これ修正をさせていただくことになると思いますので、ご了解いただきたいと思います。

  • 岩﨑 真人 - 取締役 医薬営業本部長

  • 「472」もちょっと併せてお答えしておきますけど、国内で実はわれわれも十分調査をしています。少なくとも国内において、専門医だけじゃなくて、一般の先生方のところでも、週1回製剤のポテンシャルというのはあるというふうな確認をしております。その上で、私どもはいま上市を待っているという段階なんですね。

  • その1つは、やっぱりDPP-4阻害剤のポテンシャルというのが、当初予想してたよりも非常に大きいということも国内の患者さんにおいてはありましたよね。非常によくレスポンス、よく効く。それから低血糖が起きない。使いやすいということがあったんだと思います。

  • その上で「472」は、ある程度のマーケットが、これは期待できるというふうなところまでの評価をした上で、いま上市を待っているという段階であります。

  • それから「438」なんですけど、これも十分なマーケット調査をしております。その上で、まだまだメディカルアンメットニーズは存在する領域であり、これを満たせるのが「438」だというふうにわれわれは判断をしました。

  • これはもちろん専門医の先生方のとこだけでなく、実際には今のPPIでは、まだ実際1日1回の投与にもかかわらず、倍量飲んでいる患者さんだとか、朝晩飲んでいる患者さんがいるというのも事実でありますし、それから通常のPPIの場合には、飲んでから効果発現までに時間がかかります。

  • しかし、この「438」の場合には、本当にあっという間に効いてくるということもありまして、どのような使い方になるかということはまだ販売上の戦略でもありますので、詳細はちょっと今日はお話をしませんけども、十分、本当に十分なマーケッタビリティはあるというふうに判断をしています。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • それでは「ブリンテリックス」のご質問がありましたけれど、ご承知のように、もう先ほどフランソワの説明で申し上げましたが、実際のローンチをしたのは1月でございまして、アメリカの慣習で、リオーダーが来るまではブッキングができないという、売り上げのブッキングができないということから、昨年度については、シングル・ディジットの売り上げでございますが、今年度の計画については、100ミリオンドルを大幅に上回る、そういう計画にしております。

  • ルンドベック社との関係でありますけれど、ルンドベック社は、事業基盤、本領域における事業基盤を構築するために、約200名の販売人員を増員し、専門医をカバーし、当社は既存の販売人員のうち、2つのセールスフォースユニットを持ってるんですけれど、そのうちの1つのユニットでありますアペックスというユニット、約900名いるんですが、この者たちがプライマリーケア、および特定の精神科クリニック向けに販売活動を行うということで、この最後の部分の、酒井さんのご質問の最後の部分のあれは、コプロモーションは、オペレーションを使って、オプションでやるということになってましたので、われわれが売り上げは全部ブックして、そのコプロモーションに見合う部分について、後で払うという形になってると思いますが、これちょっと確認をさせてください。私も最近そこまで詳しくちょっとあれしてませんものですから。

  • 酒井 文義 - アナリスト

  • わかりました。ありがとうございます。私の質問、これですべてです。

  • 司会

  • はい、ありがとうございました。次の質問、お願いします。

  • 伊藤 - メディア

  • 日経新聞の(伊藤)と申します。2点お願いします。15年3月期の予想についてなんですけれども、売上高が2%増収ということで、伸び率としてはそんなに高くないのかなという印象を受けたんですが、これ国内と海外で見ると、それぞれどうなのか。例えばもう国内は、薬価改定もあって、今期は減収で見込んでいるのかどうか。その辺を教えてください。

  • もう1点が、同じく15年3月期の予想なんですけれども、営業利益が増益で、それより下、税引前利益および当期利益が減益になっている理由、ここの違いがどこから来るのかということを教えてください。以上です。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)2014年については売り上げが3%から5%の実質ベースでの増加と考えています。これは特殊要因を除いて、そして為替を除いての成長率です。これは今までの一貫した、示した数字どおりです。

  • そして東京証券取引所のほうに数字を出さなければいけないんですけれども、これはFX、為替を入れた数字となっています。1ドル100円、そしてユーロが1ユーロ140円という想定です。これは少し安めということですので、この数字に基づいています。

  • ですので、2%の売り上げの伸びということになっています。3.5%と2%の違いというのは為替によるものです。それは営業利益についてもそうです。

  • 国内と海外の成長について話をしていましたが、第4四半期については、マイナスとなっています。日本の成長がマイナスであって、これは少し例外的です。先ほど説明したように、在庫の動きがありました、去年と比べて。2014年については、ガイダンスを示していますし、日本はそれほど成長はしない、ゼロの成長、あるいは少し成長、これは長期収載品の値下げが影響していると思います。

  • ですので、日本についてはそれほど成長はないというふうに考えています。日本については、しかし、投資をします。これはわれわれの中心的な市場であり、コミット、市場にコミットしているからです。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • 日本だけに関して言えば、来年度は若干の売り上げが減になる予測でありますが、その一番大きな要素は、2012年に契約を終了しましたファイザー製品の移管分が180億円ほどございまして、それが今度フルイヤーで利いてくるという、その部分が一番大きな影響でございます。

  • 司会

  • ありがとうございました。次の質問を、はい、じゃあ前の真ん中。ごめんなさい、もう一度お願いします。

  • 伊藤 - メディア

  • 15年3月期で、営業利益が増益なのに、当期利益がマイナスの理由を教えてください。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)これネットインカムがちょっとずれているというのは、税の観点からだと思います。例えば、所得税が日本では減税をしております。それから事業税を減税しております。資産に関して、それからまたこのネットのほうですけれども、ノン・ストラテジック・アセットに関して、このマイノリティエクイティでありますけれども、こういったところをノン・ストラテジック・アセットと呼んでおりますが、こういったものの取り扱いが主な影響を与えておりまして、それによりまして、このネットが次の年から、1つの年から次の年へ、このように移動するということがありまして、(評価)があります。

  • 岩﨑 真人 - 取締役 医薬営業本部長

  • 少し下がってくる部分のところは、やっぱり先ほどおっしゃったように薬価の部分も当然ございますし、それからこれからジェネリックの影響がより大きく受けてくる品物があるというふうなことももちろん読んでのことです。

  • 例えば「リューブリン」のジェネリックが出た。それから「ブロプレス」のジェネリックも出るんではないかというふうな予想で動いておりますので、それも読み込んだ上での数字というふうになってます。

  • 司会

  • ありがとうございました。次の質問、お願いします。真ん中、前。

  • 関 篤史 - アナリスト

  • (通訳済み)バークレイズの関です。ありがとうございます。ロジェさんに2つ質問です。まずは2014年度のガイダンスに関しまして、アナリストのコンセンサスが抜けてるかと思うんですけれども、この実施コスト、それから新製品の上市コストに関して、何か特定の具体的な数字、コストの数字はいただけるでしょうか。

  • それから2つ目、税金の戦略ですけれども、以前にもお話をしましたけれども、この税金の戦略、あまり明確ではないんですが、現在のストラクチャーで、マルチナショナルな会社として、これ十分だと思われているんでしょうか。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)14年度のガイダンスに関しましては、まずこれは中期の予想値とまったく一貫したものです。予算は、対外的には発表してませんけれども、13年度に関しましては、営業利益では2014年度の期待値をもうすでに達成しております。これはSummitと同様で、1年前倒しになっています。ですので、当初の計画を前倒しした形になっております。

  • それから14年度は投資の年ということで、特にアメリカで投資をしていきます。「コントレイブ」、また「エンティビオ」が上市されます。これは最近「ブリンテリックス」の上市に続くものです。これはある意味、ユニークな状況であり、われわれとしては、こういった製品のサポートが特に初年度は必要であると考えています。

  • 大きな初年度の売り上げのブッキングはありませんけれども、15年度、16年度に投資の結果が出てくると思います。

  • それから投資額に関しましてですけれども、詳細は申し上げられません。詳細は公表しておりませんが、申し上げましたように、Summitのコスト削減がさらに2014年度から200億円増える予定でありますので、追加的なセールス、マーケティングの投資額というのは、Summitの、しかしコスト削減を上回るということで、Core Earningsが200億円上回るという形になっております。

  • それから税金に関しましては、実効の課税率でありますけれども、これ数字は少しいろんな特別要因がありますので、年次変動がありますけれども、それを除きまして、この税金の償還額は、税当局、日本、アメリカと還付の率の問題がございます。

  • 2年前に34%、それから今年32%、それから将来的にもこのレベルが維持されると思われます。

  • またわれわれ、政府からは一部補助金をもらってるところがありますけれども、この減税分、あるいはその控除分に関しましては除外しております。これはその実質の税率からは外しております。ですので、実質の税率はだいたい34%とかなり高くなりますけれども、これはもちろん減らしたいと思っておりますが、これは少し時間がかかると思われます。また簡単なことではありません。

  • けれどもわれわれのアジェンダのトップにも上っております。実効税率、コンペティターに比べて、少し高いというふうに考えております。ありがとうございます。

  • 司会

  • 質問お願いします。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)失礼、税金について言い忘れましたが、次の四半期には透明性の高い実効税率について、一時要因も含めて開示していきます。いま金融市場のほうで、どういうふうな有効税率なのかはわかりにくいと思いますので、次の四半期からはアイテムごとの特集アイテムなどを含めて、実質税率はどのくらいなのかということは開示してまいります。

  • 村岡 真一郎 - アナリスト

  • モルガン・スタンレーの村岡と申します。中期計画に対して順調というお話だったんですが、もともとの中期計画の数字、売り上げの数字とか、Core Earningsのマージンについて、ミッド・シングル・ディジットを伸ばしていくと、17年、売り上げは2兆円で、Core Earningsは5,000億円になる。そういうことをロジェさんもちょっとおっしゃったことあると思うんですけれど、その、例えばCore Earnings、5,000億円に向かって、今回の2,800億円、今期Core Earningsというのは、順調と考えるには、ちょっと距離があるように見えるんですが、なぜ順調と考えてよいのか。その背景を教えてください。

  • 同じく中計の中でのR&D費は3,000億円レベルという話だったと思うんですが、今回3,500億円、やはりちょっと距離があるんですが、これは3,000億円レベルに向かっていく見通しが立っているのかというのを教えてください。以上の2点です。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)まず最初に、2つ目の質問からです。R&Dについては増えています。フラットだと言っていましたが、この増えた分は為替の影響です。ドルベース、ユーロベースでは数字はコンスタントです。2012年、2013年で変わりはありません。為替はわれわれ、コントロールができないものです。中期の予想としてはガイダンスが達成できると考えています。

  • そして1年近くガイダンスを前倒すということで、プランどおりに進んでいます。売り上げの伸びは平均で1桁台半ばと言っています。2013年は5.1%の売り上げの伸びです。2014年は少し低めになるでしょう。LOE、特許切れの影響が出てきます。これが最後の特許切れということで、「カンデサルタン」、「ランソプラゾール」の特許切れがあります。これによって、1%ほど成長が下押しされます。

  • しかし投資を新しい製品にやっていますので、後になって、成長が加速すると思います。将来には、このSummitの成果が出てきています。予想を上回る成果となっています。売り上げが伸びる、そしてマージンが改善する、コストが低下するということで、楽観的に中計の目標を達成できると考えています。

  • 村岡 真一郎 - アナリスト

  • 確認なんですけど、Core Earningsで計算すると、だいたい5,000億円ぐらいのターゲットってなるんですけれど、それに対する5,000億円という例えば数字に対しても、comfortableと、ロジェさんは今お考えでしょうか。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)はい。ガイダンスは(据え置いて)おりますし、これを達成できると自信を持っております。

  • 司会

  • はい、真ん中の2行目。

  • 中西 - メディア

  • 読売新聞の(中西)と申します。まず1つ、円安が進んだことによる為替差益、円安が御社の決算に与えたインパクトについて詳細を教えてください。

  • それから「アクトス」の訴訟なんですが、万が一、莫大な賠償金を支払うというリスクを避けるために和解するということもあり得るのでしょうか。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)円安なんですけれども、これはアペンディックスの中に解析がございまして、特に重要なのは、この円安に関しましては、少し圧力を利益性に与えたということは言えます。すなわち、コストのシェアがドルとユーロの場合に高くなってしまうということです。

  • ですから、だいたい10%円安になりますと、0.2ポイントの営業利益の減少を見ます。ですので、この何カ月間かは、かなり円は安定しておりますので、あまり大きな影響はないかと思っておりますけれども、しかしガイダンスの中に、それは反映しておりまして、ここはやはり円安は理解をすることが大切だと思います。マージンに対して、少しマイナスの影響を与えることは否めません。

  • 長谷川 閑史 - 代表取締役社長

  • もちろんアメリカにおける訴訟においては、常に和解は選択肢の中にはありますが、今の段階で、その解決の方法についてお聞きになるのもちょっと野暮なんですが、お答えはできません。その状況を見て、考えさせていただくということであります。

  • ただ、この間、先ほど私、冒頭の挨拶で申し上げましたようなルイジアナ州西部地区の連邦裁判所における(アレッズ)ケースというあの判断は、要は、補償的損害賠償金として147万5,000ドル、これにつきましても、これニューヨーク州の法律によって、ジュリスディクションがニューヨークで裁かれるということになっておるわけでありますが、この金額そのものには、将来の損害に対する賠償が含まれているところでありますので、ニューヨーク州法上は、現在価値に割り引かれるという形におそらくなるだろうということが、われわれの判断ではそうしてますし、また懲罰的な損害賠償、いわゆるPunitive Damageについて、当社および、当社に60億ドル、6,000億円ですよね、それからイーライリリー社に30億ドル、3,000億円ですね、の懲罰的賠償を要求するという陪審評決が出てるわけでありますが、これにつきましても、私どものステートメントで申し上げたかどうか知りませんけど、米国連邦裁判所の判例においては、懲罰的損害賠償金の許容額には、一種の比例の原則というのが課せられておりまして、一般的なガイドラインとしては、損害、補償的損害賠償金の10倍以内ぐらいでだいたいというのがガイドラインというふうに聞いておりますし、ジャッジがどのように判断されるかは、これはまだわかりませんけれど、最終的にあのような形になるということは、まったく考えておりません。

  • 司会

  • ありがとうございました。次の質問、お願いします。

  • 小野塚 昌之 - アナリスト

  • すいません、JPモルガン証券の小野塚ですけれども、1点だけ簡単に教えてください。最初の山口さんの質問に戻ってしまうんですが、もともと会社のご計画は、営業利益、J-GAAPで1,500億円、IFRSで1,600億円だったと思うんですが、それに対して、今回確かにJ-GAAPベースでは会社の計画を上回っているんですが、かなり大きくIFRSベースだと下回っている。13%実績が低いと思うんですが、これは会社の計画等の再分析のページがないのでよくわからないんですが、何が費用項目として計画よりも大きく出てしまったのか。Project Summit等はよくわかったので、表示の組み替えとか、ライセンスの一時費用等が大きく出てるんだろうなというのは推察できるんですけれども、計画との比較について教えてください。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)おっしゃいましたように、J-GAAPに関しましては、ガイダンスを(行って)おります。IFRSに関しましては、ほかのアイテムでも(勘案)されてるものがあります。例えばマイルストーンの支払いが必要です。これはR&Dで、IFRSではブッキングされたものが必要です。J-GAAPでは必要ありません。ですからこういったものが1つの項目です。

  • それからimpairmentに関しましても、品目によりましては、限定的なものがあります。減損です。それからナイコメッドもプロダクトベースのもの、これは恣意的には行ったわけではありませんけれども、製品によって、そういった状況があります。

  • ですので、予想以上に多かった製品もあるんですけれども、しかしのれんの再評価もできないということで、より少なかった場合には、減損ということになります。

  • こういったようなことをIFRSの場合には考慮に入れる必要があります。ですので、先ほど申し上げましたように、一部詳細に関しましては提供しておりますけれども、39ページに一部ございます。けれども、J-GAAP、IFRSに関しましては、2つはマイルストーン、それからまた減損の関係ということになります。

  • 司会

  • ありがとうございました。次の質問、お願いします。一番後ろに、はい、お願いします。

  • 水野 要 - アナリスト

  • 東京海上アセットマネジメントの水野と申します。ちょっと確認なんですけども、Project Summitのコスト削減、1,000億円から1,200億円というのは、従来の1,000億円というのは、私たちが見えない会社計画に対して1,000億円削減しますよというお話だったと思うんですけども、今回は12年度の実額に対して、1,200億円の削減になるということになってると思うんですけども、この違いによる、この定義の違いだけで200億円上積みになったというわけではないと、実質的に200億円上積みになってるという理解でよろしいんでしょうか。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)実際にガイダンス、1,000億円ということで示しました2012年をコストベースとしています。実際に削減ができるものがどうかということを2012年の計画に対して立てたわけです。それを1,000億円から1,200億円と増加しました。違う方法をあてたわけではありません。両方とも1,000億円、そして1,200億円という新しいガイダンスも、すべて2012年の実際の経費に基づいたものです。こちらの削減というのは、毎年こういう形で削減が増加してくると考えます。

  • 司会

  • 質問をお願いします。前の左です。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • ありがとうございます。野村證券の漆原と申します。先ほどの質問のところのナイコメッドのimpairment lossが出たというふうにおっしゃったんですけれども、これは何によって、要は減損の損失が出ているわけですよね。どこの事業で減損が出ているのか。それが例えばプロジェクトされた時の数量から、売れなかったことによって、ロスが出たのか。あるいはロシアみたいな国で、入札の単価が下がって、思ったよりも単価が下がって利益が出ないので、ロスとして計算しているのか。どちらなんでしょうか。

  • 例えば単価が下がるのであれば、ここから先もimpairment lossが出てしまうんじゃないかって考えてしまうんですけれども、その点だけ、1点教えてください。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)そうではないです。まず最初に申し上げたいのは、グローバルにナイコメッドの、私どもの払った金額というのは、これ減損ではないんです。これは製品の価値ということですけれども、製品の中ではうまくいってたものもあれば、プランよりよくなかったものもあります。このうまくいっていれば、これはのれんは考えないんですけれども、よくないということであれば、この減損という形で見直します。

  • でもここで重要なのは、グローバルに言いまして、こういった減損のテストをする場合には、ナイコメッドのブックの価格というのが、実際に現在のビジネス価値と一致しているかどうかということであります。

  • ですから、これはテクニカルマターだと言えます。実際にこの製品ごとにバリューを見ていくからなんです。これは実際に起こり得ます。うまく売れているものもあれば、そうでないものもあるからです。

  • しかしグローバルに関しましてはこれ懸念になりません。失礼します。これは地域ということはあまり関係ありませんで、むしろ製品ごとに違うということです。ですけれども、そんな大きな問題ではありません。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • ただ減損見ると、これ100億円ぐらい出ているわけですよね。小さいプロダクトって今おっしゃいましたけれども、いろんなプロダクトがあって、その価格が下がってることによって、この減損を計測しているんですか。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)はい、これはいろいろな、価格も1つの原因ではありますし、またボリュームかもしれませんし、いろいろな理由があります。ですからいろんな要因によって影響を受けるわけなんです。

  • ですけれども、繰り返して申し上げますと、グローバルで、この現在の価値とブックの価値を比較してみるわけでありますけれども、このナイコメッドに関しまして、現在の価値が最初の価格よりも高かったということであれば、そうなるんです。

  • 漆原 良一 - アナリスト

  • 具体的な製品名というのはあるんですか、そのimpairment lossを計測してる。

  • フランソワ・ロジェ - チーフ・フィナンシャル・オフィサー

  • (通訳済み)impairmentテストに関しましては、各製品ごとに行っておりますけれども、しかしながら、製品名につきまして、実際に減損が出たものは公表いたしません。

  • 司会

  • それではお時間の都合もございますので、次の質問を最後とさせていただきます。お願いいたします。はい、次の質問、ありますか。はい、ありがとうございました。ご質問者はいらっしゃらないようですので、QAを終了させていただきたいと思います。

  • これにて本日の説明会を終了させていただきます。アンケートにつきましては、机の上に置いたままにしていただければ、弊社社員が回収いたしますので、お忙しい中、ご参加いただきまして、まことにありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

  • 注-- このトランスクリプトで(通訳済み)と注釈がついている部分は、イベント中にライブで通訳者によって通訳されたものです。通訳者はこのイベントをスポンサーする企業によって提供されました。