使用警語:中文譯文來源為 Google 翻譯,僅供參考,實際內容請以英文原文為主
司会
これより会議を始めます。この電話会議では、将来予測を含む情報が提供されることがありますが、これらの情報は当社の現時点での予測にすぎません。さまざまな要因により、実際の業績がこれら将来予測と大きく異なる場合がありますので、ご留意ください。
プレゼンテーション中は、すべての回線が聞き取り専用になっております。質疑応答はプレゼンテーションの後に行われます。また、このプレゼンテーションはQ&Aを含めインターネットで中継をいたしますので、参加者の方はご了承いただきたく存じます。なお、インターネットでは聞き取り専用となっております。
それでは、これより会議を始めさせていただきます。武田薬品工業株式会社、井ノ上様、どうぞよろしくお願いいたします。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
本日は大変お忙しい中、当社の2008年度第3四半期決算カンファレンスコールにご参加いただきまして、まことにありがとうございます。本日、司会を務めさせていただきますコーポレート・コミュニケーション部長の井ノ上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
本日、当社からは経理部長の高原、事業戦略部長の井上、製品戦略部長の岩崎が参加しております。
まず、当社より2008年度第3四半期連結業績の概要および開発品のアップデートについてご紹介させていただきます。その後に、質疑応答の時間を設けております。十分時間をとっておりますので、どうぞご遠慮なくご質問をお聞かせいただきたいと思います。
それでは、始めさせていただきます。
高原 宏 - コーポレートオフィサー 経理部長
高原でございます。ただいまより、2008年度第3四半期累計連結業績の概要につきまして、ご説明させていただきます。スライドの2ページ目をご覧ください。
2008年度第3四半期累計業績につきましては、ご覧のようになっております。当期の売上高は、昨年5月よりTAP社、ミレニアム社の売上高が当社の連結売上高に寄与いたしましたこと、また国内の医療用医薬品ならびにヘルスケア事業の売上高が増加したことなどによりまして、為替による減収影響が552億ございましたが、これを吸収し増収となっております。
一方、利益面では、両社の連結子会社化に伴い、企業結合会計にかかる一時的な費用負担が発生いたしましたことによりまして、営業利益以下、経常利益、純利益ともに対前期で減益となりました。
当社が目標指標としております特別利益および企業買収などによる特殊要因除きのEPSにつきましては、前期より8円7銭増加し、370円71銭となりました。
なお、財務上のEPSは前期より182円89銭減少の206円95銭でございます。次のスライドをご覧ください。
各々の項目のご説明に入る前に、当社の当期の業績に大きな影響を与えている為替の状況につきまして、ご説明させていただきます。米国に端を発した金融危機により、当期の平均為替レートはドルで103円、ユーロで151円となりまして、それぞれ対前期で14円、12円の円高となりました。その結果、為替の変動による減少影響がご覧のとおり発生しております。次のスライドをご覧ください。
当期の増収の主な要因は、TAP社よりTPNA社が引き継いだ消化性潰瘍治療剤「プレバシド」とミレニアム社の多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」の売上高が、昨年5月より当社の連結売上高に加わったことにあります。
スライド左にTAP社、ミレニアム社の当社連結売上高への貢献を、スライド右には、「ベルケイド」の米国売上高の推移を示しております。
当社の連結売上高に含まれる「プレバシド」の売上高につきましては、昨年4月までは、当社からTAP社への輸出高および受け取りロイヤリティが連結売上高に反映されておりましたが、子会社化した昨年5月以降は、TAP社の現地売上高全額がこれに反映されるようになりましたので、大幅に増加しております。
また、「ベルケイド」につきましては、ご覧のように期待どおり売り上げを伸ばしております。次のスライドをご覧ください。
売上高の増減内訳につきまして、事業の種類別にご説明いたします。医療用医薬品の売上高は前期から1,324億円、13.9%の増収となりました。国内では、「エンブレル」、「アクトス」、「タケプロン」が堅調に推移したことにより、昨年4月の薬価改定影響を吸収し、増収となりました。
主力の「ブロプレス」につきましては、昨年4月の薬価改定で市場拡大再算定により、薬価が10.1%の大幅な引き下げとなりました影響を受け、32億円の減収となりましたが、数量ベースでは約9%伸張をしております。
海外につきましては、円高による為替のマイナス影響を、先ほどご説明いたしました 「プレバシド」と「ベルケイド」の増収効果などにより吸収し、増収となりました。
ヘルスケア事業の売上高は、「アリナミン」ドリンク類、「アリナミンEX錠」などが減少いたしましたが、「ベンザ」、「ニコレット」などの増加でこれを吸収し、増収となりました。次のスライドをご覧ください。
昨年6月末にTAP社との合併を完了し、7月より新たなスタートを切りましたTPNA社の売上高につきましては、ご覧のようになっております。TAP社より「プレバシド」を引き継いだことに加え、主力の「アクトス」ファミリーにつきましても8,300万ドルの増収となりました結果、TPNA社の売上高は大幅な増収となりました。
「アクトス」ファミリーにつきましては、米国経済情勢の急速な悪化から、経口糖尿病治療薬市場に限らず、米国での処方箋枚数の成長率が鈍化している中で、ヘモグロビンA1c管理の重要性、インシュリン抵抗性改善の重要性を繰り返し訴求してまいりました結果、ドルベースでは3.9%の増収となっております。次のスライドをご覧ください。
仕入品を除いた連結医療用医薬品の売上高の推移を地域別に見たスライドです。当社グループ全体では1,332億円、15.7%の増収となっております。
TAP社、ミレニアム社の売上高が加わった米州地域では、為替のマイナス影響を吸収し、1,228億円の増収となっております。欧州においては、為替のマイナス影響が大きく、減収となりました。アジア、日本はアクトスを中心に前期から伸張をしております。次のスライドをご覧ください。
連結決算ベースの国際戦略4製品の状況は、ご覧のとおりとなっております。TAP社の連結子会社化により、4品目全体では大幅な増収となりました。ピオグリタゾンにつきましては、日本、欧州、アジアで増収となりましたが、米州での減収を吸収できず、全体では減収となりました。ただし、これは為替の円高影響によるものであります。
カンデサルタンにつきましては、国内で減収となりましたが、数量ベースでは対前期で9%伸張をしております。
ランソプラゾールにつきましては、TAP社の連結子会社化による米州の増加によります。欧州の減収は、為替のマイナスの影響と物質特許切れが主な要因であります。次のスライドをご覧ください。
営業利益の増減内訳はご覧のとおりであります。医療用医薬品売上高の増加が寄与し、売上総利益は13.9%増の9,815億円、売上総利益率は81.6%で前期から1.5ポイント改善いたしました。
販売費および一般管理費は、TAP社およびミレニアム社の子会社化に伴うインプロセスR&D費、無形固定資産償却費ならびにのれんの償却費の負担などにより、2,855億円増加しております。以上の結果、営業利益は1,660億円の減益となっております。
なお、TAP社、ミレニアム社の子会社化に伴う一時的な費用負担を除きますと、営業利益は588億円の増益となりました。次のスライドをご覧ください。
所在地別の営業利益は、ご覧のとおりであります。北米の営業利益は、前期から大きく増加しております。
これは昨年度までTAP社の現地販売利益は営業外の持分法投資利益として、その50%を取り込んでおりましたが、本年度はTAP社を子会社化いたしましたことに伴い、同社の販売粗利益の100%が北米の営業利益にカウントされることになったことが、主な要因であります。さらには、昨年5月のミレニアム社の子会社化も増益に寄与しております。
逆に、消去または全社が前期から大幅に減少しておりますが、この区分に計上しております営業費用には、全社ベースで一元的な管理を実施しております研究開発費を含んでおります。消去または全社の減少の主な要因は、TAP社、ミレニアム社の買収に伴うインプロセスR&D費用の発生であることであります。この点、ご理解いただければと存じます。次のスライドをご覧ください。
純利益の増減内訳はご覧のとおりです。営業利益の減少に加え、ミレニアム社の買収に伴う子会社、米国における手元資金の大幅な減少と金利低下による受取利息の減少、ならびにTAP社の子会社化に伴う持分法投資利益の減少などにより、営業外損益は対前期で856億円減少いたしましたことから、経常利益は減益となりました。
特別利益は「ルプロン」事業の譲渡益を計上いたしましたことから、前期より増加いたしましたが、経常利益の減少を吸収するには至らず、純利益は減益となりました。次のスライドをご覧ください。
当期のキャッシュフローの概要についてご説明いたします。ミレニアム社の買収に伴い、同社の手元資金控除後ベースで8,335億円相当の支出が生じましたことに加えまして、自己株式の取得や配当、税金の支払いもございまして、当期のキャッシュフローは1兆256億円のマイナスとなりました。
その結果、08年12月末の現金および現金同等物の残高は5,876億円となっております。ただし、企業活動の源泉でございます営業活動によるキャッシュフローでは、1,818億円のプラスとなっておりますように、当期のマイナスはあくまでも特殊要因によるものと考えております。
当期の連結業績の概要については以上でございますが、ここでTAP社、ミレニアム社の企業結合にかかる会計処理が、当期の連結業績に与える影響についてまとめておきたいと思います。次のスライドをご覧ください。
営業利益の影響額は、ご覧のとおり、TAP社、ミレニアム社でそれぞれ748億円、1,500億円の損影響となりました。
純利益への影響は、TAP社で53億円の益、ミレニアム社で1,378億円の損となっております。次のスライドをご覧ください。
自己株式の取得とその効果についてご説明いたします。スライド左側に、自己株式の実績をまとめております。これまでの取得金額累計は6,222億円、取得株数は約9,888万株で、償却前発行済み株式総数に対する割合は、11.12%となっております。
スライド右側には、これまでに実施した自己株取得が当社のROE、EPSの向上にもたらしている効果を示しております。当社では、今後も資本効率の向上と株主の皆様への一層の利益還元を目的とした、自己株式の取得を弾力的に実施してまいります。
最後に今年度の業績予想についてでございますが、昨年11月に公表いたしました予想値から変更はございません。
なお、下期の想定為替レート、ドル95円、ユーロ125円が、1円変動した場合の業績への影響額の見通しをご紹介いたしますと、ドルでは売上高31億円、営業利益2億円、純利益1億円、ユーロでは売上高で4億円、営業利益で2億円、純利益で1億円でございます。
私からは以上でございます。では、岩崎部長にお願いいたします。
岩崎 真人 - 製品戦略部長
製品戦略部の岩崎でございます。私のほうからは、2008年度第3四半期におけるパイプラインのアップデートおよび関連のトピックスについてご紹介させていただきます。
まず最初のスライドですけれども、当社の重点疾患領域を示しております。ご覧の4つの疾患を重点領域と位置づけて、経営資源を集中投下しております。
それでは順に、パイプラインのアップデートについてご紹介申し上げます。次のスライドをご覧ください。
まず、領域Ⅰの生活習慣病領域ですが、本領域は当社の現在および将来を支える最も重要な領域であります。DPP-4阻害薬である「SYR-322」につきまして、昨年12月、FDAより新たな審査終了目標日を本年の6月26日とする旨の通知を受けました。
本薬の製品価値の高さに何ら変化はないものの、今後も引き続きFDAと緊密なコミュニケーションを図り、早期承認取得に向けて取り組んでまいります。
「アクトス」につきましては、欧州で昨年10月にメトホルミンの徐放製剤との合剤の販売許可申請を果たしました。国内では「アクトス」3剤ですけれども、12月にビグアナイド系薬剤との併用療法の効能を取得いたしました。
今後、「SYR-322」の承認取得を実現し、「アクトス」のライフサイクルマネジメントのあらゆる可能性を追求することにより、糖尿病フランチャイズの最大化を目指して、同領域におけるグローバルリーダーとしての、一層のプレゼンス強化に取り組んでまいります。次のスライドをご覧ください。
高血圧症治療薬「ブロプレス」につきましては、本年1月、国内において利尿薬との合剤である「エカード配合錠」の製造販売承認を取得いたしました。本薬の承認取得により、高血圧症の患者さんに新たな治療オプションが提供できるとともに、「ブロプレス」のさらなる製品価値向上につながるものと期待しております。
また、アリザイム社から導入いたしました肥満症治療薬「ATL-962」の臨床第3相試験を昨年12月に開始いたしました。次のスライドをご覧ください。
癌・泌尿器科疾患についてご紹介申し上げます。昨年末、多発性骨髄腫治療薬「ベルケイド」が発売以来全世界売上高で10億ドルを超えましたが、近い将来、米国市場だけでも売上高が10億ドルに達する製品に成長するものと期待しております。次のスライドをお願いします。
また昨年12月、米国においてキャンバス社から導入しました癌治療薬「CBP50 1」の悪性胸膜中皮腫に対する臨床第2相試験を開始いたしました。今後、高い成長が見込まれる癌領域において、グローバルベースでのリーディングカンパニーへの実現に向け、引き続き研究開発パイプラインのさらなる充実に取り組んでまいります。次のスライドです。
続きまして、領域Ⅲの中枢神経疾患、骨・関節疾患領域です。ルンドベック社より導入いたしました「Lu AA24530」について、日本で臨床第1相試験を開始いたしました。同領域では、先行しております「Lu AA21004」の気分障害、不安障害を対象とした米国での早期承認申請を目指すとともに、いまだ患者さんの治療満足度が高くないアルツハイマー病やうつ病、そして統合失調症を中心した自社創薬の新薬での上市を目指してまいります。
最後は消化器疾患およびその他の領域でございますけれども、米国の1月30日、先週末に米国におきまして「TAK-390MR」、商標は「カピレクス」でありますけれども、これの販売許可を取得することができました。今後、ランソプラゾールの後継品である本薬の売り上げ最大化を目指し、速やかな市場への伸張を図るための施策を早急に実施してまいります。
また昨年11月、FDAの関節諮問委員会において、通風・高尿酸血症治療薬「TMX-67」の販売承認を推奨するという見解が示されました。しかし、当初の1月18日の審査終了予定日が試験施設と試験委託先の審査が未了であるということの理由から、審査継続の通知を受けております。
本薬の臨床データにつきましては、後ほどご紹介させていただきます。さらに本年1月、欧米にて炎症性腸疾患治療薬「MNL0002」(sic-プレスリリース参照)の臨床第3相試験を開始いたしました。本薬についても後ほどまたご紹介させていただきます。次のスライドをお願いします。
それでは、通風・高尿酸血症治療薬「TMX-67」の臨床試験成績をご紹介申し上げます。Febuxostatの4本の無作為比較試験では、本薬80ミリを1日1回服用していた患者さんの67%から76%がプライマリーエンドポイントであります尿酸値6.0ミリグラム/デシリッター以下に達しております。
また、本薬80ミリをAllopurinolと比較した試験群においては、本薬の尿酸値6ミリグラム/デシリッター以下への到達率が、統計学的に有意に高いという結果が得られています。
また、本薬40ミリでは、Allopurinolとの統医学的非劣勢が証明されました。
腎障害を有する通風患者さんにおいては、この追加試験の解析結果から、本薬80ミリ群はもとより、40ミリ群におきましても、Allopurinol群と比較し、尿酸値6ミリグラム/デシリッター以下への到達率が有意に高いという結果が得られています。
最後に、本年1月に欧米にて臨床第3相試験を開始いたしました炎症性腸疾患治療薬 「MNL0002」(sic-プレスリリース参照)につきましてご紹介申し上げます。
「0002」は、ミレニアム社が創製したα4β7インテグリン阻害薬で、ヒト化モノクローナル抗体です。本薬はα4β7インテグリンとともに、主に腸管粘膜に存在する細胞接着分子との結合を阻害することで、腸管での炎症を抑制いたします。
400名の患者さんを対象とした臨床第2相試験において、潰瘍性大腸炎とクローン病に対し、粘膜の治癒や下痢などの炎症性腸疾患患者に見られる症状の緩解率がプラセボ群と比較して有意に優れ、安全性プロファイルにおいても良好な結果が得られております。炎症性腸疾患の患者数は、年々増加しており、本疾患に対する治療薬の市場も急速に拡大しております。
一方、現在免疫抑制薬を中心とする現在の標準的治療法では、副作用である感染症の発症や癌発症率の増加などから、安全性を向上させた新規治療薬への希望、期待が高まっております。
本薬は、その免疫抑制作用が消化管に特異的であることから、全身性の免疫低下のリスクが小さいことが期待されますので、これらのニーズを満たすものと考えております。以上でございます。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
それでは引き続き、皆様からご質問をお受けしたいと思います。日本語、英語でご参加の皆様、同時に質問をお受けしたいと思います。オペレーターの方はよろしくお願いいたします。
司会
最初のご質問は、日興シティグループの山口様です。山口様、お願いいたします。
山口 秀丸 - アナリスト
もしもし、聞こえますか。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
はい、よろしくお願いいたします、山口さん。
山口 秀丸 - アナリスト
よろしくお願いします。最初、「カピデックス」についておうかがいしたいんですが、来期の話になっちゃいますけれど、可及的速やかにライフサイクルマネジメントされるというお話でしたが、ターゲットとしては「プレバシド」売り上げの何割程度の代替を目指して、どのぐらいのお金をかけて販売をされるのか。この辺についてガイダンスいただけますでしょうか。
企業側発言者不明
私どもはこの薬剤がデュアルリリースというふうなところで、非常に患者さんからの期待も高いというふうなことを確信しておりますが、どの辺までいけるかというふうなところについては、現段階で申し上げられる段階ではないんじゃないかと思っております。
市場に出てプロモーションがかかりましたら、だいたいどのぐらいまでだとか、最初の立ち上がりがわかってまいりますので、しかるべきタイミングを見てきちんとご報告を申し上げたいと思っております。
それから、マーケティングにどのぐらいの費用をかけるかというふうなところに関しては、ちょっとご勘弁いただけたらありがたいと思いますが。
山口 秀丸 - アナリスト
わかりました。あと「アクトス」なんですけれど、先ほど3.9%、アメリカですね。ドルベースで伸びたということでしたが、処方箋ベースだとほぼフラットっていう状況もある中で、もともとの予想は7~8%をドルベースで目指すということで、昨年の在庫調整による結果もあったかと思いますけれど、その辺も含めても現状少し厳しいような感じいたしますが、この辺はいかがでしょうか。
井上 益光 - 事業戦略部長
事業戦略部の井上です。今まさにご指摘がありましたとおり、昨年の4クォーター、少し市中在庫の調整をいたしましたので、それを考えまして7%ぐらいいけるだろうという見通しでございます。
山口 秀丸 - アナリスト
ということは、まだ3.9ですけど、想定どおり推移しているということでよろしいですね。
井上 益光 - 事業戦略部長
はい、そのように考えております。
山口 秀丸 - アナリスト
わかりました。あと、数字で研究開発費なんですけれど、円高もあるんでしょうけども、第4クォーターこのままいくと900億以上使うという計画になっているんですが、これは消化可能なんでしょうか。それとも何かプロジェクト的にいうと、通常のように消化する予定なんでしょうか。
高原 宏 - コーポレートオフィサー 経理部長
高原でございます。第3四半期までの研究開発費は3,776億円で、前年同期から121.8%の増加となっております。今年度はTAP社の分割子会社化、ミレニアム社の子会社化に伴うインプロセスR&Dが発生しておりまして、今期実績からインプロセスR&Dを除いて比較いたしますと、前年同期から約25.8%増加しております。
通期予想の研究開発費とこの4月から12月までの研究開発費の差額は、924億円となっております。07年度の第4四半期の研究開発費は、ご存じの米国アムジェン社からの導入案件に関する費用を含めて、1,056億円でございました。これを踏まえれば、通期ではほぼ見込みどおりの金額規模になるものと見込んでおります。
ただ、導入案件につきましては、相手との交渉のことでもございますので、断定的なことは申し上げるわけにはいかないと考えております。
山口 秀丸 - アナリスト
すみません。ということは、導入案件込み込みで924なんでしょうか。それとも入ってないんですか。
高原 宏 - コーポレートオフィサー 経理部長
ええ、いま考えてるものを入れて、残り924億円ということであります。これを全部使うという意味です。
山口 秀丸 - アナリスト
あっ、使うということですね。わかりました。あと最後に「エカード」なんですけれど、「ブロプレス」も国内ちょっと未達気味なんですけれど、この「エカード」が来期プッシュして、この「ブロプレス」のシェアを上げるという計画ですか。それとも「ブロプレス」そのものをもうちょっとプッシュするという計画ですか。
井上 益光 - 事業戦略部長
事業戦略部の井上ですが、来年度のことをちょっとお聞きになっているようにも思いますんですけれども。
山口 秀丸 - アナリスト
はい。ええ、いや、今期でもいいです、ごめんなさい、今期でもよろしいです(複数の発言者)。
井上 益光 - 事業戦略部長
今期は、この「エカード」を合わせまして、ともかく今のところちょっと量ベースではまだ10%ぐらい伸びておりますし、この調子で「エカード」込みでやっていきまして、何とか売上高でも横ばいないし微増ぐらいっていうのを目指したいというふうに、今期は考えております。
山口 秀丸 - アナリスト
わかりました。ありがとうございました。以上です。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
山口さん、どうもありがとうございました。
山口 秀丸 - アナリスト
はーい。
司会
次のご質問は日本経済新聞社、(村松)様です。村松さま、お願いいたします。
村松 - メディア
日本経済新聞の村松です。聞こえますでしょうか。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
はい、村松さん、よく聞こえます。よろしくお願いします。
村松 - メディア
2点お尋ねいたします。先ほどの「カピデックス」の質問に関連するんですけれども、恐らく今年度中、今期中には「カピデックス」の発売でもやると思いますけれども、来期、いわゆる「プレバシド」の特許切れを込みの来期の場合に、「プレバシド」プラス「カピデックス」で例えば今期の「プレバシド」と比べてどれぐらい、あえてマイナスを期すべきかどうか。
今期と比べて「プレバシド」プラス「カピデックス」の売上高が、「プレバシド」と比べてどれぐらいになると、今のところお考えでしょうか。
企業側発言者不明
発売時期につきましては、もう最速の準備で進めておりまして、1カ月以内には発売できる体制で動いているというふうにご理解いただけたらありがたいと思います。
売り上げについては、ちょっとまだ今の段階で申し上げられる段階ではないかなと思っております。先ほども申し上げましたように、早々に発売できる体制でいますので、その立ち上がりによって、またきちんとご報告を申し上げたいと思います。
村松 - メディア
現時点で、例えば「プレバシド」プラス「カピデックス」で、「プレバシド」に近い売り上げが確保できるようなイメージはお持ちでしょうか。
企業側発言者不明
ええ、それは全面的に切り替わるというイメージですか。
村松 - メディア
そうですね。
企業側発言者不明
いや、それは全面的に切り替わるということは、もうちょっと考えられないとは思っておりますね。
村松 - メディア
そう考えると、先ほどの質問の繰り返しになりますが、どの程度置き換えられる、置き換えに成功するという見通しのようなものはおありでしょうか。
企業側発言者不明
私どもいくつかのシナリオを作っておりますけれども、ちょっと今日の時点で、立ち上がった後にそれなりの予測はできると思うんですけども、とにかくあと1カ月以内に何とか発売して、その先で様子を見たいというところでご勘弁いただけないでしょうか。
村松 - メディア
わかりました。どうもありがとうございます。
企業側発言者不明
はい。以上です。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
どうもありがとうございました。
司会
次のご質問はドイツ証券の舛添様です。舛添様、お願いいたします。
舛添 憲司 - アナリスト
ドイツ証券、舛添です。よろしくお願いします。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
よろしくお願いいたします。
舛添 憲司 - アナリスト
もう1回確認なんですけども、そうしますと高原さん、3クォーターまでは御社としてはほぼ想定どおりの線で、例えば利益で見ても営業利益でもう90%近く、88%っていう進捗なんですけども、売り上げが77%。これは御社としてはだいたい想定どおりの進捗で、この3クォーターまで来たっていうことですか。
高原 宏 - コーポレートオフィサー 経理部長
高原です。ほぼ想定どおりです。ちょっと1月になってから円高が予定よりも進んでますから、そこだけがちょっと想定よりもマイナスかなと。あと事業のリスクの問題については、もう中間公表の段階でリスク要因全部織り込んでおりまして、そこから大きな変化は今のところございません。
舛添 憲司 - アナリスト
通期予想を変えられてない。今、高原さん言われたように円高が進んでるっていう状況ですと、ちょっと費用、先ほどの山口さんの質問でもないですけども、研究開発費も含めて、あとちょっと余裕があるのかなって見えるんですが、そういう考え方でよろしいんですか。
高原 宏 - コーポレートオフィサー 経理部長
いえ、研究開発費は余裕あるというふうに考えておりません。4,700億の公表の数字どおりに多分行くというふうに、いま考えております。
舛添 憲司 - アナリスト
円高であっても?
高原 宏 - コーポレートオフィサー 経理部長
ええ、円高であっても、その程度は行くと考えております。
舛添 憲司 - アナリスト
わかりました。ファイザーとワイスの件なんですけども、これどうなるかまだ全然わかんないんですけども、仮にファイザーがワイスを買った場合は御社と、御社の「エンブレル」とか(アンセボリン)、これに何らかの影響を及ぼす可能性っていうのはあるんですか。それとも、そこはもう、そこにどういうディールが起こっても心配しなくていいよっていうことで、よろしいんでしょうか。
井上 益光 - 事業戦略部長
事業戦略部の井上ですけれども、ワイスと当社の関係というのは、これまでと変わることがないというふうにご理解ください。
舛添 憲司 - アナリスト
そうすると、「エンブレル」等もそのままということですね。
井上 益光 - 事業戦略部長
はい。
舛添 憲司 - アナリスト
わかりました。最後に、「プレバシド」のほうはアメリカのほうは、何か過去4クォーター、5クォーター見てると、10から20%前年比で減ってたんですけども、このクォーターだけ見ると、1桁台に前年比で減り方が、減り方が鈍ってるっていうか、1桁台になってきているんですけども、少しは落ち着いてきているっていう見方でよろしいんですか。
企業側発言者不明
今の点につきましては3クォーターに、12月にちょっと値上げをやってますので、そこのところでちょっと多少売り上げが膨らんでいるということが要因だと思います。
舛添 憲司 - アナリスト
そうすると、やっぱりアメリカのPPIが厳しいのはやっぱり変わりないという感じですね。
企業側発言者不明
ああ、それは変わりないです、はい。
舛添 憲司 - アナリスト
はい、わかりました。どうもありがとうございます。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
どうもありがとうございました。
司会
それでは、次のご質問の方に移動させていただきます。次のご質問はクレディ・スイス証券の酒井様です。酒井様、お願いいたします。
酒井 文義 - アナリスト
酒井です。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
酒井さん、よろしくお願いいたします。
酒井 文義 - アナリスト
どうも。すみません。ちょっと3つお聞きしたいんですけれども、1つはミレニアムに関してなんですが、これは中間決算の時もそうだったんですが、そのミレニアム・スタンド・アローンとしての御社への利益貢献額でも、営業利益に占めるパーセンテージでもいいんですが、これがちょっと見えないんですけれども、この第3クォーター時点、「ベルケイド」がかなり伸びてきてるんで、ミレニアムからの利益貢献ってかなりあるんじゃないかなと思うんですが、その辺の数字的なものっていうのは、まだご開示いただけないんですか。
スライドの13ページでマイナスの部分っていうのはわかるんですけれども、プラスの部分っていうのをちょっと読み取りたいんですが、それはいかがですか、高原さん。
高原 宏 - コーポレートオフィサー 経理部長
高原です。ミレニアムに関する損益のところは、まだちょっと対外的には申し上げておりませんので、その点はちょっとご容赦いただきたいと思います。
酒井 文義 - アナリスト
岩崎さん、「カピデックス」、すみません、しつこくて申し訳ないんですが、これは個人的なご見解で結構なんですが、現在のアメリカのPPI市場を考えた上で、「カピデックス」の価格を交渉に行く時、「プレバシド」より下げていかなきゃいけないと。これはどうですか。やっぱりその線でいかないと、やはり切り替えは難しいというふうにお考えですか。
岩崎 真人 - 製品戦略部長
これ非常に価格戦略そのものに関わってきますので、具体的な価格とかについてはちょっと申し上げられないと思いますけども、競争力のある価格をかなりフレキシブルに設定してかないとなかなか難しいんじゃないかな、とは思っております。
酒井 文義 - アナリスト
あ、わかりました。
岩崎 真人 - 製品戦略部長
はい。
酒井 文義 - アナリスト
まあ、そうですね、はい。それから最後、これ言わずもがなの質問かもしれませんけども、「アクトス」の弁護士費用が返ってくると思うんですが、そこそこの金額で、今回修正されてませんが、これは下期に入ってくるという理解でよろしいんでしょうか。
企業側発言者不明
そのとおりです。ご理解のとおりです。
酒井 文義 - アナリスト
そうすると、第4クォーターの特別利益のとこですか。そこに入ってきて、その部分は上ぶれしますよという理解でよろしいわけですね。
高原 宏 - コーポレートオフィサー 経理部長
高原です。営業外収益に入れる予定にしております。
酒井 文義 - アナリスト
営業外収益、わかりました。はい、どうもありがとうございました。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
どうもありがとうございました。
司会
次のご質問は薬事日報の(石井)様です。石井様、お願いいたします。
石井 - メディア
薬事日報の石井です。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
よろしくお願いいたします。
石井 - メディア
よろしくお願いします。1点だけなんですけども、米国がオバマ政権に変わって、(各部)への介入がいわれているんですけども、その影響についてはどのようにお考えされてますか。
井上 益光 - 事業戦略部長
事業戦略部の井上です。オバマ大統領は、現在のところ国民皆保険を必ず実行するとはおっしゃってないと思いますが、医療保険への加入者を、非加入者を減らしていくと。子どもだけは全部やるというふうに言っておられると思います。それから、ジェネリックを促進する。それとメディケアパートDにおいて、政府が企業との価格交渉を行っていきたいと。こういう3つの柱があると思うんですね。
ただ、これがすぐに法制化されて、すぐに動きだすとは思いませんけれども、長期的に見ますと、保険の加入者が増えるということは量ベースが増えるということですから、これはプラスですけれども、ジェネリックとそれから価格交渉の点はマイナスというところで、何ともプラスとマイナスがあっていえないところですけれども、やはり長期的に見ると、価格に対するプレッシャー、それから受診がいま不景気、不況がどこまで続くかということもありますけど、受診率が低下したり非常に厳しい環境であるということは、もう間違いないというふうに考えております。
石井 - メディア
わかりました。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
どうもありがとうございました。
石井 - メディア
ありがとうございました。
司会
次のご質問はモルガン・スタンレー証券、三田様です。三田様、ご質問をお願いいたします。
三田 万世 - アナリスト
ありがとうございます。よろしくお願いします。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
よろしくお願いいたします。
三田 万世 - アナリスト
「カピデックス」のラベルについてちょっと確認をしたかったんですけれども、今回ガードのほうはとられてますけれども、潰瘍のほうというのは今後とられるご予定なのか、あまりそれを予定されてないのか。その辺り、少し教えてください。
それから、その限定的なラベルと考えていらっしゃるのであれば、「プレバシド」を全面的に置き換えるというのはやっぱり難しいのかなと考えたりもするんですが、いかがでしょうか。
岩崎 真人 - 製品戦略部長
最初に効能の拡大のほうですけれども、潰瘍については現段階で計画にはしておりません。ヘリコバクター等の、その何ていうんですか、感染者そのものが非常に少ないですね。
三田 万世 - アナリスト
はい。
岩崎 真人 - 製品戦略部長
はい。それからあと置き換えについては、PPIで全部の患者さんが本当に完璧にいってるかっていうとそんなこともなくて、特に夜間の症状を訴える患者さん等は依然として結構多いんですよ。そういう観点からいきますと、このデュアルリリースというフォーミュレーションは、それなりにやはり高く評価されるというふうに私ども確信持ってますので、考えられているように、価格の問題ですとか、先ほど井上のほうからも話ありましたオバマ政権下でのジェネリックの、何ていうんですか、推進というふうな部分と考えると、なかなか難しい部分はあるとは思いますけれども、当初、先ほどお話ししましたように、価格等でのフレキシブルな対応というふうなことで、あるところまではかなりいい線までいけるんじゃないかな、とは思っております。
三田 万世 - アナリスト
わかりました。ありがとうございます。それから2点目は「ベルケイド」なんですけれども、6月にファーストラインになって、結構4割増を続けているという状況だと思うんですが、これマーケット全体が伸びてますか、それともやっぱりシェアがアップしてるというふうに見てらっしゃいますでしょうか。
岩崎 真人 - 製品戦略部長
多発性骨髄腫そのもののマーケットそのものは、相変わらず伸びてると思っております。でも、その中で特に「ベルケイド」はファーストラインとれまして、専門医からの非常に高い評価を得ておりますので、シェアというか、売り上げどんどん伸びてるというふうにご理解いただきたいと思います。
三田 万世 - アナリスト
最後なんですけれども、原価率なんですが、セカンドクォーターから結構下がってきていまして、これミレニアム、TAPの影響も入っているんだと思うんですけれども、だいたい今後、その来期の方向に向かってはこの原価率の改善というのが続くというふうに考えてよろしいですか。
高原 宏 - コーポレートオフィサー 経理部長
高原です。原価率といいますか、反対でいいますと売上総利益率の値でございますけども、今後とも原価低減のための諸施策っていうのは引き続き実施してまいりますけども、海外子会社のウェートが高くなってますんで、為替レートの変動がやはり今後売上総利益に影響が出てくるだろうって考えております。
したがって、今の水準の利益率を、粗利益率を維持できるかどうかは、やっぱり今後のやっぱり為替水準次第というふうにいま考えております。
三田 万世 - アナリスト
ありがとうございました。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
どうもありがとうございました。
司会
次のご質問はバークレイズ・キャピタル証券の依田様です。依田様、お願いいたします。
依田 俊英 - アナリスト
依田です。よろしくお願いします。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
よろしくお願いいたします。
依田 俊英 - アナリスト
「アクトス」今まで何回か出てるんですけれども、これTPNAの10-12月の3カ月だけドルベースでとってみると、恐らくこれ1%強しか伸びてないと思うんですが、やはりこれマーケットのスローダウンの影響っていうのを受けてるんじゃないでしょうか。
岩崎 真人 - 製品戦略部長
岩崎です。マーケットのスローダウンというのは、市場そのもの全体という意味でよろしいですか。
依田 俊英 - アナリスト
そうですね、はい。
岩崎 真人 - 製品戦略部長
実際に経口糖尿病薬の市場全体が、やっぱり伸びてないですね。その原因の1つは、先ほどちょっとオバマとも関係するかもしれませんけど、不況、不景気というところがあって、私ども聞いている限りでも、処方箋をもらっても実際に処方を受けない患者さんがいたりとか、それから患者さん自身が自覚症状がないというふうなことで、治療をやっぱり受けてない患者さんも増えてるっていうことも事実のようです。
依田 俊英 - アナリスト
というのは、やはり「アクトス」といえどもやはり影響を受けているということでよろしいですね。
岩崎 真人 - 製品戦略部長
はい。私どもはそういうふうに厳しめに認識しておりますが。
依田 俊英 - アナリスト
あと、「XR」の見通しってどうなっているでしょうか。
岩崎 真人 - 製品戦略部長
「XR」はいま審査中でありまして、私どもが今ちょっとどういう状態かというのを申し上げられる段階じゃないんですよ。私どもも、もちろん早いところ欲しいことは欲しいんですけれども、今の段階でちょっとお答えできる情報を持ち合わせてないというふうなところが事実です。
依田 俊英 - アナリスト
わかりました。あと1点お願いします。ミレニアムの171億、その他の費用のうち「ベルケイド」のロイヤリティがどのぐらいあって、伸び率がどのぐらいだったんでしょうか。
企業側発言者不明
「ベルケイド」のロイヤリティですね。これ、その他の中に入っておりますけれども、そのその他の中でいくらっていうのはちょっとご勘弁いただきたいんですが、進捗率でいうと50%超というところでございます。
依田 俊英 - アナリスト
ありがとうございました。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
どうもありがとうございました。
司会
次のご質問は三菱UFJ証券の中沢様です。中沢様、お願いいたします。
中沢 安弘 - アナリスト
よろしくお願いします。中沢です。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
よろしくお願いいたします。
中沢 安弘 - アナリスト
はい。最初1点目が、先だって高血圧の治療のガイドラインが新しいのが、2009年版が出たと思うんですが、これが今後ARBマーケットに与える影響ですね。足元は特例引き下げで10%ダウンということで伸びが止まっておりますけれども、来年度以降への影響ですね。また2桁成長戻ってくるのかなというふうにも期待してるんですが、その辺について教えていただきたいんですが。
企業側発言者不明
日本の治療ガイドのことですよね。
中沢 安弘 - アナリスト
そうです。国内のことです。すみません。
企業側発言者不明
いや、今ご指摘あったとおりだと思いますけども、ARBですとか、ACEですとか、ああいったメカニズムのものがやはり最初に使われるべきだというふうなことが公に認められましたので、かつ当社の「エカード」だけでなく、他社からも合剤が出てきておりますしね。プロモーションそのものがまたかなり活性化されてくると思います。そういった意味では、ARB全体に市場が伸びてくるというふうに私どもは踏んでおりますけれども。
中沢 安弘 - アナリスト
あと正常値の中でも高い値がある方で、メタボ関連の疾病を併発しているような患者さんにも使うべきだということで、これでかなり広がりが出てくるのかなと思ったんですが、その辺はいかがでしょうか。
企業側発言者不明
いいお話をしたいんですけども、メタボリックシンドロームについてはもうかなり前からずいぶん宣伝を、宣伝といったらおかしいですけど、専門医がずいぶん広くはプロモーションしておりますけども、なかなか何ていったらいいんでしょうね、市場の処方にそのままメタボリックシンドロームがつながるかというと、ちょっと時間はかかるかもしれません。
全体に、それよりはやっぱりARBですとか、ACEがもともとの基礎治療薬として入れるべきだという、その情報がやっぱり大きいんじゃないかというふうに、私は思っております。
中沢 安弘 - アナリスト
はい、ありがとうございます。あと2点目が、昨年の12月の中旬だったと思うんですが、アメリカのほうのFDAから糖尿病の新しいガイドラインというんですか、ガイダンスが出てたと思うんですが、これが「SYR-322」の審査に与える影響ですね。この文面では高齢者のデータとか、あと進行した糖尿病患者へのデータとか、あと腎不全患者へのデータ、そのデータとか、これをそろえるべきだという但書があるそうなんですが、その点はもう十分そろっていると。「SYR-322」のフェーズⅢのデータ、申請データにはそろっているという認識を持っていてよろしいでしょうか。
企業側発言者不明
混乱のないように、少しちょっと詳しくお話し申し上げたいと思います。糖尿病の治療薬については、実は2種類のガイダンスが出されているんですよ。08年の2月に糖尿病の新治療薬開発のガイダンス案っていうのがまず出されております。それでは、全体的な糖尿病治療薬の開発には1年投与で1,300から1,500例ぐらいの症例が必要で、18カ月間の投与で300から500例を求めますよ、推奨します、そのぐらいの症例があることが望ましいですよというのが、まず出されてますね。
それからその後、12月に新糖尿病治療薬の心血管リスク評価についてのガイダンスっていうのが出されました。その日から即実施というふうな形になったんですが、両方のガイダンスとも、「322」のNDAの申請、これ07年の12月だったんですけれども、その後に通知されておりまして、本薬の臨床開発については当該ガイダンスを考慮には入れておりませんでした。
でも、その後、安全性情報のNDA申請後120日のアップデートというのがありまして、そのアップデートの中にFDAの新ガイダンス案で提示されております、長期安全性投与の必要症例数に相当するデータをFDAに提出しております。
また、「322」と「アクトス」の配合剤についてのNDAを去年の9月に申請しているんですが、FDAはその臨床試験の成績、つまり「322」と「アクトス」の併用投与の有効性、安全性のデータについても、全体の評価に含めた上で「322」の単剤、現在審査の終了を待っておりますけれども、のその審査を行うというふうなことを私どもは確認しておりますので、かなり多くのデータがありますから、これらのデータベースに基づいて本薬の有効性、安全性についての十分な検討ができると、私どもは判断しております。
FDAの承認申請に対して憶測を言ってもちょっとしょうがないと思いますんで、その部分はちょっと割愛させてもらいますが、私どもは十分なデータの数があって、十分評価できるというふうに判断をしております。よろしいでしょうか。
中沢 安弘 - アナリスト
はい、ありがとうございました。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
どうもありがとうございました。
司会
次のご質問はUBS証券の志村様です。志村様、お願いいたします。
志村 裕久 - アナリスト
どうもこんばんは。UBS証券の志村です。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
よろしくお願いします。
志村 裕久 - アナリスト
すみません。2点、ちょっと教えてもらいたいんですけども、まず1点は「ベルケイド」の終わった期でもかまわないんですけども、ファーストラインとセカンドラインのだいたいもしわかれば、どのぐらいの比率だったのか教えていただけますでしょうか。
企業側発言者不明
すみません。そこはちょっとわからないですね。どのぐらいの比率では、ちょっとわからないです。申し訳ないです。
志村 裕久 - アナリスト
わかりました。2点目もちょっとなかなか多分答えづらい問題かと思うんですけども、先週、アメリカの議会で、俗にいうStimulus Packageが発表されて、確か細かく読みますと、2008年の4月から2011年の1月まで職を(失った)人は全部メディケイドに入れるというようなコメントがあるんですけども、これは御社にとってはかなりプラスに働くということで、やっぱりメディケアパートDみたいな形になる可能性高いと思うので、そういった意味では御社にとっては来期は比較的市場がまだ混乱してるけども、今の感じだとプラスっていうふうに考えてよろしいんですかね。
井上 益光 - 事業戦略部長
事業戦略部の井上ですけれども、それをプラスというふうにここで申し上げると、ちょっとやっぱりミスリードになる可能性がありますので、ちょっとやはり先ほども申し上げましたとおり、患者さんの増加ということと、それから価格とのバランスでございますので、ちょっとコメントは控えさせていただきます。
志村 裕久 - アナリスト
わかりました。ありがとうございました。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
あっ、すみません。申し訳ございません。先ほどの「ベルケイド」のファーストとセカンドの話について、ちょっと岩崎がコメントをします。
岩崎 真人 - 製品戦略部長
ちょっと補足をいたします。現状使われてる症例の患者数はちょっと把握できないので申し上げられないんですけれども、患者さんの対象患者でいきますと、だいたいファーストラインとそれからセカンド、サードラインが50%、50%ぐらいだと思っておりますので、最終的にはそれに近くなってくるんだと思います。
志村 裕久 - アナリスト
ファーストラインが50%の、セカンド、サード合わせて50%ということですか。
岩崎 真人 - 製品戦略部長
はい。患者さんの対象としてはですね。
志村 裕久 - アナリスト
対象として、はいはいはいはい、わかりました。あと、すみません、しつこいようなんですけど、メディケイドの今回のなかなかおっしゃるとおり価格と需要とのバランスってものすごく難しいと思うんですけども、ただやっぱり今回、「プレバシド」の後継品も出るっていうことで、もうちょっとどういうふうにいま感じとしてとらえているかぐらい教えていただけますか。
企業側発言者不明
ご質問のご趣旨は、まず多分そういう患者層の拡大、保険適用のその拡大というところが先行して、それから価格の抑制が来るんじゃないかと、そういう。
志村 裕久 - アナリスト
そうです、そうです、おっしゃるとおりです。
企業側発言者不明
それはおっしゃるとおりだと思います。理論的にそうなると思いますけれども、ただ、ですからどのぐらい伸びるであろうというところまでは、ちょっと私どももちょっとそれは判定しかねているというところであります。
志村 裕久 - アナリスト
ああ、なるほどね。あっ、わかりました。ありがとうございました。
井ノ上 博文 - コーポレート・コミュニケーション部長
どうもありがとうございました。皆さんたくさんの質問、今日は本当にありがとうございました。これをもちまして2008年度第3四半期決算カンファレンスコールを終了させていただきます。
本日はお忙しいところをご参加いただきまして、まことにありがとうございました。今後ともなお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
司会
以上で電話会議を終了いたします。皆様、本日はご出席いただき、まことにありがとうございました。