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企業側発言者不明
それでは、2010年度第2四半期の決算概要についてご説明させていただきます。スライドの3ページをご参照ください。
まず、当第2四半期における本田を取り巻く経済環境は、米国では個人消費や設備投資が緩やかに増加するなど景気は緩やかな回復基調にあるものの、信用収縮や高い失業率が続いていることなどによる停滞の懸念があります。
欧州においては個人消費が増加するなど景気は総じて持ち直しているものの、金融システムへの懸念や高失業率が続いていることなど低迷を続ける懸念があります。また、アジアでは中国およびインドの景気は拡大し、先行きも拡大傾向が続くと見込まれるほか、その他の国においても総じて景気は回復いたしました。
国内においては、個人消費や設備投資が持ち直すなど自立的な景気回復に向けた動きも見られるものの失業率が高水準にあるなど厳しい状況が続き、海外景気の下振れ懸念や為替レート株価の変動などの景気下押し懸念があります。
それぞれの事業を取り巻く環境については、まず二輪車市場では前年同期に比べてインドネシア、インド、タイおよびベトナムで引き続き大きく拡大したほか、ブラジルでも大きく拡大しました。一方、米国市場は引き続き大幅に縮小しました。
次に四輪車市場ですが、前年同期に比べてインドおよび中国では引き続き大きく拡大し、日本でも拡大したほか、ブラジルでは縮小から拡大に転じました。また米国では緩やかな拡大傾向が見られました。一方、欧州では大幅に縮小しました。
次に、当第2四半期の業績の概要をご説明いたします。まず売上台数についてですが、二輪事業では、アジア地域や南米を含むその他の地域で増加したことなどにより272万9,000台と、前年同期に比べ13.4%の増加となりました。四輪事業では、国内や北米地域などで売上台数が増加したことにより欧州地域で減少しましたが、89万8,000台と、7.2%の増加となりました。汎用事業ではすべての地域で売上台数が増加したことにより、116万6,000台と23.6%の増加となり増した。
次に売上高についてですが、四輪事業での売上高の増加などにより、為替換算上の減少などはありましたが、2兆2,519億円と前年同期に比べ9.5%の増収となりました。営業利益は売上変動および構成差、増産に伴うコスト影響、コストダウン効果などの増益要因により、研究開発費の増加、為替影響などの減益要因はありましたが、1,634億円と、149.4%の増益となりました。
税引き前利益は1,662億円と、151.3%の増益となりました。関連会社持分利益はアジアの関連会社の販売台数の増加などにより、356億円と59.3%の増益となりました。純利益は1,359億円と、151.5%の増益となりました。基本的1株当たりの純利益は75円24銭と、152.7%の増加となりました。
次に6カ月間通算の売上台数ですが、スライドの4ページをご参照ください。二輪事業では561万6,000台と、前年同期に比べ20.5%の増加となりました。四輪事業では179万7,000台と、12%の増加となりました。汎用事業では260万6,000台と23.2%の増加となりました。
売上高につきましては4兆6,133億円と、前年同期に比べ13.7%の増収となりました。営業利益は3,979億円。税引き前利益は4,223億円と大幅な増益となりました。関連会社持分利益は712億円と、94.8%の増益。純利益は4,084億円と大幅な増益。1株当たり純利益は225円66銭と564.7%の増加となりました。
次に、2010年度の連結業績見通しについてご説明させていただきます。スライドの5ページをご参照ください。今回7月30日に公表いたしました見通しより、営業利益、税引き前利益、関連会社持分利益、当期純利益を上方修正いたしました。
売上高、営業利益、税引き前利益、関連会社持分利益、当期純利益ともに前年度に対し増収増益を計画しております。売上高は9兆円、営業利益は5,000億円、税引き前利益は5,350億円、関連会社持分利益は1,170億円、当期純利益は5,000億円を目標として進めてまいります。1株当たり当期純利益は276円80銭を予定しております。
見通しを算出に当たっての米ドルの為替レートですが、下期は1米ドル80円、通期平均では1米ドル84円となり、前回見通しに対し3円の円高となっております。以上が連結業績見通しでございます。
続きましてスライド6ページの2010年度の単独業績の見通しですが、ご覧のとおりでございます。
続きまして配当の状況につきまして、スライド7ページをご覧ください。2010年9月30日を基準日とした、2010年度第2四半期末配当金ですが、1株当たり12円といたしました。年間配当金につきましては、1株当たり48円を予定しております。
それでは、2010年度第2四半期決算および2010年度通期業績見通しの詳細について、ご説明させていただきます。スライドの10ページをご参照ください。
まず、当第2四半期の事業別の売上高についてですが、四輪事業での売上高の増加などにより、為替換算上の影響はありましたが、2兆2,519億円となりました。なお為替換算上の影響を除く事業別売上高の増減額はご覧のとおりでございます。6カ月通算の連結売上高は、ご覧のとおりでございます。
次にスライドの12ページをご参照ください。税引き前利益の増減要因についてご説明いたします。当第2四半期の税引き前利益は1,662億円と、前年同期に比べ1,000億円の増益、営業利益は1,634億円と、前年同期に比べ979億円の増益となっております。その増減要因でございますが、売上変動および構成差等については、台数変動および構成差などの増益要因により938億円のプラスとなりました。
コストダウン効果等については、増産に伴うコスト影響やコストダウン、減価償却費の減少などの増益要因により、555億円のプラスとなりました。販管費については、販売関連費用の増加や運賃保管料の増加などの減益要因により70億円のマイナスとなっております。
研究開発費の増加により98億円のマイナス、営業利益段階での為替換算上の影響を含む為替影響は344億円のマイナスとなっております。営業外収支はデリバティブの評価に関わる損益で268億円のマイナス、その他で290億円のプラスとなっております。この、その他のプラス290億円の内訳はご覧のとおりとなっております。
続きましてスライドの13ページをご参照ください。6カ月間通算の税引き前利益でございますが、販管費の増加や研究開発費の増加などはありましたが、主に売上変動構成差等やコストダウン効果等の増益要因により4,223億円と、前年同期に比べ3,507億円の増益となっております。
続きまして事業別の業績をご説明させていただきます。なお売上高については外部顧客とセグメント間の合計でご説明いたします。スライドは15ページから21ページをご参照ください。
まず二輪事業でございますが、当第2四半期の売上台数はアジア地域では「Waveシリーズ」や「CB Twister」など、南米地域では「CG150チタンミックス」や「Wave」などの売上台数が増加したことなどにより272万9,000台と、前年同期に比べ13.4%の増加となりました。
なお当社および連結子会社が持分法適用会社へ生産用部品を供給していないHONDAブランド二輪車の販売台数約195万台は、売上台数に含まれておりませんが、これを含む合計では約467万9,000台と、四半期として過去最高の売上台数となりました。
売上高は、売上台数の増加などにより3,128億円と、前年同期に比べ13.6%の増収となりました。営業利益は台数変動および構成差などの増益要因により300億円となりました。営業利益率は9.6%となっております。
なお、6カ月間通算の実績はご覧のとおりでございます。次に四輪事業でございますが 当第2四半期の売上台数は、北米地域の「PILOT」、「CR-V」や国内において「STEPWGN」が増加したこと、また「FREEdSPIKE」の投入効果などにより、欧州地域で減少したものの、89万8,000台と、前年同期に比べ7.2%の増加となりました。
売上高は、主に売上台数の増加などにより為替換算上の影響はありましたが、1兆7,235億円と、前年同期に比べ10.4%の増収となりました。営業利益は台数変動および構成差や増産に伴うコスト影響、コストダウン効果などの増益要因により、販売費および一般管理費の増加や研究開発費の増加、為替影響などはありましたが、863億円となり、前年同期に比べ大幅に改善いたしました。営業利益率は5%となっております。なお、6カ月間通算の実績はご覧のとおりでございます。
次に汎用事業でございますが、当第2四半期の売上台数はすべての地域で増加したことにより116万6,000台と、前年同期に比べ23.6%の増加となりました。汎用事業およびその他の事業の売上高は、汎用事業の売上台数の増加などにより為替換算上の影響はありましたが、817億円と、前年同期に比べ12%の増収となりました。
営業利益は汎用事業の台数変動および構成差などにより、マイナス3億円と前年同期に比べ改善いたしました。営業利益率はマイナス0.4%となっております。なお、6カ月間通算の実績はご覧のとおりでございます。
次に金融サービス事業でございますが、当第2四半期の金融子会社資産の合計は5兆4,803億円となりました。売上高は為替換算上の影響などにより1,442億円と、8.8%の減収となりました。営業利益はクレジットリスクやリース残価にかかわる費用の減少などの増益要因により、為替換算上の影響はあったものの474億円と、0.5%の増益となりました。営業利益率は32.9%となっております。なお、6カ月間通算の実績はご覧のとおりでございます。
次に、所在地別のセグメント情報をご説明いたします。スライドは23ページから27ページをご参照ください。まず国内および海外向け売り上げを含む日本の売上高は、四輪事業の売上高が増加したことなどにより9,335億円と、前年同期に比べ16.1%の増収となりました。
営業利益は売上変動および構成差や増産に伴うコスト影響、コストダウン効果などにより販売費および一般管理費の増加や研究開発費の増加、為替影響などはありましたが、202億円と、前年同期に比べ改善いたしました。営業利益率は2.2%となっております。なお、6カ月間通算の実績はご覧のとおりでございます。
次に北米の売上高については、四輪事業の売上高の増加などにより、為替換算上の減少はありましたが、1兆216億円と、13.6%の増収となりました。営業利益は売上変動および構成差や増産に伴うコスト影響などの増益要因により、販売費および一般管理費の増加や為替影響などはありましたが、758億円と、59.1%の増益となりました。営業利益率は7.4%となっております。なお6カ月間通算の実績はご覧のとおりでございます。
欧州の売上高は、四輪事業の売上高の減少や為替換算上の影響などにより1,613億円と、25.6%の減収となりました。営業利益は販売費および一般管理費の減少などはありましたが、売上変動および構成差や為替影響などの減益要因によりマイナス30億円となりました。営業利益率はマイナス1.9%となっております。なお、6カ月間通算の実績はご覧のとおりでございます。
アジアでございますが、売上高は二輪事業や四輪事業の売上高の増加などにより、為替換算上の影響はありましたが、4,529億円と、22.2%の増収となりました。営業利益は売上変動および構成差やコストダウン効果などの増益要因により、販売費および一般管理費の増加や為替影響などはありましたが383億円と、39%の増益となりました。営業利益率は8.5%となっております。なお、6カ月間通算の実績はご覧のとおりでございます。
南米、中東、アフリカ、大洋州などのその他の地域でございますが、売上高は二輪事業での増加や、主にブラジルレアルの為替換算上の影響などにより四輪事業の売上高の減少などはありましたが、2,425億円と、6.1%の増収となりました。
営業利益は、売上変動および構成差や、主にブラジルレアルの為替影響などの増益要因により204億円と、105.5%の増益となりました。営業利益率は8.4%となっております。なお、6カ月間通算の実績はご覧のとおりでございます。
次の関連会社持分利益についてご説明させていただきます。スライドの29から30ページをご参照ください。関連会社持分利益は356億円と、前年同期に比べ、59.3%の増益となりました。この356億円の持分利益にはアジアにおける関連会社の持分利益295億円が含まれております。この295億円のベースとなるアジアにおける関連会社の営業利益率の合計は780億円となり、前年同期に比べて23.5%の増加となっております。
次に、設備投資についてご説明させていただきます。スライドは32ページになります。6カ月間通算の設備投資の実績については1,325億円と、前年同期に比べ309億円減少いたしました。事業別の為替影響を除いた増減額はご覧のとおりでございます。なお、この設備投資にはオペレーティング・リース資産および無形固定資産に係る金額は含まれておりません。
続きまして、2010年度の通期業績見通しについてご説明いたします。スライドは34ページから38ページになります。まずは2010年度の通期の事業別売上台数見通しについてご説明いたします。
二輪事業はインドネシアなどアジアでの増加により1,149万台と、7月30日に公表いたしました見通しより67万台の増加を計画しております。四輪事業は主に欧州での減少により361万5,000台と、2万5,000台の減少を計画しております。汎用事業は主にその他地域での増加により556万5,000台と2万台の増加を計画しております。
再度、通期の連結業績見通しでございますが、7月30日に公表いたしました通期見通しに対して、営業利益では500億円の増益、税引き前利益では650億円の増益を目指してまいります。
この増減益の内容でございますが、売上変動構成差等で190億円のプラス、コストダウン効果等で720億円のプラス、販管費の増加で40億円のマイナス、研究開発費につきましては変化がなく、為替影響で370億円のマイナス、営業外収支で150億円のプラスを反映し、営業利益率で5,000億円、税引き前利益で5,350億円を見込んでおります。
前年度実績からの税引き前利益の見通しでございますが、為替影響などはありましたが、売上変動構成差等やコストダウン効果などの増益要因により1,988億円の増益を見込んでおります。
2010年度の設備投資につきましては3,600億円。減価償却費は3,400億円、研究開発費は5,000億円を計画しております。以上が業績見通しの概要でございます。